派遣社員
「誰でもよかった」の意味 最近、通り魔殺人事件が多発している。例えば、地下鉄東陽町駅前の事件。 19日、東京・江東区の東陽町駅の前で通行人ら4人が男に刃物で次々と刺されてけがをした事件で、逮捕された元暴力団員の男が意味の分からない話をしてい…
前項「宇宙戦争」と「日本の自殺」で考えたのは、19世紀に書かれた「宇宙戦争」よりも、現代人は文明の進化によって、より楽に生きやすくなったかという疑問である。むしろ、文明が進化すればするほど、ますます人間が退化しているという現実があるのではな…
残業難民という奇妙な人たち日経新聞にこんな記事が載っていた。残業難民逃さない 冷やせない夏 商戦に熱 今年の夏はオフィス街に大量の「残業難民」が発生しそうだ。多くの企業は節電対策でオフィスの温度を28度以上に設定し、就業時間が過ぎれば空調を消す…
日経ビジネスオンラインの記事から「真面目が“バカ”を見る?! 日本社会の未成熟」(河合 薫の新リーダー術)を読んだ。ひたすら頑固なまでに、彼らは決まった仕事を決まった時間に繰り返す。何事も起こらないように働くことが、彼らに課せられた最大の使命だ…
NHKスペシャル「消えた高齢者 “無縁社会”の闇」 昨日の9月5日、NHKスペシャル「消えた高齢者 “無縁社会”の闇」を見た。解説にこうある。生きているか、死んでいるかさえ分からない’――所在不明の高齢者が相次いで発覚する異常事態。各地の自治体は今も毎日、…
忙しくて孤立する都市の構造「希望がない」「対話がない」「考えない」というのが現代日本人の特徴だ。仕事が忙しくて家族との対話がなく、対話するのも同じ会社の仲間だけ。一生懸命考えているのだが、結局、自分の周りのことだけで、将来や全体を展望して…
再び「誰でも良かった」事件、突発する また、無差別殺傷事件が起こった。何でも、2年前の秋葉原の事件の模倣であるという。「秋葉原事件のようにする」マツダ11人殺傷 広島市南区のマツダ本社工場に22日朝、乗用車が侵入し、男性従業員を次々とはねて…
孤立は正社員にまで広がっている ETV特集「作家・重松清が考える 働く人の貧困と孤立のゆくえ」を見た。解説によると 去年暮れから年始にかけて開設された「年越し派遣村」。仕事とともに寝る場所までも失う派遣など非正規労働者の現実を目に見える形で示し…
朝日新聞社説「15.7%の衝撃—貧困率が映す日本の危機」から 11月4日の朝日新聞に「15.7%の衝撃—貧困率が映す日本の危機」という社説があった。 日本の相対的貧困率は、07年調査ですでに15.7%だったと長妻昭厚労相が発表した。約6人に1人が「貧…
カンフル剤でやっと保っている日本経済 現在、売れている製品といえば、ユニクロやドン・キホーテの海外製造の衣料品か、エコ・ポイント付の家電品、エコカー減税・補助金付のエコカーなどの、麻生政府の残した景気対策であり、これは来年には終わってしまう…
こんな記事を読みました。 亀井静香金融・郵政改革担当相は5日、東京都内の講演で「日本で家族間の殺人事件が増えているのは(企業が)人間を人間として扱わなくなったためだ」と述べた。その上で日本経団連の御手洗冨士夫会長と会談した際に「そのことに責…
赤旗の記事からOECDの雇用アウトルック(見通し)2009を読む 9月19日の赤旗にこんな記事があった。貧困層の8割 ワーキングプア/OECD 日本に警告 日本の労働者の貧困は、先進国のなかでも深刻な水準にある—経済協力開発機構(OECD)は2009年の雇用見通…
製造業派遣禁止と最低賃金1000円の影響 僕は、別に民主党に政権交代するのはかまわないと思う。ただ、発表された民主党のマニフェストに一歩間違えたら、大変なことになる危険があるのに気がついた。民主党のマニフェストは、いろいろ間違いがあるが、雇用問…
立花隆氏の嘆き産経ニュースに「話の肖像画」というコラムがあり、評論家の立花隆氏の「日本が危ない」というインタビューがあった。【話の肖像画】日本が危ない! 「このままでは日本はダメになる」。時の権力や巨大組織に徹底した取材で立ち向かい、日本の…
テレビ局の正規と非正規 テレビ「大田総理と秘書田中」で、タレントの坂東英二氏が図らずも、「ここにいる(タレントは)全員非正規」と言った。確かに、テレビ番組を作っている人間のうち、正規社員はテレビ局の人間だけであり、ほとんどが非正規社員だ。タレ…
