夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

考えない人

好奇心を失ったら人間は退化する

1月7日に書いた抜き書き「新春TV放談2013」後半部分(1) 以来、9日が過ぎた。僕はその間、10本のエントリーを書いた。読んだ本は、20冊以上、それぞれのテーマごとに平均3〜4冊の本を読む。もちろん、読んでも使えない本もある。今回のテーマは、70年代のバラ…

人間はマス(集団)の一部になると性格が変わる。

この言葉は、前項新聞の中の「マジョリティ憑依」でとりあげたドナルド・キーン氏の言葉だ。オウムにしても民主党にしても、一人一人はまじめで信頼性もある。ところが、マス(集団)に所属すると人が変わってしまう。これは、ドナルド・キーン氏は日本人の何…

いつでも見られる環境よりもいつでも学べる環境へ

見られる環境と学ぶ環境ブロゴスでこんな記事を読んだ。ユーザーが、いつでもほしい番組を見ることができると保証されることに慣れ、コンテンツを手元に所有する必要性がないと考えるようになると、環境は激変するだろう。ユーザーは自分の見たい番組を自分…

問題はツールではない、学ぶ意欲だ

CGと想像力前項抜き書き「スピルバーグ創造の秘密」で、国谷氏の質問にスピルバーグ氏はこう答えている。国谷 映画の製作方法は、急速に変化しています。デジタル時代が到来し、監督は「ジュラシック・パーク」で、真っ先にデジタル時代の扉を開きました。今…

タブレットがテレビになる時

アゴラでこんな記事を読んだ。タイトルは、「思考を放棄した人々、大元隆志さんのフィードから―」著者は村井愛子氏。「ASSIOMA」を主宰される大元隆志さんの記事が気になったという。ITの潮流の一つにアンビエントな世界というビジョンが語られている。セン…

映画「はやぶさ」の「失敗は成果だ」という話

映画「はやぶさ HAYABUSA」映画の話が続く。映画「はやぶさ」を見てきた。そのなかで気になった言葉がある。宇宙研を作った糸川英夫氏が、初期のロケット打ち上げの失敗の連続で、マスコミに「またも失敗」とあまりにも書かれるので、「失敗ではなく成果と言…

文明の進化と人間の退化

前項「宇宙戦争」と「日本の自殺」で考えたのは、19世紀に書かれた「宇宙戦争」よりも、現代人は文明の進化によって、より楽に生きやすくなったかという疑問である。むしろ、文明が進化すればするほど、ますます人間が退化しているという現実があるのではな…

「宇宙戦争」と「日本の自殺」

薬は毒の一部であることを忘れていないかで、僕は映画「宇宙戦争」の話をした。それ以来、僕は、原作の「宇宙戦争」(H.G.ウェルズ著/雨沢泰訳/偕成社文庫)を読み始めた。火星人たちの圧倒的な科学力・軍事力の前に、地球人たちは逃げ惑った。主人公の「私」…

情報難民を作ってきた日本人の空気

何が正しいかわからない前項「脱原発がなぜ脱福島になってしまうのか」で、福島の花火騒動を取り上げたが、それについて、主催者側の反省の記事があった。会談後、インタビューで中止を判断した是非を繰り返し問われた萩野市長は、何度も答えに詰まり、最後…

脱原発がなぜ脱福島になってしまうのか

福島の花火騒動愛知県でこんなニュースがあった。福島の花火、苦情で打ち上げず 愛知・日進市の祭り2011.9.19 13:44 愛知県日進市で18日夜行われた花火大会で、放射性物質の拡散を心配する苦情を受けた実行委員会が福島県で製造された花火の打ち上げを中止…

薬は毒の一部であることを忘れていないか

映画「宇宙戦争」から(ネタバレあり)録りためていたビデオからスピルバーグの「宇宙戦争」を見た。圧倒的な火星人の猛攻の前に地球人たちはなすすべを知らない。結論として、彼らを倒したのは人間の武器や策略ではなく、太古に造物主が創造した微生物であっ…

日本人は考えるようになったのか

「当事者性vsないものねだり論者」そもそも、僕は現代日本人の特徴を「三ない主義」ととらえている。詳しくは、現代日本人の精神の貧困「三ない主義」で書いたように、「対話がない」「考えない」「希望がない」のことだ。特に、「考えない人」というのは深…

検証することは、自分の頭で考えること

検証とは事実を確かめることである。前項「検証なきメディアは価値がない(マスメディアは人から腐る・2) 」で、考えた「検証」はそう難しいことではない。ようするに、自分の頭で考えよということだ。疑問があったら自分で調べればよい。「検証-Wikipedia」…

傷ついた竜の復活(現実がひっくり返る年・3)

竜にたとえられた日本僕が「日本沈没」の話をしたのは震災前だった。それは、「[お題]ガラパゴスかパラダイス鎖国か」の中で、渡老人の言葉を引用した。「いわばこれは、日本民族が、否応なしにおとなにならなければならないチャンスかもしれん……。これから…

大予想「現実がひっくり返る年」

「予想」をさかさまに読めば、「ウソよ」となる。したがって、「大予想」とは、「大きなウソよ」ということだ。年頭の予想がほとんど当たらないのは、「予想」の中に「ウソ」が混じっているからである。冗談はともかく、今年は、今までの現実と思っていたこ…

