夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

テレビ

テレビから知識を得るにはテレビを書き起こすことしかない

漫然とテレビを見ていては漠然とした印象しか残らない僕は、テレビと記憶にこう書いている。書き起こすたびに思うことは、テレビというものはどれほど大切な情報を伝えていても、人間の記憶に残るのはほんの一部だということだ。その情報が膨大であればある…

ネットによって加速される公私混同

かつて、公と私は区別されるものだった。公共の場所に行くには、それなりの服を着て礼儀が重んじられた。テレビがなかったころ、映画館が唯一の娯楽であったが、人々は映画館に行くために着飾っていったものだ。映画のスターは、庶民とはかけ離れていた。テ…

ジャーナリストの死とジャーナリズムの死

フリー・ジャーナリスト山本美香氏の死が報道された。ジャーナリストの戦地での死は何人目だろうか。なぜ、危険と分かっているのに危険な場所に近づくのか。山本美香氏は、かつてNHKの番組で、山本美香さんは「長崎県の雲仙普賢岳の噴火取材が大きな転機とな…

オリンピックが見せてくれたスマートテレビの夢の夢(ホームサーバの戦い・第125章)

スポーツ観戦はライブで観なければ意味がない連日の深夜ロンドンオリンピックの結果は、翌日新聞やワイドショーでダイジェストで結果を教えてくれるが、それでは心が離れてしまい、そこに参加している気分がなくなる。どうしても、リアルタイム観戦で観なけ…

テレビとツィッター(ホームサーバの戦い・第124章)

テレビの中にツイッターが入ることが重要になって来る。前項「ロンドンオリンピックでNHKのテレビの見方が変わった(ホームサーバの戦い・第123章) 」で起きたことは、これから日常になることだ。今までは、新番組を作っても、新聞に広告を出すか、テレビが自…

ロンドンオリンピックでNHKのテレビの見方が変わった(ホームサーバの戦い・第123章)

もちろん、ほかの民放でもオリンピック中継はやっている。だが、NHKの放送は特殊だ。というのは、オリンピックの中継をやっているのが、地上デジタル総合の「NHKG」、「Eテレ」、BSの「BS1」、NHKラジオ第一の「R1」、そしてオリンピック放送用のHP 「ロンド…

抜き書き週刊フジテレビ批評「日本人社会の言論とマスメディア」

本日、フジテレビで放送された「新週刊フジテレビ批評」のクリティックトークに、「当事者の時代」の佐々木俊尚氏が登場し、ジャーナリストの江川紹子氏とともに約20分間討論をした。著書「当事者の時代」をテーマにネットとテレビの将来の在り方についての…

議論するにも材料が必要だ(テレビは書き起こさなければ情報にならない・2)

前項抜き書き「NHKスペシャル 職場を襲う "新型うつ"」などで書き起こすのに、もう一つの理由がある。それは、議論の材料にしてもらいたいからである。 読書会や新聞の読み比べなら、その本や新聞を持ち寄ればいい。ところが、テレビはあやふやな記憶の印象…

ソニーはナスネによってデジタルハブの夢を見るか(ホームサーバの戦い・第118章)

ナスネの発表AV Watchに「SCE、PS3やVitaと連携する新デジタルレコーダ「nasne」 −torneで制御。3波チューナ/500GB内蔵で16,980円 」という記事があった。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、PlayStation 3用の新しいデジタル放送レコーダ兼ス…

オープンとクローズ(ホームサーバの戦い・第115章)

独占と無料[お題]日本の家電不振の単純な原理で、僕はこう書いた。物が売れる理由は何か。そこでしか売ってないもの。同じような技術であれば、より安いもの。この2つしかない。「そこでしか売ってないもの」とは、独占のことではないか。一方、「より安い…

ネット配信をめぐるNHKと民放、それぞれの立場(ホームサーバの戦い・第114章)

NHKのネット同時配信は民業圧迫?3月28日付けのMSN産経ニュースでこんな記事があった。4月1日に日本民間放送連盟(民放連)会長に就任する井上弘副会長(TBSホールディングス会長)が28日会見し、「一番大事なことは、加盟各社が放送メディアとしての…

「ネットもやる」から「ネットに開放する」発想を(ホームサーバの戦い・第113章)

3本にわたって、「ようやくテレビはネットの重要性に気付いた」というタイトルで、NHKスペシャルの書き起こしをしてきたわけだが、この3本を読み比べると、NHKの考え方と識者の考え方の違いが明らかになった。もちろん、ネットがいかに重要であるかは、NHK本…

テレビは書き起こさなければ情報にならない

前項「ようやくテレビはネットの重要性に気付いた」で3本にわたって、テレビの書き起こしをした。これは、結構時間のかかる作業である。ワンフレーズごとに巻き戻して聞き直さなければいけないからである。スペシャル番組1本分を見ると相当な情報量だと思う…

ようやくテレビはネットの重要性に気付いた(3)(ホームサーバの戦い・第112章)

第二部 新しい時代のテレビ放送中谷キャスター 中村さん、この時代に放送局はどんな存在であるべきなんでしょうか。 中村 あのこれまでテレビ局は、テレビの番組を作ってきました。ネットの企業は、パソコン向けのコンテンツを作ってきました。ケータイの会…

ようやくテレビはネットの重要性に気付いた(2)(ホームサーバの戦い・第111章)

広がるスマートテレビ〜テレビはどこへ向かうのか〜今回は放送記念日特集「広がるスマートテレビ〜テレビはどこへ向かうのか〜」の中からリポート部分を省きスタジオの対談部分を書き起こす。今回は前半の第一部第一部 スマートテレビの可能性中谷日出キャス…

