夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

2013年の年賀状

年賀状の時期に数日早いが、できたので公開してしまおう。

テレビのツィッターから批判しか聞こえないのはなぜ?

失敗者の声ばかり聞こえるツィッター最近、テレビのアプリにニコニコ実況がついているので、放送と一緒に見ている。視聴者がどのように見ているかわかるし、一人で見るよりも意外な情報が手に入るからだ。それでも意図した情報を手に入れることはあまりない…

「楽観バイアス」と黒澤明「生きものの記録」

ためしてガッテン!の「楽観バイアス」年末から新年にわたってWOWOWで黒澤明の全作品30本が放送される。夏にも放送されて何本か録画した。その中で12月30日に放送される「生きものの記録」をとりあげてみたい。この作品は、黒澤作品でも無名に近くほとんど知…

強いアメリカと強い日本

脱原発はなぜ選挙の争点にならなかったかわずか1年9か月前に起きた東日本大震災と福島原発事故は私たち日本人に、大きな苦痛をもたらした。地震と原発が重なった時、これほどの被害が及ぶとは思いもしなかったはずだ。ところが、総選挙の争点にはならなか…

失敗の中からしか希望は生まれない

パンドラの箱の伝説を知っているだろうか。パンドラのWikipediaにはこう書いてある。 プロメーテウスが天界から火を盗んで人類に与えた事に怒ったゼウスは、人類に災いをもたらすために「女性」というものを作るよう神々に命令したという。 ヘーシオドス『仕…

『生産の喜び』と『消費の喜び』(なぜ、サーバー(奉仕者)は『生産の喜び』を感じないのか・2)

今年の漢字は「金」毎年恒例の今年の漢字。今年は「金」と決まったそうだ。 2012年の世相を表す漢字は「金」――。日本漢字能力検定協会は12日、全国から公募した「今年の漢字」を発表した。世界遺産の清水寺(京都市東山区)で森清範(せいはん)貫主(…

なぜ、サーバー(奉仕者)は『生産の喜び』を感じないのか

年末には、著名人の訃報が報道されるのが恒例だが年末近くになると、今年亡くなった有名人の名がワイドショーなどで振り返られる。最近だと、92歳で亡くなった森光子、58歳で亡くなった中村勘三郎、83歳で亡くなった小沢昭一。彼らを知っているのは、テレビ…

トンネル事故が示す効率主義に潜むプロ意識の劣化

今回の笹子トンネル事故で思い出したことがある。かつての耐震偽装事件である。トンネルの天井なんて誰も関心を持たない。だから、こんな事故など起こることを予想していなかった。だが、この安全性を担うプロたちは、それを意識して常に点検しなくてはなら…

ラビットフット化するマニフェスト

政治のマクガフィンミッション・インポッシブル「ラビットフット」の謎のアクセス数が増えている。これは、昨日、「ミッション・インポッシブル?(M:I:?)」が放送されたためだ。そこでも触れたのだが、ヒッチコックが言い出した「マクガフィン」が政治におい…

ネット時代の2極化と無駄の重要さ

クリエイターとサーバー佐々木俊尚氏のツィートから、単純労働は海外へ、そしてロボットへ。優秀な頭脳はクラウドソーシングでマッチング。労働の二極化が明白な未来像。/2つのサーバー 生まれる雇用、消える職:日本経済新聞 http://s.nikkei.com/V0KtKJ …

ジャック・バウアー的家族論

このエントリーは、2010年10月に書いたジャック・バウアー的アメリカ正義論の2本目。2年ぶりに書いたのは、11月23日にWOWOWで「24 -TWENTY FOUR-」の第3シーズンの一挙連続放送が行われたからだ。連続して見ると、一つの特徴が見えてくる。ジャック・バウ…

橋下ブームと言う相乗的なだれ現象

前項週刊朝日「橋下記事」検証を毎日「WaiWai」検証と比較するに、僕はこう書いた。「橋下市長の出自に関して、ほかの雑誌がすでに書いていることを理由に問題にはならないだろうと思い込み、自らチェックできませんでした。」という言葉は、他の週刊誌と同…

週刊朝日「橋下記事」検証を毎日「WaiWai」検証と比較する

昨日(11月13日)、朝日新聞出版ホームページに週刊朝日の事件についての検証が載っていた。(週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について(1) 、週刊朝日の橋下徹・大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と…

抜き書き週刊フジテレビ批評「メディアトラブルとジャーナリズムのあり方」

最近連続してマスメディアの事件が連発している。僕は、このエントリーで、読売新聞のiPS細胞移植問題を取り上げた読売新聞「iPS細胞心筋移植」誤報の原因および日本のメディアがなぜ誤報の問題よりも犯人叩きが大事なのか、橋下市長と週刊朝日の問題を取り…

ジャーナリズムの「素人発想」と「玄人実行」

調査報道と発表報道前項「なぜ、日本のマスメディアは裏取りが下手になったか」で、仮説を立てる者と裏取りをする者の分離が誤報を生むという話をした。地道な裏取りをするよりも、派手なスクープをしたい。本来なら、地道な裏取りがあってこそ、スクープが…

なぜ、日本のマスメディアは裏取りが下手になったか

今回は、尼崎変死事件の犯人の写真が堂々と間違えて報道されていたのだそうだ。まあ、警察の手配写真の「おい、小池」が貼ってあるのに誰も気が付かなかった国民でもある。おそらく、正面から堂々と相手の顔を見たことがない人がそろっているようだ。だって…

