ジャーナリズム
トフラーの「富の未来」を使っての記述を続ける。2011年は「マス消滅元年」になるかで、ブログの性格上、主にマスメディアの問題を取り上げてきた。しかし、この「マスから個人への動き」は、私たち世界中の全ての人々に関係している。これは、SF映画の大パ…
マスメディアが作った考えない人僕は、現代日本人の特徴を「三ない主義」として次の3つを掲げた。「対話がない」「考えない」「希望がない」(現代日本人の精神の貧困「三ない主義」)本来、テレビのある茶の間は家庭団欒の場であるはずなのに、会話がなく、い…
マスメディアの限界10月18日、クローズアップ現代「電子書籍が「本」を変える」を見た。内容紹介としていつでも、どこでも、クリックひとつで読みたい本をダウンロードし、電子端末で読むことの出来る電子書籍。今、その市場に、日米の様々な業界から参入が…
「郵便不正事件」から このエントリーは、「マスメディアは人から腐る」の続編である。「郵便不正事件」が結審した。官僚である検察が、官僚である厚労省幹部を裁く珍しい裁判である。そもそも「郵便不正事件」とは、 障害者団体が発行する定期刊行物を支援…
引用の条件 現在、翼では、引用論が流行している。僕のエントリーは、引用の塊なので、参戦せざるを得ない。引用を調べてみると、その要件として著作権法において正当な「引用」と認められるには、公正な慣行に従う必要がある。最高裁判所昭和55年3月28日判…
佐々木氏のツィッターから 佐々木俊尚氏のツィッターにNHKのクローズアップ現代のディレクターとの話があった。 Twitterの取材に来た初対面のNHKクローズアップ現代ディレクター。「日本人の情報発信欲求にTwitterがはまったのでは」というと「はあ? 日本の…
前項「ジャーナリズムの試練」で最後に佐々木氏の僕はこれから先の時代は、マスメディアも大企業もない世界になっていくんじゃないかとイメージしています。(まぐスベインタビュー)という言葉を引用した。どのようにしてマスメディアは消滅していくか、そし…
相撲界とマスメディア、なぜか似ている官僚組織 ついに、NHKが名古屋場所の相撲中継を中止した。そもそもの発端はなにか。 2010年5月20日、大相撲五月場所が開催されている最中に発売された週刊新潮(5月27日号)で、琴光喜が暴力団を胴元とするプロ野球を対…
「紙からデジタルへ」ではなく、「紙もデジタルも」 朝日新聞は、今、何を考えているか(ホームサーバの戦い・第67章) では、佐々木俊尚氏のTweetを中心に小寺信良氏のブログを加えて、ライター側から朝日新聞のデジタル戦略について推測を交えて書いている。…
iPadは入れ物の一つに過ぎない 僕は、「なぜ、iPadは革命的か(ホームサーバの戦い・第56章)」の中で、「コンピュータに慣れた人しかアクセスできないものがそうでない人もアクセスできるようになる」(NHK「爆笑問題ニッポンの教養」file:107「現実ヲ拡張セ…
朝日新聞の事業継承記事 7月1日の朝日新聞に、朝日新聞がCNET Japanの事業継承について書かれていた。 朝日新聞社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:秋山 耿太郎)と、米メディア大手CBSのウェブ事業部門であるCBS Interactive(本社…
ジャーナリストのリアリティとは何か 佐々木氏の「週刊誌記者の取材に心が汚れた」で、テレビの草創期の「テレビ——お前はただの現在にすぎない」という言葉を取り上げ、テレビや雑誌の記者たちがどんどんリアリティをなくし、予定調和の世界に埋没していくこ…
バンキシャとインターネット インターネットが普及して感じたことは、情報を得ることが大変、簡便になったことだ。本来だったら、その知りたいことについて本を読み、専門家に会わなければ知れないことが、即座に知ることができる。テレビ局のリサーチ業務に…
テレビ局の正規と非正規 テレビ「大田総理と秘書田中」で、タレントの坂東英二氏が図らずも、「ここにいる(タレントは)全員非正規」と言った。確かに、テレビ番組を作っている人間のうち、正規社員はテレビ局の人間だけであり、ほとんどが非正規社員だ。タレ…
