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GoogleがCNETに関心?CNET Japanはどうなる?

GoogleがCNETに関心?

IT mediaがこんな記事を載せている。
GoogleがCNETに関心? 憶測で株とオプション急騰
メディア企業米CNET Networksの株価が2月8日、Googleが資本参加に興味を持っているかもしれないとの憶測から7%以上急騰した。CNETは現在、取締役の増員を求める株主との争いの渦中にある。
この憶測でオプションの出来高も上昇した。

GoogleがCNETに興味を持っているかもしれないとのうわさが出回っている。このうわさでオプションの出来高が急騰した」。米投資会社vFinance Investmentsでオプション戦略を手掛けるウィリアム・レフコウィッツ氏はこう解説する。

ヤフーはマイクロソフトの買収を拒否するという方向らしい。
IT mediaの
[WSJ] Yahoo!取締役会、MSの「乗っ取り」拒否の構えでは、
Yahoo!の取締役会は、Microsoftが最近のYahoo!株価が弱含みであることを利用して同社を「盗もうとしている」と確信している。買収提案を拒否するということは、Yahoo!取締役会が長期間にわたるであろう乗っ取りとの戦いに断固として臨もうとしていることを示している。1株当たり40ドル未満での提案に対して検討することはあり得ないだろうと情報筋は伝えている。

Microsoftがこのような高額プレミアムを支払う意思があるかどうかは明らかでないが、その買収価格ならば現金と株式による当初見積もりよりもさらに120億ドルの上乗せが必要となる。MSに対する拒否と並行して、Yahoo!取締役会はさまざまなほかのシナリオを検討している。その中には検索広告におけるGoogleとの提携も含まれる。Yahoo!の取締役らは、同社の独立性を確保するためのそれ以外の方策も検討しているとYahoo!に近い筋は述べている。

一方で、ヤフーはGoogleの支援を期待しているようだ。

MSの買収提案、米ヤフーが結論先送り…臨時取締役会(読売新聞2/9)

ヤフーはネット検索最大手のグーグルとネット広告事業で提携して、収益力の向上を図ることも有力案として検討している。ただ、米ネット検索市場での両社の合計シェア(占有率)は8割に達するため、独占禁止法に抵触する可能性もあり、ヤフー経営陣の選択肢は狭まりつつある。
つまり、Googleとしては、独禁法問題があり、ヤフーを買収するわけにはいかない。どちらにしても、ヤフーの拒否が続けば、マイクロソフトとしては、敵対的買収にふみきらざるをえない。

そんな時、出てきたニュースが冒頭のGoogle のCNET関心説である。しかし、Googleが一つのメディアに肩入れをすることは、検索サイトとして自分の首を絞めかねない。たとえば、CNETを買収したとして、そのままニュースを流したとしても、「CNETのニュースを多く検索させた」と操作しているという痛くもない腹を探られる結果となる。

Googleマイクロソフトの買収合戦

でも、Googleは本当にメディアに関心を持っていないのだろうか。そんなことはないはずだ。ネット配信が主流になればなるほど、より良いコンテンツを持ったほうが広告収入も増大する。また、「マイクロソフトはヤフーの買収で何を狙う?(ホームサーバの戦い・第5章)」で、GoogleとMSが目を付けた新興企業は?として実は、Googleマイクロソフトも、同じような企業を買収していることを述べた。ただ、その中で、気になった文章があった。
今日の新興企業は買収されることが目当てだと指摘する同氏は、これらの技術のほとんどは、Microsoft、Google、Yahoo!などの大企業のソフトに取り込まれると考えている。
「前提がすっかり変わった。かつて新興企業は資金を調達して市場に参入し、株式を公開しようとしていた。今は2人のプログラマーとアイデアがあれば会社を始められるし、あまりベンチャー投資がなくても製品を出せる。今は買収されるために会社を作っている」(同氏)
なるほど、三社に気に入られるようなアイデアの技術を作れば、買収されて大金を手に入れることができる、ということだ。しかし、それでは三社を乗り越えようという待望のある企業はこれから出ないことになる。まさに、彼らは「ダークサイドに堕ちた」のである。そして、それらに追随する企業も。

セマンティックWeb

こんな記事があった。
Microsoft対Googleの戦い、真の戦利品はやはり検索
米MicrosoftとGoogleの戦いの本当の最前線を知りたいのであれば、ロンドンの大英図書館の地下室をのぞいてみるといい。

セントパンクラス駅近くに建つ、大英図書館の赤レンガ造りの建物の地下室では、Microsoftから資金提供を受けたチームが1日14時間体制で書棚の書物を次々とスキャンしている。

1年前に始動したこのプロジェクトの目標は、大英図書館に大切に保管されている19世紀の書物約10万冊を対象に、向こう2年以内に2500万ページ分のコンテンツをスキャンし、デジタル化するというもの。米エール大学やコーネル大学などの図書館の蔵書も合わせて、スキャンされたコンテンツはすべて、「Google Book Search」への対抗馬としてMicrosoftが目下開発中の書籍検索サービス「Live Search Books」に用いられることになっている。

これは、MicrosoftがGoogleに対して巻き返しを図ろうと躍起になっている分野だ。Googleは大規模な書籍デジタル化プロジェクトで既に世界中の約100万冊の書籍をオンライン化し、世界で1万社以上の出版社、約30の大型図書館の賛同を取り付けている。

この記事の中で出てきたのは「セマンティックWeb」という言葉である。
Googleの使命は「世界中の情報を整理し、世界中の人々が利用できるようにすること」であり、同社はその目的のために目下、書籍に限らず、ありとあらゆるデータの収集を行っている。Googleメールアカウントのユーザーに対し、決してデータを削除しないよう依頼しているのも、同社のそうした方針の一環なのだろう。Googleにとっては、そうしたデータも使えるデータというわけだ。

