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素人だから言えることもある

小沢vs検察がいつの間にか小沢vsマスコミになってしまったわけ(ワイドショー化する日本・3)

 民主党の小沢党首が「西松建設献金事件」で第一公設秘書が逮捕された件で、昨日の記者会見以来、連日検察側からの情報が流されている。小沢党首は黙ったままだ。メディアは、情報があれば報道せざるをえない。これでは、どうしても小沢党首の疑惑が深まるだけである。小沢党首は、いくら潔白を訴えても、新たな情報がないとどうしてもメディアは検察側の情報でいっぱいである。おそらく、検察は計画的にメディアに情報をリークしているのではないか。

 これは、「ワイドショー化する日本」で伝えた裁判ショーをそのままテレビのワイドショーに流すことで実験しているようにも見える。つまり、今回の「西松建設献金事件」を模擬裁判しているのである。そして、視聴者こそが裁判員だ。メディアは、視聴者の為に公正に報道しようと思っているかもしれない。だが、検察の情報リークで、この裁判は検察主導で既に決定済みである。

 思えば、過去の失言大臣たちも、何度も同じシーンを流すことによってメディアは彼らを何人も血祭りに上げたことだろう。どれほど、小沢党首が面の皮が厚いだろうと、本当に無実であろうとそんなことは関係ない。すべては、視聴者の為により面白くするために演出される。「今週の犠牲者は誰だ」それが毎回のテーマである。民主党は、麻生総理の支持率が落ちているのを見て、麻生降ろしこそ視聴者のためだと思っていた。ところが、今度は小沢降ろしだ。永田町から地元に帰った民主の議員たちは、戸惑っていることだろう。

 さて、小沢党首に勝機はあるか。マスコミという怪物に立ち向かうには、あまりにも小沢氏では分が悪い。たとえば、小泉氏ならこれを逆手にとって様々な仕掛けを考え、視聴者の気をそらさない。そしていつの間にか、小泉氏は復活しているだろう。冒頭に書いたように、ワイドショーの世の中では、情報をたくさん持っているほうが勝ちなのだ。今回は、小沢氏は、だんまり。検察の情報はいくらでもある。ワイドショーという怪物は常に飢えているのである。


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