想像してはいけないこと これから書くことは、皆さん、想像してはいけないことだ。だが、想像してしまった。だから書く。「マスコミが官僚を叩いたから官僚が殺された」これは、マスコミにとって一番想像したくないことである。CNET Japanの読者ブロガーのエ…
前項「ブログ・ジャーナリズムは誕生するか」で学んだのは、本来、官僚主義を批判するべきマスコミ自身が、政治にすりより、官僚主義化する実態だった。もともと、内向きの思考を持っている日本人が自分の地位(既得権益)を守ることに必死になり、本来のジ…
ジャーナリストは盗用する? 「読売新聞「新聞が必要 90%」の謎」で、ITジャーナリストの小寺信良氏の記事を引用して、新聞記者がYouTubeを見て書いているという話を書いた。そして、小寺氏の 新聞記者というのは足で歩いてコメントを拾って歩くものじゃない…
「新聞を全く読まない」4.5%の謎 読売新聞10月13日版の調査記事「新聞、これからも必要」が90%…読売世論調査は、いささか新聞の自画自賛ぎみの報道であった。 読売新聞社が15〜21日の第61回新聞週間を前に行った全国世論調査(面接方式)によると…
祭りのあと 北京オリンピックが終わった。閉会式の演出も開会式の演出と同じく、チャン・イーモウ監督であるという。チャン・イーモウといえば、「HERO」や「LOVERS」でワイヤーアクションを多用している。オリンピックの開会式や閉会式の演出でも、ワイヤー…
前項「日本にジャーナリズムが育たない理由」は、本文にも引用しているとおり、「マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか」(日隅一雄著/現代人文社)を自分なりにわかりやすくまとめたものです。ただ、ぼくは業界関係者ではなく、日本のマスコミの構造は、…
報道しないニュースが多すぎる たとえば、今回の毎日新聞の「WaiWai」問題がそうだ。7月20日に「おわび」が載っただけで、他の新聞は上っ面をなぞっただけ。インターネットを持ってない読者には、何があったかすらもわからない。 ぼくのエントリーでもまと…
CNET Japanのαブロガー、元毎日新聞記者の佐々木俊尚氏のエントリー「毎日新聞社内で何が起きているのか(上)」が載っていた。そこで、毎日新聞の「WaiWai」騒動は、新聞の「あるある大事典」に続いて、再び「あるある大事典Ⅱ調査報告書」と比較してみた。…
メディアは過去を隠したがる。 「WaiWai」は既に閉鎖しておりますが、過去の記事を転載しているサイトなどが判明すれば、事情を説明し、訂正や削除の要請を続けていきたいと思います。(再発防止へ体制強化 深刻な失態 教訓にします) 再発防止へ体制強…
「WaiWai」問題 今日7月20日の毎日新聞にこんな記事が掲載されていた。英文サイト出直します 経緯を報告しおわびします 毎日新聞社は英文サイト「毎日デイリーニューズ」上のコラム「WaiWai」に、極めて不適切な記事を掲載し続けていました。内部調査の結果…
(1)なぜか似ているイージス艦衝突事故と土浦殺傷事件「警察は何をしているんだ」 土浦署に苦情殺到 捜査員8人を駅周辺に配置しながら金川容疑者の犯行を許した捜査について、茨城県警には24日朝から、「警察は何をしているんだ」「もっとしっかりしろ」…
日経新聞に「有害サイト削除、民主が独自法案・プロバイダーに義務化」という記事があった 民主党は18歳未満の若年者が犯罪に巻き込まれるのを防ぐため、インターネット上の違法・有害サイトの削除をプロバイダーなどに義務付ける法案の国会提出に向け、党内…
初音ミクと著作権 一連の初音ミク騒動を見ていると、「初音ミク」というコンテンツを収益源とするために、本来の著作者をよそに、周りの人間が争っているように見える。つまり、著作者の範囲が明確でないためだ。おそらく、この騒動はテレビでは起こらなかっ…
西田編集長の言葉 ニュースサイトでこんなタイトルを付けるのもなんだが、おそらくこの10年ほどでニュースの形が変わると思ってよいようだ。 きっかけはブログ・アワードで西田編集長の「ニュースサイトのページビュー(PV)よりブログのPV率が高いという話を…
最近のエントリーでは、日米のメディアの違いについて考えているのだが、たとえば日本のテレビの特徴を「コピーワンス問題からほの見える日米のテレビと映画の立場」に引用した言葉でみると これに対して,日本ではいわゆる在京キー局が(別会社に制作を委託…