Googleの大規模なデジタル化のプロジェクトは、インターネット検索を「ユーザーが実際に入力する単語だけでなく、ユーザーが入力しようとしたであろうことについてまで情報を探し出すツール」として位置付けたいとの考えから生まれたものだ、とカナダの証券会社Canaccord Adamsのインターネットアナリスト、コリン・ギリス氏は指摘している。

インターネットの世界のそのほか数多くの構想と同様、この考え方の説明にも、難解だがぴったりな言葉がある。それは、「セマンティックWeb」という用語だ。これは一部のWebサイトでは既にある程度認識されている概念であり、例えば、検索エンジンが一般的な入力ミスを識別するのもセマンティックWebの一例だ。

そして、マイクロソフトGoogleはデータの収集方法も違っているという。
「世界中の情報を整理することがGoogleの普遍的な使命だ。そのために、Googleはがらくた情報も取り込んでいる。遠く広く網を投じているため、良いものも悪いものも一緒くたになっている」とMicrosoftのグレン氏は言う。

「われわれはもっと焦点を絞ったアプローチを取っている。ユーザーの満足度を高めるためにはどのコンテンツが必要か、ということを考慮している」と同氏。

だがMicrosoftの選択的なアプローチに対し、Googleのハンリー氏は「その選択が適切とは限らない」とコメントしている。「誰かにとって無用な情報でも、ほかの誰かにとっては有用な情報かもしれない。甲の薬は乙の毒、人それぞれ必要な情報は異なる」と同氏。

Canaccord Adamsのギリス氏は、それがまさにこのプロジェクトのポイントだと指摘している。
セマンティックWebでは、データは「理解」され、リンクが張られ、その形式にかかわらず、意味によって分類され、検索エンジンは人の頭脳と同じ、あるいはそれ以上の方法で、それらのデータの関連性やつながりを見つけようとする。

「この目標の達成には大量のデータが不可欠だ」とギリス氏。データ量が多ければ多いほど、データ間の関連性はより一層明らかになり、適切かつ面白いものになるはずだ。

両社の目的は何か?
サリバン氏によると、Googleの基本方針は「利益を焦らず、新規事業の開拓に大量の資金を投じる」というものだ。書籍プロジェクトもその一環だ。同社は「絵に描いたもち」のようなプロジェクトを数多く手掛けているが、それは、そのうち一部でも人気を博せば、それと一緒に広告を販売できるため、結果的には大きな収入源につなげられると期待してのことだ。

「MicrosoftとGoogleはどちらもデジタル図書館を構築しようとしている。そうしたデジタル図書館の書棚から書籍を取り出す際の手段が両社の検索エンジンとなる。つまり、検索エンジンが電子の世界の司書になるというわけだ」と同氏。

図書館とメディア

デジタル図書館が目的だということはわかった。当然、書物だけにはとらわれないだろう。映像も、画像も、動画もメタデータをつけて検索できるようになるに違いない。たとえば、「マイクロソフトはヤフーの買収で何を狙う?(ホームサーバの戦い・第5章)」の中で、買収の対象となるであろう企業にGoldmailをとりあげた。
Goldmailは11月にコンシューマー向けのボイスオーバーメッセージングアプリケーションを立ち上げ、1月29日に企業向けのバージョンをリリースした。

同社のユーザーはビデオメッセージを埋め込んだ電子メールを送信できる。メッセージをクリックすると、メールを読む代わりに「視聴する」ことができる。コラボレーションソフト市場でMicrosoftに攻勢をかけようとしているGoogleには、こうしたアプリケーションは非常に有用かもしれない。(GoogleとMSが目を付けた新興企業は?)

将来的にメールにビデオメッセージを入れることが可能になり、ユーザー囲い込みに力を発揮することになるだろう。
次の段階に、両社はどうするだろうか。このとき、メディアを持つことは、必要なのではないか。どれだけ有用な司書を持つか、それはニュースサイトのジャーナリストは的確なのではないだろうか。素人のキーワード検索では、どのデータがより正しいかを判断することは不可能に近いからだ。これからのインターネットユーザーの必要条件は、情報の取捨選択能力を持つことなのである。やがて、検索サイトは有用な司書を求めてジャーナリストを教育していく時代が来るだろうと思っている。

さて、デジタル図書館が完成した。次は、何を検索するのだろう。僕は、人間の記憶ではないかと思っている。脳科学の発達によって、忘れてしまった記憶も呼び出すことも可能になる。やがて、死者の記憶も。僕は、グーグルライブラリーに目指して欲しい「brain library」としてこんなことを書いた。

それほど世界中のありとあらゆるデータに興味があるなら、僕はその膨大なデータによってグーグルが作り上げて欲しいのは、ひとつは「Second Earth(もしGoogleが発売するとすれば) 」、そしてもうひとつは究極の図書館、「brain library」である。別に脳髄が陳列してあるわけではない。それは僕のひとつの夢だが、過去の著名人の脳の記憶を知りたいと思ったのだ。もちろん、それは不可能かもしれない。たとえば、天才ダ・ヴィンチの目にしたものとか、宮沢賢治が花巻で見た光景とか、学術的ではなく、彼らの人生を映像として体験したい、どう感じたかを感覚的に知りたいというライブラリー「頭脳図書館brain library」があれば、いつでもその時代に戻ることができるし、その感覚を共有することができる。
さて、Googleの未来はどこに向かっているのだろう。
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