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素人だから言えることもある

映画とゲームの融合を予想する

映画とCGキャラ

 いわゆる映画を題材にしたゲームの話ではない。そんなものはいくらでも発売されている。映画のゲーム化の基本は、ゲーマーが映画の主人公になりきって映画の中のシーンを背景に活躍するというものである。しかし、それでは面白くない。たとえば、あの映画の中の誰々と、別の映画の中の誰々を、全く違う映画の中で活躍するようにすることはできないだろうか。もちろん、著作権の問題はあるだろう。しかし、これは日常的にやっていることではないだろうか。たとえば、映画公開のときに、主人公のフィギュアが発売される。いくつか、集めて全く違ったオリジナル・ストーリーを作り上げる。ただ、それでは人形遊びにすぎない。そこで、ネット上の仮想空間を活用する。

仮想空間のオリジナル・ストーリー

 最近のCGの発達はすさまじいもので、俳優そっくりのCGキャラなどは、本人が危険すぎて演技できない場所で活躍する。このようなCGキャラの二次使用を考えてみる。映画の中の衣装をつけたCGキャラを有料でレンタルする。そのキャラは、こちらの作ったシナリオどおりの動きやセリフをしゃべることができる。また、背景画像もレンタルすることで、いささか書割的なショートドラマを作っていくことができる。この発想は、仮想空間の自分の分身アバターや友人のアバターが登場することで、どこにも存在しないあっと驚くようなストーリーを自分で作ることができる。そして、それを保存して、公開したり(もちろんある程度の審査が必要かもしれない)、コンクールに出すことができるようにする。

映画クリエイターの発見

 これは、ゲームクリエイターを作ることよりも、今まで金がなくて作れなかった新しい映画クリエイターの発掘を推進することができる。ゲームクリエイターはCG技術が必要だが、映画クリエイターで今求められているのは新しいアイデアだからだ。これからは、新しいコンテンツを作るための才能を発見していくこと、そしてその敷居を限りなく低くしていくことが望まれるのである。

 これには、映画会社のCGキャラのクリエイティブコモンズ化が必要である。どこまでも肖像権を主張していたのでは、ストーリーすら生まれない。フィギュアは自宅のみで。というのでは、創造意欲が萎縮される。映画会社とて、これからクリエイターの発掘をするためには莫大な金がかかるのである。こういう風にCGキャラの権利を解放することで自社ばかりでなく、映画業界もまた繁栄することができる。
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