山中伸弥氏の発想とセレンディピティ

抜き書き「ノーベル賞・山中伸弥 iPS細胞"革命"」(1) と抜き書き「ノーベル賞・山中伸弥 iPS細胞"革命"」(2) の文章からセレンディピティへの流れを考えてみた。「素人発想」と「玄人実行」もともと山中氏は、大学時代からの基礎医学の研究者ではなく、整形…

テレビから知識を得るにはテレビを書き起こすことしかない

漫然とテレビを見ていては漠然とした印象しか残らない僕は、テレビと記憶にこう書いている。書き起こすたびに思うことは、テレビというものはどれほど大切な情報を伝えていても、人間の記憶に残るのはほんの一部だということだ。その情報が膨大であればある…

抜き書き「ノーベル賞・山中伸弥 iPS細胞"革命"」(2)

<対談>国谷 iPS細胞を一緒に作られた高橋和利さんですか、高橋さんは先生に30年かかるかもしれないとずっと雇い続けてあげるから、やるっていうこの決意を持ち続けられたというのは。 山中 この実験、誰にしてもらおうかなと、思った時に、僕は高橋君、一番…

抜き書き「ノーベル賞・山中伸弥 iPS細胞"革命"」(1)

10月21日NHKでNHKスペシャル「ノーベル賞・山中伸弥 iPS細胞"革命"」という番組が放送された。解説は、今月8日、ノーベル医学・生理学賞受賞が決まった京都大学・山中伸弥教授。生命科学の常識を覆し、体のさまざまな組織や臓器になるとされる「iPS細胞…

週刊朝日の謝罪〜ジャーナリズムは官僚主義と矛盾する

週刊朝日の謝罪はあったが10月19日朝日新聞朝刊38面に、こんな記事があった。 朝日新聞出版が「おわび」 週刊朝日の橋下市長連載で 朝日新聞出版は18日、同社が発行した「週刊朝日」10月26日号に掲載された橋下徹・大阪市長に関する連載記事「ハシシタ…

日本のメディアがなぜ誤報の問題よりも犯人叩きが大事なのか

記者クラブは官僚システム前項読売新聞「iPS細胞心筋移植」誤報の原因をただの森口氏叩きだと思ってはいけない。読売新聞とあろう大マスコミがこの程度の誘惑で陥落してしまう弱点を抱えていることこそ問題である。ところが、他のメディアはその弱点を問題に…

読売新聞「iPS細胞心筋移植」誤報の原因

山中伸弥氏のノーベル賞受賞の話題に持ちきりの今に起きた今回の読売新聞の誤報は、なぜか日本テレビの「バンキシャ!」の事件を思い出す。これは、岐阜県庁裏金誤報事件と呼ばれ、 2008年11月23日の放送で、建設業者の男が出演し、岐阜県の土木事務所が架空…

知識をためる

たびたび書いているように、このブログは、知識のスクラップブックである。新聞記事もあれば、書籍の文章もある。WEB記事もあれば、Wikipediaや個人のブログも含まれる。ありとあらゆるものが、僕のスクラップの対象である。特に、テレビを書き起こした抜き…

山中伸弥氏と伊藤穣一氏の発言の共通点

誰かの真似をしたらイノベーションは起こらない 2012年のノーベル生理学・医学賞に京都大学の山中伸弥教授が受賞した。いろいろな名言が登場した。 山中教授は午前9時30分すぎ、出勤。記者会見で山中教授は研究生活について「1割バッターでも大成功」と話…

伊藤穰一氏インタビュー補足情報

メディアラボ所長就任について伊藤穣一氏:私の経歴を見れば、私はまるで、まったく落ち着きがなく、何事にも集中できない人間のように見えるでしょう。MITメディアラボは、このような「すべてに関する興味」を組織化して相互関連性を持たせ、「境界線から、…

抜き書き「“混とん”に飛びこめ!MITメディアラボ所長 伊藤穰一」

10月3日に「クローズアップ現代」で“混とん”に飛びこめ!MITメディアラボ所長 伊藤穰一という番組が放送された。佐々木俊尚氏が、ネット上のあらゆるブログの中から選び出して紹介する人を「キュレーター」としているが、ここに登場する伊藤穰一氏は、異…

コレクターじゃないから見えてくること

NHK「探検バクモン」を書き起こした抜き書き「探検バクモン 愛と欲望のマンガ道」では、わずか30分の放送ながら、大変内容の濃いものだった。そのため、4本の後追い調査として「愛と欲望のマンガ道」補足情報をつけたのだが、これもまたどこまで調べてよいの…

「愛と欲望のマンガ道」補足情報・4

いかにして米沢嘉博記念図書館ができたか抜き書き「探検バクモン 愛と欲望のマンガ道」で疑問に思ったのは、明治大学の森川嘉一郎氏と米沢嘉博氏の関係だ。それを説明するインタビューがあった。―― この図書館を開館することになったきっかけから教えてくだ…

「愛と欲望のマンガ道」補足情報・3

抜き書き「探検バクモン 愛と欲望のマンガ道」の素朴な疑問を後追い調査する補足情報シリーズ。今回は、少女マンガの変容について考える。少女雑誌の表紙と「風と木の詩」今回登場するのは、増山法恵氏だ。彼女のことを調べると1950年生まれ、漫画原作者、小…