あらゆる知識・アイデアはクロス・カップリングである

キュレーターと無用知識2010年の流行語にノーベル化学賞を受賞したクロス・カップリング技術がある。本来、結びつかなかった有機化合物が、パラジウムを使って結びつけるというアイデアである。これは、アイデアの作り方と同じである。アイデアというものは…

「真面目が一番」だけじゃやっていけない時代

日経ビジネスオンラインの記事から「真面目が“バカ”を見る?! 日本社会の未成熟」(河合 薫の新リーダー術)を読んだ。ひたすら頑固なまでに、彼らは決まった仕事を決まった時間に繰り返す。何事も起こらないように働くことが、彼らに課せられた最大の使命だ…

「学び」について考える

前項「抜き書き・「たけしの新・教育白書」〜頂上対談より」で学んだことは、次のようなことである。特に、池上彰氏の言葉は、対談の結論をまとめるのがさすがにうまい。1、学ぶことは、真似ることである池上 今、先生が学ぶことは真似ることとおっしゃいま…

キュレーターの役割は考える読者を作ること

マスメディアが作った考えない人僕は、現代日本人の特徴を「三ない主義」として次の3つを掲げた。「対話がない」「考えない」「希望がない」(現代日本人の精神の貧困「三ない主義」)本来、テレビのある茶の間は家庭団欒の場であるはずなのに、会話がなく、い…

インターネットでバカになる人、リコウになる人

ダイヤモンド・オンラインで「iPad、グーグル、ツイッターでヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか〜米国の著名テクノロジー思想家ニコラス・カーが語る“ネット脳”の恐ろしさ」というやたらに長いタイトルのインタビュー記事を読んだ。何でも、ニコラス・カー…

マツダの事件と秋葉原をつなぐもの

再び「誰でも良かった」事件、突発する また、無差別殺傷事件が起こった。何でも、2年前の秋葉原の事件の模倣であるという。「秋葉原事件のようにする」マツダ11人殺傷 広島市南区のマツダ本社工場に22日朝、乗用車が侵入し、男性従業員を次々とはねて…

いよいよ希望のない人は生き残れない時代がやってきた

希望のある人・希望のない人 前項「先のことが考えられない人間」は希望のない人のことだったの続き。大変革の時代には、希望のない人は変革を嫌い、希望のある人は、変革を好む。僕は、「2007年とは何だったか。そして2008年はどこへ向かうのか。」で引用し…

「先のことが考えられない人間」は希望のない人のことだった

「希望学」の一節から 「イチローと「希望学」」で、たまたま、東京大学社会科学研究所教授の玄田有史氏の「希望学」を引用した。 「幸福は持続することが求められるのに対し、希望は変革のために求められる」。「安心には結果が必要とされるが、希望には模…

官僚的なもの=頭のないロボット

頭のないロボット 日本の官僚は世界的に優秀だという。多くの国家官僚が東大卒だというのは、その優秀さをあらわしている。もちろん、どこが優秀かといえば、「頭が優秀」という意味である。しかし、民主党政権は何を壊すのか(「プロにお任せ」の時代は終わ…

働くことしか才能がない人々

「女性は産む機械」に並ぶ名言 麻生首相は、7月25日、こんなことを言ったという。麻生首相:高齢者「働くことしか才能がない」…会合で発言 麻生太郎首相は25日、横浜市内で開催された日本青年会議所(JC)主催の会合であいさつし、「元気な高齢者をいか…

日本人がどんどんダメになる

立花隆氏の嘆き産経ニュースに「話の肖像画」というコラムがあり、評論家の立花隆氏の「日本が危ない」というインタビューがあった。【話の肖像画】日本が危ない! 「このままでは日本はダメになる」。時の権力や巨大組織に徹底した取材で立ち向かい、日本の…

ワイドショー化とは何か(ワイドショー化する日本・5)

ワイドショー化とは官僚主義(考えない人間)の蔓延今、日本中の人間は官僚主義が蔓延している。官僚主義とは、マートンによる「官僚制の逆機能」についての指摘は有名である。 規則万能(例:規則に無いから出来ないという杓子定規の対応)、責任回避・自己保…

ショートカットな人生、ショートカットな社会

私達は、子供の頃から、ポイント主義で飼いならされていた。ポイントといっても、参考書に書いてある「試験に出る重要なポイント」のことである。すべてが、より簡単な方法、より楽な方法を求め、できるだけ手を抜いてきた。僕は、「メディアの望んだ世界」…

考えること・考えないこと

前項「読売新聞「新聞が必要 90%」の謎」で明らかになったのは、考えない新聞記者が増えてきているという事実であった。「考える」というのは、集められた多くの素材をいったん、自分の頭の中に収め、その中から記者独自の熟成された文章を取り出すという行…

考えない人間と細民化

最近「考えない人間」をテーマにして、考えているが、人間である以上、考えない人間というのはありえない。ところが、なぜか「考えない人間」が増えていると考えざるを得ないのだ。ぼくは、「なぜ、考えない人間が増えてきたのか」のコメントでこう書いた。…