Vistaは家電に、Xbox360はパソコンに擦り寄るマイクロソフト
WindowsVista の発表が一斉に披露された。
Windows Vista 搭載PCが一斉にお披露目--1月30日から各社発売
各社の発表を見ていると、Windows Vistaの機能をアピールするより、地デジ対応だったり、ブルーレイ(NEC)・HD DVD(東芝)搭載だったり、薄型テレビに直接つないだり(富士通)、各社それぞれ違った特徴をPRしていた。パソコンというより、むしろAVに近くなった感じだ。
一方、PCwatchにXbox360の次世代機のレポートが載っていた。
後藤弘茂のWeekly海外ニュース第2世代Xbox 360とXNA Frameworkの狙い
Xbox360 の次世代機に XNA Framework というプログラムを載せて Xbox360 のゲームを作ることが可能になるという。つまり、Xbox360の次世代機はパソコンに近くなるということだ。さらにXbox360の次世代機には大容量のHDDを載せ、ホームサーバとしての機能にも注意を怠らない。
ゲーム機は本来、テレビと親和性が高い。ところが、パソコンのほうがAV化し、Xbox360のほうがパソコン化するという逆転現象が起こりつつある。もちろんWindowsパソコンとXbox360が食い合わないよう、明確にジャンル分けされている。
マイクロソフトが意識しているのは、当然ながらソニーである。ソニーのVAIOはWindows陣営だが、PS3が目指しているのはリナックスを使うエンターテインメントパソコンである。OSにはマイクロソフトが一枚も二枚も上である。一方、家電の映像や音響技術に関してはソニーのほうが長年の蓄積がある。そこにこのホームサーバの戦いの意味がある。