夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

マス・メディア

伝えるメディアとつなぐメディア

JBPRESSの「被災地の美談記事の作り方、教えます」によると、震災報道がいずれもパターン化されているという。新聞報道では、「本記」「雑感」「解説」が主なものだが、「本記」や「解説」はどうしたって、似たようなものになる。当然、一番、バラエティーに…

絶望と希望の2つの道

佐々木氏は、なぜ20年と答えたか僕は、「希望のない国から希望の国へ」の追記で、ITジャーナリストの佐々木俊尚氏から、ツィートをいただいたと書いた。われわれが20年間失ってきた、そして今再び取り戻しつつある「希望」について。/希望のない国から希望…

希望のない国から希望の国へ

マスコミはなぜ不安をあおるのか僕は「メディアが不安をあおる理由」で、「リスクのモノサシ」(中谷内一也著・NHKブックス)の言葉を引用している。マスメディアの報道スタイルのうち、人々の不安を高める原因の一つとしてあげられるのが、幅広いリスク評価の…

不信の時代

30代のひきこもりが70万人NHKクローズアップ現代で、「働くのがこわい 新たな“ひきこもり” 」という番組が放送された。内容紹介によると、“ひきこもり”の長期化、高年齢化が止まらない。去年内閣府が行った調査によると、ひきこもりの人は全国に70万人い…

菅首相も小沢氏も橋下知事も秋葉市長もみんなネット

今年は、年初めから、ネットを活用した政治家が増えてきた。みんな、自分の言いたいことが新聞で伝えられないことに不満が高まっている。羅列してみると、 1月6日 秋葉広島市長(Youtube)広島市の秋葉市長が、今期をもって退任する意向を表明しました。秋葉忠…

大予想「現実がひっくり返る年」

「予想」をさかさまに読めば、「ウソよ」となる。したがって、「大予想」とは、「大きなウソよ」ということだ。年頭の予想がほとんど当たらないのは、「予想」の中に「ウソ」が混じっているからである。冗談はともかく、今年は、今までの現実と思っていたこ…

「無縁社会」とテレビドキュメントの限界

NHK「新春TV放談2011」から相変わらず正月のテレビ番組は、大勢のお笑いタレントが登場して、盛んに視聴者に笑いを届けている。人々はこうやって周りに満ち溢れている不安や不幸を見過そうとしている。テレビは現実と幻想を橋渡しするものであるが、現実が厳…

マス・メディアの終焉(マス消滅元年・8)

他人のコンテンツで商売しているようやく、予約していた図書館から「グーグル秘録」を借りた。その中で、こんな文章が出てくる。ユーチューブはまったく利益が出ていなかったため、ライバル企業の幹部はグーグルの買収額への嘲笑を隠そうともしなかった。か…

テレビコメンテーターと言う不思議な商売

今度はタレントの麻木久仁子の浮気疑惑が起こった。何でも、やはりタレントの大桃美代子が12月19日にこんなツィッターをしたという。今年嬉しかった事は、Twitterを始めて色々な方と出会えたこと。ショックだったのは、元夫が麻木久仁子さんと不倫をしていた…

これから事件の半分はネットがらみになる(マス消滅元年・7)

ネットは秘密を隠せない今年後半の事件は、ウィキリークスや尖閣諸島衝突のビデオネット流出問題や前項「テレビコメンテーターと言う不思議な商売」で取り上げたツィッターがらみの事件が連続している。これらの事件を象徴しているのは、「ネットは秘密を隠…

ジャーナリズムはマス・メディアの特権ではない(マス消滅元年・6)

取材しなければジャーナリストになれない?「ジャーナリズムもマスから個人へ(マス消滅元年・5) 」で、問題になったのは、佐々木氏の取材方法であった。しかし、我々ブロガーにとって、このような取材方法、つまり、発表会や記者会見に取材するような方法に限…

ジャーナリズムもマスから個人へ(マス消滅元年・5)

コタツジャーナリズムorデータ・ジャーナリズム不思議な時代になったものだ。テレビで、トルネの自分のツィッターのタイムラインを見ている。昨日(12月17日)、その中で、フォローしているAV Watchなどで書いている本田雅一氏のツィッターがあった。で、誰か…

プロシューマーの登場(マス消滅元年・4)

マス時代の福祉制度の終焉高度成長期は「一億総中流」などと呼ばれて、日本国民全体がマス文化を存分に取り入れた時期だった。何しろ、年金・医療など社会保障制度そのものが、がっちりとマス化していたからだ。「福祉と政治、何が問題なのか、改めて考える…

読者が賢くなると、マスコミがバカに見えてくる(マス消滅元年・3)

前項「マスから個人への動きは世界規模で起こっている(マス消滅元年・2) 」の最後に、新聞を比較する話を書いた。かつては、新聞を何紙も取る読者は、専門家を除いて大変少なかった。だが、インターネットによって、新聞の比較ができるようになった。すると…

マスから個人への動きは世界規模で起こっている(マス消滅元年・2)

トフラーの「富の未来」を使っての記述を続ける。2011年は「マス消滅元年」になるかで、ブログの性格上、主にマスメディアの問題を取り上げてきた。しかし、この「マスから個人への動き」は、私たち世界中の全ての人々に関係している。これは、SF映画の大パ…

