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素人だから言えることもある

アップル、マイクロソフト、次の一手(ホームサーバの戦い・第13章)

アップルが目指す5年後のデジタルホーム--Forresterが予測によると、

Appleはデジタルホームの中心となることを狙って今後5年間のうちに、PCやデジタルコンテンツを高品位テレビのステレオAVネットワークに接続するための製品やサービスを提供していく可能性がある
とし、
1、予想された通り、Macintoshが家庭の至るところに配置されるようになる。

2、動画ストリーム、音楽、写真を家庭内に配信するホームサーバ製品が、デジタルの「ハブとスポーク」方式のエコシステムとして機能する。

3、「AppleSound」ユニバーサル音楽コントローラがスタンドアロンの「iPod」として使われ、ホームステレオ専用アンプを通じて音楽と動画のコントローラとしても使われる可能性がある。もちろんタッチスクリーンを搭載し、Appleのホームサーバにアクセスしてインターネットにも接続できる。この機器は本質的に、リモコン装置、モバイルインターネットデバイス、統合されたデジタルホームAV/ITシステムへのゲートウェイの役割を果たす。

などとし、ますますアップルが家電化していくことを予測している。一方、マイクロソフトは、ヤフー買収については休戦状態になっており、先日の来日記者会見では

Microsoft会長ビル・ゲイツ氏、来日記者会見〜今後の10年はキーボードに代わるインターフェイスが登場する時代では、

 また、ゲイツ氏が'90年に掲げた「Information at your finger tips (情報を指先に)」というテーマについての質問に対し、「インターネットがその夢を実現した」と回答。「コンシューマであれビジネスであれ、写真、ビデオ、ニュース記事、専門技術情報などがインターネットから簡単に得られるようになった。そして今後はというと、PCとインタラクトする方法が変わってくるだろう。それは、タッチ技術を使ったり、インテリジェントなホワイトボードだったり、言語による操作だったり、より多くの手法が一般的になるだろう」と述べ、技術の進化により従来のキーボードやマウスに取って代わって、人間にとってより自然なインターフェイスが登場するとの考えを示した。
また、ビル・ゲイツ氏が語る音声認識の未来とナチュラルインターフェースでも、
—いくつかの自然言語インターフェースの話が出ました。確かに、Microsoftが示したSurfaceやAppleiPhoneなどで、マルチタッチは人々の想像力をかき立てているようです。しかし、音声認識を行う場合、音声は主要なコンピューターインターフェースの主流になるのは少し先のように思えます。

 それはフェアな評価でしょう。音声認識はさらに高度な技術です。ただし、世の中の多くの人、何百万人という人は、何らかの理由でキーボードを魅力的だと考えていません。反復過多損傷な人もいれば、手で何か他の作業をやらなければならない仕事環境の場合もあります。そういうソフトウェアを学び、ソフトウェアに適応して、そこでトレーニングを受けた人は、それを大変好んでいて、他の人たちがそれを使わないのを信じられません。

 残りのわれわれにとっては、キーボードは非常に役に立つものであり、キーボードを電話にさえ付けようとしています。わたしは、電話での音声検索が、物事を前に進めるアプリケーションの1つだと考えています。これは、なぜわざわざ綴りを予想して入力したりしなくてはならないのかということです。電話を持っていて、通話ボタンがあるのですから、これは取り組んでみていい分野でしょう。

思えば、マイクロソフトでは「Surface」(テーブル型)や、最近発表された「TouchWall」(マイクロソフト、「TouchWall」を披露--あらゆる壁面をコンピュータに)など、披露はされているのだが、ショーの演出が下手なのか、アップルのiPhoneほど、魅力的に見えないのが難点である。なお、僕は、「iPhoneやDSが暗示するタッチメディアの可能性」で言及しているジェフ・ハン氏をビル・ゲイツ氏の代わりに登場させたなら、きっと成功したと思う。

 ともかく、マイクロソフトは、iPhoneにかなり衝撃を受けたに違いない。あえて、二番煎じとでも思われかねないタッチスクリーンにこだわっているのだから。
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