ようやくテレビはネットの重要性に気付いた(1)(ホームサーバの戦い・第110章)

放送記念日に放送された2つのスペシャル3月22日はNHKの放送記念日である。NHKで2つのスペシャル番組が放送された。一つは、地上デジタルのNHK総合「放送記念日特集 NHKと東日本大震災〜より多くの命を守るために〜」とBS1で放送された「放送記念日特集「…

[お題]日本の家電不振の単純な原理

物が売れる理由は何か。そこでしか売ってないもの。同じような技術であれば、より安いもの。この2つしかない。かつて、日本の家電メーカーは、世界中の家電売り場に並んでいた。商品が売れれば、収益が上がり、社員の給料が上がった。人件費の高騰は、商品価…

ゲームもテレビも未完成の時代(ホームサーバの戦い・第109章)

パッケージからダウンロードへFF13の続編「FF13-2」は、本編FF13のパッケージ売り切り方式と違って、結末はDLC(ダウンロードコンテンツ)へと変わった。そういえば、FF13からPS3とXbox360との同時発売というマルチコンテンツだった。それまでは、FFはPS3専用…

インターネット時代に「日本の自殺」を読む(タブレットがテレビになる時・2)

「日本の自殺」と「日本沈没」37年前、月刊誌文藝春秋にて「日本の自殺」というものが発表された。その「日本の自殺」についての一端を、日経新聞でパンとサーカスがはびこる「日本の自殺」と題して書かれたものを、僕は「宇宙戦争」と「日本の自殺」として…

タブレットがテレビになる時

アゴラでこんな記事を読んだ。タイトルは、「思考を放棄した人々、大元隆志さんのフィードから―」著者は村井愛子氏。「ASSIOMA」を主宰される大元隆志さんの記事が気になったという。ITの潮流の一つにアンビエントな世界というビジョンが語られている。セン…

読売新聞「試写室」が日テレのCM手法を批判(なぜ、日本のテレビは貧しくなったか・4)

本日、1月27日の読売新聞「試写室」に、本日放送の「見破れ!!トリックハンター2〜世界の超能力・マジック・犯罪…禁断のネタバラシSP」のレビュー記事があった。その後段に、知的好奇心を満たす良い番組だと思う。それだけに、いいところでCMを入れる相…

なぜ、日本のテレビは貧しくなったか(3)

今回は、日米のテレビの作り方の違いについて。今回のエントリーも、前回同様「テレビは余命7年」(指南役著/大和書房)から。アメリカのスポンサーは番組に口を出せないなぜ、日本のテレビは貧しくなったか(2) では、テレビ局は視聴者の方を向かず、スポンサ…

なぜ、日本のテレビは貧しくなったか(2)

なぜ、日本のテレビは貧しくなったかでは、日本のテレビドラマが海外に売れない理由を考えてきたが、今回はバラエティについて考えてみたい。最近、「テレビは余命7年」(指南役著/大和書房)を読んだので、そこから引用したい。なお、指南役という名前は、雑…

アップルとマイクロソフトがTVを作る?(ホームサーバの戦い・第105章)

Cnet Japanのニュースにこんな記事があった。オーストラリアの技術サイトSmarthouseは現地時間12月4日、このテレビの製造にかかわる日本の「大手」企業に勤める匿名情報源の話として、Appleテレビは32インチから55インチの間の3種類の画面サイズから選べるよ…

コンテンツを忘れたハードに未来はない

現在、テレビが売れないと家電会社が悩んでいる。3D化したり、インターネットを付けたりして色々と差別化しているが、客はそんなものを望んでいない。オーバースペックなハードより、観るに値するコンテンツが見たいのだ。家電会社は、テレビ局にもっと面白…

ジョブズ氏の最後の夢(ホームサーバの戦い・第102章)

「スティーブ・ジョブズⅡ」からジョブズとソニー(4)「スティーブ・ジョブズ」のソニー部分(1) とジョブズとソニー(5)「スティーブ・ジョブズ」のソニー部分(2) で、「スティーブ・ジョブズⅠ・Ⅱ」(ウォルター・アイザックソン著/井口耕二訳/講談社)の中のソニ…

オーダーメイドできる通信端末〜どこでもテレビ

通信端末というと、どうしてもケータイやスマホの延長だと考えてしまう。でも、ユーザー・エクスペリエンスの時代(ホームサーバの戦い・第98章) でも引用した久夛良木健氏のアイデアはそれを超えている。僕は、久夛良木氏は、クラウドについてどう考えていた…

もともとテレビとは

もともとテレビとは、いかがわしく、危なく、くだらないものだ。もちろん、テレビ関係者は、もっと頭を使い、コストをかけて、手間をかければ、優れた番組ができるのは知っている。しかし、視聴率と優れた番組は連動しない。そうなると、できるだけコストが…

テレビと記憶

ドナルド・キーン氏のエントリーのPVが伸びた!この二三日、ドナルド・キーン氏は日本人の何に感動したのか(1) のPVが急速に伸びている。Google analyticsによれば、8月31日は40PV、9月1日は2511PV、9月2日は211PVとなっている。このエントリー全体のPVが、38…

島田紳助引退でテレビの笑いが変わるか

島田紳助はテレビ界へのツッコミである僕は、「おバカ」の時代でこんな言葉を引用した。「バカから賢い人まで一斉に出られるクイズ番組ってあまりないよね。そういう人間を集めてテストでチーム分けをし、階段席に並べて、早押しクイズとかやったら面白いん…