私のこと、誰もわかってくれない

難病で苦しんで死んだ大物女優が言った「私のこと、誰もわかってくれない」

覚せい剤所持で逮捕された元アイドル歌手が言った「私のこと、誰もわかってくれない」

裁判員裁判で懲役15年の刑を宣告された被告が言った「私のこと、誰もわかってくれない」

原爆特番のテレビの中の手記が伝えた「私（たち）のこと、誰もわかってくれない」

バラマキ手当てのマニフェストにヤンママが言った「私（たち）のこと、誰もわかってくれない」

そう、他人である私たちにはあなたのことは何もわからない。だから、仕方なく常識で判断するしかない。そして、その常識があなたの真実とかけ離れてしまっているのなら、私たちはその常識を修正しよう。そうやって、人間は進歩してきたのだから。

「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」（トルストイ「アンナ・カレーニナ」中村融訳／岩波文庫）

この言葉から、僕は言葉を作ってみた。

｢幸福な家庭は想像がつくが、不幸な家庭はいずれも想像を絶する｣