(1)なぜか似ているイージス艦衝突事故と土浦殺傷事件
「
警察は何をしているんだ」 土浦署に苦情殺到 捜査員8人を駅周辺に配置しながら金川容疑者の犯行を許した捜査について、茨城県警には24日朝から、「警察は何をしているんだ」「もっとしっかりしろ」などという苦情や批判の電話が相次いだ。電話の件数は、同日午前中に土浦署に寄せられただけで数十件にのぼるという。
自衛隊も警察も、集団警備体制が苦手なようだ。指揮系統体制が明確でなく、とっさの事件に対する対応力もない。これでは、日本でゲリラ活動が起こったら、とんでもないことになるだろう。
(2)プロ意識の欠如
いわゆる専門家の事件も多い。校長が生徒にメールで脅したり、警察官が摘発したポルノをコピーしたり、救急車の病院たらいまわし、
道路特定財源の官僚の着服、テレビ局員の
インサイダー取引など、「あってはならない事件」のオンパレードである。
(3)インターネットニュースの誕生
私たちは、インターネットでニュースを知ることで、今までの新聞・雑誌・テレビなどのニュースが実は大変狭い部分でしか伝えられなかったことに気がつくだろう。ニュースは、もっと幅広いものだったのである。しかも、ブログは、その伝えられなかった部分を補い、玉石混交ながらも、当事者の周辺からもニュースが発信されている。この、新聞・雑誌・テレビなどの一方的なニュースでは、視聴者・読者と専門家の間にあった壁が、インターネットニュースやブログで次第に侵食されつつある。
(4)ニュースは隠されていたのか、それとも増幅しているのか
本来、隠されていたニュースが、インターネットにより掘り起こされたと見ることもできるが、ニュースの報道で更に同様なニュースが増幅してきたということもできる。たとえば、一箇所で食品偽装のニュースが現れれば、ここでも、あそこでもと食品偽装のニュースが相次ぐ。かつては、新聞社や雑誌社が丹念に調査報道していたものが、今では、簡単にブログでリークされる。
(5)非正規社員の増大が職場への忠誠心を失わせる
正規社員であれば、会社の恥として隠し通すかもしれない。しかし、日本全国の三分の一が
非正規社員となっている現在、隠すよりも話題にしたいと匿名でリークする。
(6)あってはならない事件は何でもありの事件へ
専門家の特権はいまや失われ、素人に疑われる存在へと地に落ちた。ニュースは、より奇をてらったものになり、やがて、視聴者・読者がニュースを作る時代となる。
(7)ニュースはパーソナルへ
視聴者・読者は自分の周りのことしか関心がない。政治的な話題も国際的な話題も関係なくなり、自分のほしいニュースのみを好んで聞く時代となる。そうなると
ニュースは社会性を失い、ジャーナリズムは死ぬ。