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素人だから言えることもある

iPhoneはやがてネットサーバーの端末になる(ホームサーバの戦い・第14章)

iPhone 3Gの日本発売が7月11日に発売すると発表された。「WWDC 2008」開幕--S・ジョブズ氏基調講演ライブカバレッジジョブズ氏はこんなことを言っている。

「われわれの次の課題が何であるか把握した」。第1は3Gネットワーキング、第2は企業サポート、第3はサードパーティーアプリケーションのサポート、第4は国際的なサポート、第5は誰もがiPhoneを手にしたいということだ。
基調講演では、この5つの点にそって述べている。PC Watch では、こうまとめている。
 3G対応モデルの特徴としてジョブズCEOがピックアップしたのは5つのポイント。まず3G化によるデータ転送速度の大幅なアップを強調。従来モデルとの比較デモでその高速さをアピールしたほか、Wi-Fiにも匹敵するとした。なおiPhone 3GにはGPS機能も搭載されている。2つめは、エンタープライズサポート。MicrosoftのExchange ServerCISCOによるセキュリティルーターへの対応など、企業における導入に対してiPhoneの対応状況を明らかにした。

 3番目が、講演の序盤で紹介されていたサードパーティアプリケーションの導入だ。iPhoneユーザーはApp Storeからのダウンロードで、任意のアプリケーションを利用することができるようになる。

 4番目が各国対応。日本では既報のとおりソフトバンクモバイルがキャリアとなる。基調講演で述べられた内容によると、発売は世界一斉となるため7月11日、価格もほぼ為替レートどおりということになりそうな気配である。日本語などの入力に関しても、同時期に登場する2.0ソフトウェアで完全対応している。

 そして5番目が冒頭でも紹介した価格面。従来モデルの399ドルから199ドルという思い切った価格設定を行なったことで、新規に発売される国はもちろんのこと、従来モデルが出荷済みの国々でも、普及にはずみがつくものと予想される。

初期のiPhoneが音楽や写真に力を入れていたが、今回のiPhone 3GMac OSとの連携を強調している。
 また、従来「.Mac」としてMac OS向けに提供されていたサービスを「mobile me」という新名称とともにリニューアル。Mac OSはもちろん、PC、そしてiPhoneを統合したサービスとなることが明らかにされた。ちなみに既存の.Macユーザーは、自動的に移行が行なわれるという。(PC Watch)
この傾向は、やがてあらゆるApple製品につながるはずだ。それはアップル、マイクロソフト、次の一手(ホームサーバの戦い・第13章) にもとりあげた
動画ストリーム、音楽、写真を家庭内に配信するホームサーバ製品が、デジタルの「ハブとスポーク」方式のエコシステムとして機能する。

(中略)

もちろんタッチスクリーンを搭載し、Appleのホームサーバにアクセスしてインターネットにも接続できる。この機器は本質的に、リモコン装置、モバイルインターネットデバイス、統合されたデジタルホームAV/ITシステムへのゲートウェイの役割を果たす。(アップルが目指す5年後のデジタルホーム--Forresterが予測)

ことを示す。現在では、まだApple TVとの連携は発表されていないが、将来は、Apple TVでダウンロードされた映画をiPhoneに飛ばし、時間的に見れなかった映画を外出先でも見られるサービスが行われることになるだろう。というのは、欧州ではじまった「Play TV」にその例があるからだ。僕は「PS3のホームサーバ時代が始まった」では、
 欧州のデジタル放送規格であるDVB-Tに対応した、ダブルチューナ内蔵のチューナユニットをPS3にUSB経由で接続することで、PS3のHDDに1080pのデジタル放送を録画/再生できるようになるというもの。受信中の番組や録画したコンテンツは、リモートプレイ機能を使用し、PSPで遠隔視聴もできるという。


 また、録画した番組をトランスコードし、USBケーブル経由でPSPに転送。屋外などでPSPで番組を楽しむことも可能になる。(AV Watch)

AppleにしてもSONYにしてもモバイルとホームサーバを同じメーカーで独占することで、より長期的な収益モデルが完成するのである。


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