今、起こっている雇用の不安や少子高齢化の問題を一挙に解決できるのは、EUが奨励している「フレキシキュリティ」(「柔軟性」を意味するFlexibilityと「安定、保障」を意味するSecurityを掛け合わせた造語)だけである。たびたび話題になりながら、それが不可…
正社員も首を切りやすくする 最近のエントリーは、オランダの奇跡(「2009年に日本の奇跡が起こる? 」を参照)を日本の奇跡にすることは可能かということで述べているが、同一労働・同一賃金の問題は、正社員が上位であるという前提を壊すことを示している。「…
元旦の夜、NHKスペシャル「激論2009 世界はどこへ そして日本は」という番組があった。日刊スポーツにその番組の解説があった。▽日本もチェンジ?▽対米追随やめるか?▽日本再生の戦略は?…竹中平蔵×金子勝×岡本行夫×山口二郎×八代尚宏×斎藤貴男×勝間…
オランダの奇跡 政府の政策が、どうしても、企業に対して、失業者を出さないようにお願いするという感じであれば、来年の失業者は、もっと増えるだろう。8万5千という数どころではないはずだ。何しろ、非正規雇用者は、全労働者の三分の一、1700万人以上(…
リアル世界とバーチャル世界 バーチャル世界というと、セカンドライフの中のアバターを使ってのチャットを思いつくが、Virtualとは「実質的な」という意味であり、バーチャルリアリティという語 には「現実世界の実質的で本質的な部分をユーザに提示する技術…
僕は、最初「非正規日本人の反乱」の結論を暴動で収めようかと思った。しかし、日本人は、果たして、海外の人たちと同様に、暴動で自分達の怒りを表現するだろうかと思った。もちろん、ストライキとかデモとか、民主的な方法はいくらでもある。だが、それで…
この物語は、ごく近い未来の話である。201×年、日本人は二つの民族に分かれた。50パーセントの正規雇用社員と50パーセントの非正規雇用社員である。前者を正規日本人、後者を非正規日本人と呼ばれる。正規日本人は、会社に忠誠を誓い、朝から晩まで長時間労…
「出し子」という名の派遣社員 NHKクローズアップ現代「振り込め詐欺 なぜ減らないのか」を見た。ATMのビデオ画像から切り出された手配写真の犯人は、「出し子」と呼ばれる現金を引き出す役の人間だ。毎日新聞の記事にこうある。 出し子の画像公開を巡…
タコの足と腐った饅頭 この数年の日本人の働き方がおかしい。前項「不満大国ニッポン」で思ったのは、日本人の誇りがどんどんなくなっているのではないかということだ。かつては、大多数が反対しても、勇気を持って発言すれば、少数でも賛同する人間がいた。…
「生きるのがいやになった」というのは、放火犯人の言葉だが、秋葉原通り魔殺人の犯人の言葉「世の中がいやになった。人を殺すために秋葉原に来た。だれでもよかった」の「世の中がいやになった」に通ずる。2人とも自分の生きづらさを他人に転嫁している点…
やる気を削ぐ日本の会社 それはひとえに企業が優秀な人材を作るシステムでなくなってしまったからだ。ただ、ただ、自分の現在の地位を存続させるためだけの会社。たとえば、ホウレンソウ”は第二の“カロウシ”になるかというブログで日本の典型的なケースを見…
ぼくは前項「私たちには妄想が欠けている」で、ユニークな商品が登場する理由のひとつに、ビジョンを掲げて邁進する「バカ者」の存在が必要だと説いた。しかし、私たちは、こんな「バカ者」は資金のある会社のトップにある特権だと考えていないか。それは成…
VTR手法を持ち込んだ24時間テレビ 日本テレビの24時間テレビを見ていると、それぞれのコーナーの終わりにクライマックスが来るように、すべてのコーナーができていることに気づかされる。たとえば、マラソンがそうだ。あらかじめ、時間内に到着されるように…
賃金が上がらない 日経ビジネスオンラインにこんな記事があった。 賃金抑制はもう限界 2002年以降の景気回復で企業部門は大企業を中心に史上最高の利益を更新し、高収益、好決算を続けてきた。にもかかわらず、「賃金」の伸びがさっぱりだからだ。(賃金抑制…
八王子通り魔事件 再び、八王子に通り魔事件が発生した。<八王子殺傷>現場近くで包丁購入 「誰でもよかった 」 東京都八王子市の京王八王子駅ビル「京王八王子ショッピングセンター」で22日夜、「啓文堂書店」アルバイト店員、斉木愛(まな)さん(22…