夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

異文化文献録

今、「面白い」が面白い(異文化文献録)

本屋を覗いても、テレビを見ていても、世の中は「面白」ブームである。本当に面白くても、それほど面白くなくても、頭に必ず「面白い」の文字がつく。でも、何で「面白い」という文字は、面(顔)が白いと書くのか。その語源を探ってみた。 この「面白」ブー…

子供と大人の間には(異文化文献録)

子供と大人の違いは、どこにあるのだろうか。「成人式」を過ぎても親に養われる者もいれば、 15 歳で立派に一人で働いている者もいる。すると、子供と大人の違いとは、生活力の差なのであろうか。子供はどのようにして大人になっていくのだろう。今回は、親…

正義の見方(異文化文献録)

かつて人間は「正義」の名のもとに戦争を起こし殺戮をくり返した。どうやら「正義」は国家の数だけ、人間の数だけあるらしい(手塚治虫「ガラスの地球を救え」光文社)。しかし、人間らしく正しく生きていくには、何が正しく何が間違っているかを判断する「…

夢物語(異文化文献録)

「絶対にファンタージェンに行けない人間もいる。いるけれども、そのまま向こうに行きっきりになってしまう人間もいる。それからファンタージェンに行って、またもどってくる者もいくらかいるんだな。きみのようにね。そして、そういう人たちが、両方の世界…

日本人の謎「極端から極端へ」

郷に入れば郷に従え日本語のことわざに「郷に入れば郷に従え」というものがある。Webiloによれば、郷に入れば郷に従え 読み方:ごうにはいればごうにしたがえその土地やその環境に入ったならば、そこでの習慣ややり方に従うのが賢い生き方である、などの意味…

家内安全・家外安全(異文化文献録)

イギリス民話三匹のこぶた」(福音館書店版)は、わらの家・木の家・レンガ(石)の家を造った子豚の物語だ。わらの家や木の家を吹き飛ばす「狼の息」は、自然や犯罪の脅威ととらえることができる。すると日本の「木と紙で出来た家」は、西洋の「レンガで出来…

宇宙の創り方(異文化文献録)

帰りが遅くなって、満天の星空の中に自分がいることにふと気がついたとき、君たちはどんなことを考えるだろう。大宇宙の中のちっぽけな自分だろうか。地球に生まれ合わせた不思議さだろうか。人間はどこ(生前)から来てどこ(死後)へ行くのか。謎は深まる…

あそびのすすめ (異文化文献録)

All work and no play makes Jack a dull boy.「勉強ばかりで遊ばないと、ジャックは馬鹿になる」(奥津文夫ことわざの英語」講談社現代新書)このことわざを知って、日本には「遊び」を勧めることわざがないのに気がついた。日本では、「遊び」という言葉が…

「耕す文化」と「種まき文化」(異文化文献録)

「文化」という言葉くらい、わかったようでわからない言葉もない。あまりに幅広すぎて、漠然としているからだ。僕は「文化」とは「人間に関するすべて」だと考える。人間が生み出した「思想、道具、言葉」は、国により土地により当然異なる。それならば「文…

日本の正体(異文化文献録)

欧米人は、日本人の性格は謎だらけだと考える。(ジーラ・ジョンソン「アメリカ人の日本人観」サイマル出版会)心優しい民族だと思っても意外に残酷であったり、イエスといいながらノーだったり、まるで男を焦らす気まぐれな女のようだ。今回は「日本の正体…

青春とはなんだ?(異文化文献録)

青春時代が夢なんて、後からほのぼの思うもの 青春時代のまんなかは道に迷っているばかり…(阿久悠作詞「青春時代」)青春時代、楽しんでますか? でも、「青春」って何で「青い春」と書くのだろうか。そんなことを調べてみることにした。 まず、「青春」の…

時間が足りない(異文化文献録)

僕たちは、絶えず毎日の生活に追われている。学校に行き、会社に行き、食事をして、睡眠を取る。そして口にする言葉は、「時間がない」「暇がない」で、みんな忙しがっている。しかし、1日24時間は、古代から変わらないはずだ。なぜ、現代はそんなに「時間…

幸せになりたい(異文化文献録)

「ありがとうございました。幸せになります」(山口百恵「蒼い時」集英社)昔、こういって引退し、結婚した歌手がいた。彼女は幸福な結婚をしたという。「結婚は女の幸せ」という言葉もある。しかし、アメリカでは現在離婚率が50%に達しているという(NH…

学校なんて大嫌い(異文化文献録)

「学校なんて大嫌い みんなで命を削るから 先生はもっと嫌い 弱った心を踏みつけにするから」(堀尾輝久「教育入門」岩波新書)これはある中学生の遺書である。学校がつまらないと思ったことは誰でもあるはずだ。こんなときに、アメリカの学校では宿題も少な…

愛とLOVEの不思議な関係 (異文化文献録)

「やっぱり恋愛ってあるのねえ。そういう恋愛って、映画とかそういうのだけで、実際にはないと思っていたの。もしあったら、怖いと思ってたわ。なんだか、自分がなくなっちゃうみたいで」(山田太一「想い出づくり」大和書房) 愛ってなんだろう。「愛」はも…

テリヤキ・バーガーの思想(異文化文献録)

1960年代のマクドナルド首脳は「日本人は魚ばかりで肉を食べない」(当時のアメリカ人の常識!)から、まず日本人に「肉食」の習慣をつけなければと思い悩んでいた(ジョン・F・ラブ「マクドナルド」ダイヤモンド社)。現代のハンバーガーショップの盛況さ…