夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

安心・安全

「楽観バイアス」と黒澤明「生きものの記録」

ためしてガッテン!の「楽観バイアス」年末から新年にわたってWOWOWで黒澤明の全作品30本が放送される。夏にも放送されて何本か録画した。その中で12月30日に放送される「生きものの記録」をとりあげてみたい。この作品は、黒澤作品でも無名に近くほとんど知…

理屈は感情に勝てぬ(ネットによって加速される公私混同・3)

NHKスペシャル「出生前診断そのとき夫婦は」を見た。解説には、妊婦が必ず受ける超音波(エコー)検査。ここ数年その機械は飛躍的な進歩を遂げ、これまで‘生まれるまで分からない’とされてきた胎児の病気や障害が、詳細に分かるケースも増えてきた。更に、こ…

震災から1年、日本人は何を学び何を見失ったか

我慢と頑張る3.11の東日本大震災から1年。テレビでは、震災特集のオンパレード。1年もたつのに、復興は進まない。東北人は、我慢強いといわれる。また、人々がかける言葉は「がんばれ」と。テレビメモ「怪獣」と「我慢」(3)雑感・「我慢」編で、「我慢」と「…

安心が信頼を破壊する(「見えないから安心」と「見えたから不安」・6)

コミュニティから逃れられない日本人「なぜ日本人は説明がヘタか(「見えないから安心」と「見えたから不安」・4) 」や「なぜ、日本人は寅さんにあこがれたか(「見えないから安心」と「見えたから不安」・5) 」で学んだのは、企業というコミュニティ内は安心…

なぜ日本人は説明がヘタか(「見えないから安心」と「見えたから不安」・4)

政治家の話は信用できない「見えないから安心」と「見えたから不安」のシリーズでは、こういう捉え方をする日本人の思想の根源について考えているが、もともと日本人には、論理立ててものを考える習慣がなかったのではないか。例えば、自己紹介の下手さがあ…

ソーシャルメディアの安心と信頼 (「見えないから安心」と「見えたから不安」・3)

「見えないから安心」と「見えたから不安」でこう書いた。見えないために、言い換えれば、知らされないために、安心だと思ってきたことが見えてきたためにかえって不安を増幅するという現実が起こったのである。普通は、「見えないから不安」とはいうが、現…

「危ないものに手を触れるな」という論理(「見えないから安心」と「見えたから不安」・2)

「見えないから安心」と「見えたから不安」で考えたのは、情報可視化で見えてきた身近な危険について対応できないために、情報を出す側に不信を起こしている。したがって、情報を出すこと自体に、作為があるのではないかと思い、例えば、放射能の数値の高低…

「見えないから安心」と「見えたから不安」

このタイトルはおかしいという人もいるかもしれない。普通は、「見えるから安心」であり、「見えないから不安」なのだ。でも、放射能測定で各地に数値が明らかになると、ここは数値が少ないから安心というだろうか。むしろ、数値を知らなかったころが安心だ…

「宇宙戦争」と「日本の自殺」

薬は毒の一部であることを忘れていないかで、僕は映画「宇宙戦争」の話をした。それ以来、僕は、原作の「宇宙戦争」(H.G.ウェルズ著/雨沢泰訳/偕成社文庫)を読み始めた。火星人たちの圧倒的な科学力・軍事力の前に、地球人たちは逃げ惑った。主人公の「私」…

個人の不安と集団への不信(精神論はやめよう・3)

震災後、1か月たって、こんなことを考えた。日本人は、ひとりひとりは勤勉で優秀だが、集団になると、その能力が相殺されて、とんでもないことや頓珍漢なことをやってしまう習性があるのではないか。今回の、東京電力の対応や、民主党の行動からそう思った…

(不謹慎ニュース)連続ドラマ「フクシマ原発」に「ピット」が新登場

配管の「トレンチ」に続き、弟「ピット」が全テレビ局制作の連続ドラマ「フクシマ原発」では、また新しい登場人物が出演することが決まった。福島第1原発の事故で、2号機の取水口付近の立て坑「ピット」にたまった放射能汚染水の海への流出が止まらず、東…

「食の安全」の幻想

最近、メディアの報道に対して、疑い癖がついている。昔は、母親が自分の子を殺すなんて、信じられなかった。しかし、二度、三度、続くと、子供が誘拐されたと報道されると、親が犯人になる可能性は何%なんて考える癖がついてしまった。 また、何回か同じよ…

メディアは人間を幸せにしたか(2)

(1)オリンピック聖火リレー報道 現在、チベットの暴動から始まった中国の人権問題に対する批判から、聖火リレーに対しての妨害が続いている。確かに、この報道から現在の中国国内にうずもれている少数民族問題に世界の目を引いた点では、チベットの暴動報…

「安くて安全」のカラクリ

「毒ギョーザ」の場合前項「毒ギョーザとフェアトレード」で、日本の十分の一の人件費で、日本と同じ安全管理、どこか矛盾していないだろうか。と書いた。もし、成り立つなら、その安全管理費は価格に反映されていなければならないからだ。しかし、その生産…

安心と安全は両立しない

最近、食の安全が問題となっている。古くは「雪印」「不二家」、最近では「白い恋人」「赤福」というように。今まで、これらのブランドは「安心・安全」のブランドだった。その「安心・安全」を揺るがすような事件が続発しているのである。そこには何があった…

家内安全・家外安全(異文化文献録)

イギリス民話三匹のこぶた」(福音館書店版)は、わらの家・木の家・レンガ(石)の家を造った子豚の物語だ。わらの家や木の家を吹き飛ばす「狼の息」は、自然や犯罪の脅威ととらえることができる。すると日本の「木と紙で出来た家」は、西洋の「レンガで出来…

ジェットコースター事故から見える安全の不確かさ

エキスポランドのジェットコースターの事故は、改めてジェットコースターとは大変危険な乗り物であることを思わせた。これはまた、かつての福知山脱線事故や流れるプールの事故、さらには各地の遊戯施設の事故等、安全管理がおざなりになっていることを感じ…

セキュリティって何?

大日本印刷から863万件以上の顧客情報が漏れたという。二重三重のチェックをしても防げなかったという。当たり前である。機械を信頼していて、人間を信頼していなければ、セキュリティシステムなど何の意味もない。どれほど厳重に監視したところで、悪意を持…

監視されることは信頼されないこと

前項「不二家は安全宣言が出た、テレビはいつ?」でテレビの監視機関が不可能に近い点を述べた。ある意味、視聴者全員が疑いの目を持って監視するということになる。 さて、監視しているから安全か?そんなことはない。僕は、「完璧な監視などありえない」と…

不二家は安全宣言が出た、テレビはいつ?

不二家は安全宣言を出した。もちろん、消費者の信頼はなかなか戻らないだろう。しかし、少しずつ回復していくのではないか。今回は不二家とテレビの信頼回復について考えてみよう。 中谷内一也氏の「リスクのモノサシ」(NHKブックス)を紐解いて考えてみ…

メディアが不安をあおる理由

(1)メディアは全体をまとめるのが苦手 柳沢発言の「産む機械」「2人が健全」や、村上被告の「聞いちゃった」発言、森元首相の「神の国」発言など言葉尻を捉えて報道する。(ムーブ2/1放送で政治家失言集をやっていたらしい >)「ねつ造の心理?退屈が怖い」で…