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素人だから言えることもある

電子ブック図書館に本の未来を見た

電子ブック図書館 をご存知だろうか。ここでは数が限られているが、今までと違ったデジタル雑誌を読むことができる。

デジタル雑誌については、 (マガボン) の立ち読みコーナーや雑誌の Fujisan.co.jp のデジタル雑誌 (CNET Japan Fujisan.co.jp が「デジタル雑誌ストア」を正式オープン --R25 もデジタルに ) 、ネコ・パブリッシング、雑誌のダウンロードサービス「デジマグ」を開始 など、いずれも既存の雑誌を電子ペーパー化して提供している。しかし、単純に雑誌記事を載せただけのもので、もう一つ、使い勝手がよいものではなかった。

 この電子ブック図書館については ITmedia のタダで使える電子ブック図書館「 Flib 」を開設 —— イーブック・システムズ (CNET Japan では電子ブックのポータル「 FlipBook 」がサービス開始 -- 広告モデルで閲覧無料に ) に詳しい。

 イーブック・システムズは 1 月 19 日、 FlipBook 形式の電子ブックコンテンツを集めた図書館サイト「Flib」(フリブ)を同日オープンしたと発表。国内メーカー数社の Windows Vista 搭載 PC に Flib と連動するサイドバーガジェットと FlipBook のビューアソフトを付属することも明らかにした。

FlipBook とは、同社が 2004 年 7 月に国内に導入し、推進している電子ブックの独自インタフェース。 Windows 上もしくは Mac 上で電子化された書物を見開きページで表示できる。実際の書物と同様の凝ったレイアウトを再現できるうえ、音声や動画を埋め込んだり、 Web サイトのようにハイパーリンクを設定したコンテンツの作成が可能だ。

  FlipBook の特徴は、紙の書物に近い操作性を実現していること。ユーザーはマウスのクリックで「ページをめくる」、ドラッグ&ドロップで「ページをつまんでめくる」、連続してクリックで「ページをパラパラめくる」といった操作が行える。イーブック・システムズ代表取締役社長の岡崎眞氏は、 FlipBook の優位性について「ページをパラパラとめくれる。ページをめくると見開き左右ページの厚さが変わる。 Web と異なりダイナミックに広告を挿入でき、新たな広告市場を作れる」と語る。

 この背景には、雑誌が売れなくなり、返本率が上がったことにある。さらに出版部数が少ないために、全国の書店にまでいきわたらず、本当に欲しい読者には郵送料の負担が発生していた。ネットにすれば、出版部数もいらないし、ダウンロード販売であり、返本は心配しなくてもよい。さらに、広告に動画を埋め込むことで、 CM をそのまま展開することができる。 Vista にソフトがついてくることで、雑誌がネットに参入しやすくなったことを示している。これからの雑誌はこの FlipBook の形が主流になるのではないだろうか。
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