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素人だから言えることもある

Google Earthは「デジャヴ」を可能にするか。

 映画「デジャヴ」(ジェリー・ブラッカイマー製作/トニー・スコット監督)を見てきた。

 物語は543人を死亡させたフェリー爆破事故から始まる。主人公はデンゼル・ワシントン演じる捜査官。その爆破事故直前に流れ着いた一人の女性の焼身遺体。捜査官はその女性の捜査を始めるが、政府が秘密裏に開発していた「タイム・ウィンドウ」なる監視装置が彼の有力な武器となる。この装置、5台の衛星を駆使し、限られた地域の4日と6時間前の過去の住人の行動が手に取るように見ることができる。容量がぎりぎりなので巻き戻しも早送りもできない。それ以上負荷がかかると、その地域全体が停電となる。しかし、その力はすごく、扉もなんのその、(おそらくサーモグラフィーによるものだと思うが)すり抜けて、360度復元映像を見ることができる。捜査官は、監視した女性が電話をかければ、盗聴情報からどこにかけたか特定できたり、カメラを移動すれば書いたメモを覗くことができる。

 映画プログラムの中のインタビューで主演のデンゼル・ワシントンはこんなことを言う

 この映画に登場する監視テクノロジーは、現実に可能なんだよ。マルチアングルで観察できるかどうかはさておいても、例えばグーグル・アースを使えば、他人の家を空から観察することもできるしね。サーモカメラなら、どこに人がいるかもわかる。DNA情報まで持ち合わせていたら、その人が自分が探している人物なのかどうかも判断できるのさ。我々はこのテクノロジーを制御すべきなのか、それとももう手遅れなほど進化してしまったのか。それは興味深い問題だね。(「デジャヴ」プログラムより)
 この主人公が映像を指示する姿、どこか似てるなあと思ったら、トム・クルーズの「マイノリティ・リポート」だった。この映画の場合、プリコグなる預言者が犯罪の予言をして犯人を捕まえるが、「デジャヴ」では4日間限定の過去である。

 僕は、「 Second Earth(もしGoogleが発売するとすれば)」で、過去46億年の歴史としたが、4日間ならそれほどでもないかもしれない。おそらく、FBIやペンタゴンでは立派に商売になるであろう。

 さて、この「デジャヴ」、実はカトリーナが来襲した後のニューオリンズを舞台にしている。そういえば、最近、「グーグル、地図サービスのマップデータ更新、ニューオーリンズ画像を修正」いうものがあったが、意外に「デジャヴ」にGoogleが手を貸していて、ニューオリンズの画像を使用してた関係だったりして。そんなわけないか。
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