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素人だから言えることもある

日本沈没

福島漂流と日本沈没(悲しみが希望に変わるとき・3)

このエントリーは、「大切な人を亡くすということ」、その続編「悲しみが希望に変わるとき」「誰もが大切な人に (悲しみが希望に変わるとき・2) 」の福島編である。 震災後2年の中折れ現象 今日、東日本大震災から2年目の3月11日である。しかし、なかなか復…

震災から1年、日本人は何を学び何を見失ったか

我慢と頑張る3.11の東日本大震災から1年。テレビでは、震災特集のオンパレード。1年もたつのに、復興は進まない。東北人は、我慢強いといわれる。また、人々がかける言葉は「がんばれ」と。テレビメモ「怪獣」と「我慢」(3)雑感・「我慢」編で、「我慢」と「…

抜き書き「想像力が未来を拓(ひら)く 〜小松左京からのメッセージ〜」

クローズアップ現代で、11月24日に「想像力が未来を拓(ひら)く 〜小松左京からのメッセージ〜」が放送された。解説によると、「日本沈没」で知られるSF作家小松左京さんが7月に亡くなった。星新一や筒井康隆とともにSF御三家といわれ、膨大な知識と教養か…

震災が起ころうと起こるまいと、変化が運命づけられた年(現実がひっくり返る年・6)

僕は、1月10日の[お題]大予想「現実がひっくり返る年」以来、今年2011年は、今まで当たり前だと思っていたことが逆転する年だと考えている。「現実がひっくり返る年」シリーズから、それらを引用してみよう。 2011年1月今、起きている事態は、このような過去…

追悼・小松左京(現実がひっくり返る年・5)

作家の小松左京氏が亡くなった。壮大なスケールのSF小説「日本沈没」などで知られる作家の小松左京さんが、26日に肺炎のため大阪府箕面市の病院で死去したことが28日、分かった。80歳だった。関係者によると、今月8日から同病院に入院しており、最…

日本人の「雄々しさ」という精神論(精神論はやめよう・4)

現在、書いている「精神論はやめよう」シリーズでは、日本古来の「神風思想」にこだわることで、日本国民に復古主義を強いることになり、日本の未来は開けないのではないかという思いで書いている。ところで、いろいろ論証を求めてたまたま2つの文章を読ん…

傷ついた竜の復活(現実がひっくり返る年・3)

竜にたとえられた日本僕が「日本沈没」の話をしたのは震災前だった。それは、「[お題]ガラパゴスかパラダイス鎖国か」の中で、渡老人の言葉を引用した。「いわばこれは、日本民族が、否応なしにおとなにならなければならないチャンスかもしれん……。これから…

想定外の事態(現実がひっくり返る年・2)

今回の地震は何もかも想定外だった。そう言うのはテレビに登場する地震学者たちである。10メートルを超える大津波など考えていたら、いくら堤防を高くしてもコストばかりがかかる無用の長物となっていただろう。 想定外と言えば、福島原発の炉心溶融による活…

日本人はテレビを捨てられるか

「2011年テレビ滅亡論」の自己分析 前項「2011年テレビ滅亡論」の発端は、小寺信良氏の「アナログ放送をやめたフィンランド人がテレビを大量に捨てる」という池田信夫氏のブログ「地デジの非常識」からであった。(なお、小寺氏は、MIAUアンケートとフィンラ…

ケータイホームレス・さまよえる日本人論(3)

「日本沈没」の結論 渡老人によれば過去の栄光にしがみつく「つまらん民族」になるか、明日の世界の「おとな民族」になれるチャンスだという。第二部ではこの二つの考え方が中心となる。 一つは、日本人には国土という集約されたよりどころが必要だとする中…

ケータイホームレス・さまよえる日本人論(2)

「日本沈没」とさまよえる日本人最近、昭和30年代をテーマにした「ALWAYS三丁目の夕日」がヒットした。団塊の世代が自分の子供時代を懐かしむ姿が映画館の中で見られた。そこには、彼らの「ホーム」があった。登場人物が戦争の影を引きずっていたのが印象的…