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素人だから言えることもある

温泉施設爆発と地盤沈下する日本の産業

 渋谷の女性専用温泉施設「シエスパ」が爆発した。ライブドアニュースに、

施設の管理体制については「これまで一度も異常がなく通常通り運営していた。法令順守するようにやっており、不備はなかったと認識している」と話した。しかし「施設での爆発の危険性はないと認識していた」と繰り返し、天然ガスの分離装置の仕組みについても「外部の業者に保守・点検などを委託しているのでよく分からない」と話し、業者任せだったことを明らかにした。19日朝のオープン前にも業者が温泉施設などを点検したが、異常は見つからなかったという。
 安全管理が他人任せになっているのは、どこの企業も同じだ。華やかな部分のみを摘み取り、影の部分を見えなくする。温泉も地下から汲み上げることで成り立っているのに、頭で理解していながら、その部分を理解していない。今、日本で起こっているのは、そのような問題ではないのか

 Tech-Onにこんな記事があった。「なんでこんなミスが・・・」マイコンとプログラミングの基本を見直す

マイコンは,家電や自動車などさまざまな機器にもともと搭載されてきましたが,最近はより一層使われるようになった上に,プログラムがますます大規模化・複雑化しています。それなのに,業界全体から基本や基盤が抜け落ちてきている。そういう危惧と問題意識を抱く人が少なくありません。
 これはパソコン業界だけの問題ではない。たとえば、事故を起こした「シエスパ」の親企業ユニマットはコーヒーの自動販売機で有名だが、今では不動産を手掛けるグループ企業もある。コムスンにもノバにしても、どんどん業種拡大していくと、同じグループでも、何を取り扱っているかわからないなんてこともあるし、同じ企業内でも隣の部課の仕事を理解できないなんてこともある。全てが縦割りで、複雑化・専門化していっているのだ。それに拍車をかけるのが、派遣社員の存在である。毎日違う顔ぶれになれば、信頼もないし、自分の仕事だけやっていくのが精一杯なんて事になる。

 温泉にかかわらず美容・ダイエット産業は花盛りである。だが、その華やかさの裏に陰の苦労があることを理解されず、次から次に新たなサービスが参入してくる。だが、全てを把握している人間、基本を知っている人間がいないと、ひとたび事故が起きたとき、過去と同じ失敗を繰り返すことになる。「成功を学ぶな、失敗を学べ」、失敗こそが、新たなアイデアの源になる。成功を学んでも、同じことの繰り返しが続くだけだ。そしてやがてその看板は落下する。ブログパーツ