夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

無料の知識と有料の知識

 インターネットが普及して、様々な分野で大きな影響を与えている。

 たとえば、新聞メディアがそうだ。新聞はインターネットで新しいニュースを流している。しかも無料である。ニュースを報道するには、かなりなコストがかかる。そのコストは、新聞を購読している読者の新聞購読料と広告とで成り立っている。したがって、同じニュースであっても、インターネットでは無料になり、新聞では有料となる。もし読者が一斉に、インターネットでニュースが見られるから、新聞は要らないと言い出したらどうなるか。新聞はインターネットのニュースを有料にできるのだろうか。(もちろん、新聞各社は過去の新聞データをデータベース化して有料化している。でも、新鮮なニュースが無料で、古いニュースが有料なんてやっぱり変だ。)

 インターネットが普及する以前、知識は有料だった。学校で学ぶことも、新聞も書籍も購入しなければ身につけることはできなかった。テレビがあるじゃないかといわれるが、NHKには受信料があり、民放にはCMがあった。テレビの知識は、その場しのぎで本で確認しなければ、正確に知識として残っていなかった。人間は知識として身につけるには、文字として読まなければならないのだ。

 多くのブログは無料である。どれほどオリジナルな文章を書いても、読んでくれなければ始まらない。だが、「いつかはこの文章を本にして」儲けたいと思う。つまり、今は他人に自分を知ってもらう広告期間なのだ。しかし、完全に独自の文章などほとんどない。したがって他からの文章(有料の本を含む)を引用して自分の文章の正しさの証拠固めする。他人を納得させるもの、それは引用先の著者の知名度かもしれない。

 インターネットは現在、普及促進のためのサービス期間である。サービス期間中は有料の知識であっても、無料である。しかし、儲かっている企業はもともと余裕のある大企業か、楽天やソフトバンクのようなポータルサイトのみ。多くの企業は赤字を垂れ流しながらがんばっている。果たしていつまで体力が続くのだろうか。
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