2011年は「マス消滅元年」になるか

佐々木俊尚氏の「2011年新聞・テレビ消滅」からこの新書は、2009年6月に刊行されている。あと20日もたたないうちに、その2011年がやってくる。佐々木氏の「2011年新聞・テレビ消滅」のプロローグにこう書いてある。そして最初にまず言っておこう。 先に書い…

ネット時代の「学び」とは(「学び」について考える・2)

かつて老人を尊敬したのは 頭が煮詰まって、何も考えられないことがある。たまたま、アルビン・トフラーの「富の未来」を読むと、常識に凝り固まった自分の頭をハンマーで殴られた気分になる。例えば、こんな箇所だ。 その昔、社会がそれほど変化しなかった…

流行語から明確になる「マス感性の消失」

2008年と2010年の流行語2010年流行語大賞候補60語をあげてみると、iPad (クロス)カップリング 無縁社会 3D AKB48 K‐POP 〜なう いい質問ですねえ! 名ばかり高齢者 イクメン 家庭内野党 ガラパゴス(ガラケー) ゲゲゲの〜 白戸次郎もよろ…

ネットメディアが国家を翻弄する意味を考える

小沢氏がニコニコ動画に出る理由前項「マスコミがネットを引用する時代がやってきた」で最近の事象の2つを取り上げた。マスコミで批判ばかりされている小沢氏は、ネットではかなりの支持率を得ているということで、ニコニコ動画に登場した。民主党が公開を渋…

マスコミがネットを引用する時代がやってきた

このごろのワイドショーを見ていると、マスコミが今まで下に見ていたネット関連のニュースが登場している。これは水面下で大変なことが起きている証拠ではないのか。マスコミで批判ばかりされている小沢氏は、ネットではかなりの支持率を得ているということ…

意外に地デジ崩壊は近いかもしれない(ホームサーバの戦い・第77章)

というのは、読売新聞でこんな記事を読んだからだ。BSで地デジ…総務省が緊急対策 アンテナ工事、間に合わなかったら… 総務省は27日、2011年7月の地上デジタル放送への完全移行時に、アンテナ工事などが間に合わない世帯が、BS(放送衛星)放送経…

キュレーターの役割は考える読者を作ること

マスメディアが作った考えない人僕は、現代日本人の特徴を「三ない主義」として次の3つを掲げた。「対話がない」「考えない」「希望がない」(現代日本人の精神の貧困「三ない主義」)本来、テレビのある茶の間は家庭団欒の場であるはずなのに、会話がなく、い…

ポイント主義では、ミドルメディアは存在できない

マスメディアの限界10月18日、クローズアップ現代「電子書籍が「本」を変える」を見た。内容紹介としていつでも、どこでも、クリックひとつで読みたい本をダウンロードし、電子端末で読むことの出来る電子書籍。今、その市場に、日米の様々な業界から参入が…

官僚も人から腐る

「郵便不正事件」から このエントリーは、「マスメディアは人から腐る」の続編である。「郵便不正事件」が結審した。官僚である検察が、官僚である厚労省幹部を裁く珍しい裁判である。そもそも「郵便不正事件」とは、 障害者団体が発行する定期刊行物を支援…

マスメディアは人から腐る

佐々木氏のツィッターから 佐々木俊尚氏のツィッターにNHKのクローズアップ現代のディレクターとの話があった。 Twitterの取材に来た初対面のNHKクローズアップ現代ディレクター。「日本人の情報発信欲求にTwitterがはまったのでは」というと「はあ? 日本の…

なぜ、日本にジャーナリズムは根付かなかったのか

前項「ジャーナリズムの試練」で最後に佐々木氏の僕はこれから先の時代は、マスメディアも大企業もない世界になっていくんじゃないかとイメージしています。(まぐスベインタビュー)という言葉を引用した。どのようにしてマスメディアは消滅していくか、そし…

ジャーナリズムの試練

相撲界とマスメディア、なぜか似ている官僚組織 ついに、NHKが名古屋場所の相撲中継を中止した。そもそもの発端はなにか。 2010年5月20日、大相撲五月場所が開催されている最中に発売された週刊新潮(5月27日号)で、琴光喜が暴力団を胴元とするプロ野球を対…

朝日新聞は、今、何を考えているか・2(ホームサーバの戦い・第68章)

「紙からデジタルへ」ではなく、「紙もデジタルも」 朝日新聞は、今、何を考えているか(ホームサーバの戦い・第67章) では、佐々木俊尚氏のTweetを中心に小寺信良氏のブログを加えて、ライター側から朝日新聞のデジタル戦略について推測を交えて書いている。…

iPadが引き起こすジャーナリズム革命(ホームサーバの戦い・第66章)

iPadは入れ物の一つに過ぎない 僕は、「なぜ、iPadは革命的か(ホームサーバの戦い・第56章)」の中で、「コンピュータに慣れた人しかアクセスできないものがそうでない人もアクセスできるようになる」(NHK「爆笑問題ニッポンの教養」file:107「現実ヲ拡張セ…

マス・メディアはいかにして恐竜に成り果てたか

インターネットは恐竜を滅ぼした隕石である ソニーの出井元会長は、1999年のCOMDEXのスピーチ(当時出井社長)で インターネットは、恐竜を滅ぼした隕石のように、産業界の姿を変える。新ビジネスが出てくる一方で、適応できない会社は滅ぶだろう。さらにブロ…