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素人だから言えることもある

いよいよ希望のない人は生き残れない時代がやってきた

希望のある人・希望のない人

 前項「先のことが考えられない人間」は希望のない人のことだったの続き。大変革の時代には、希望のない人は変革を嫌い、希望のある人は、変革を好む。僕は、「2007年とは何だったか。そして2008年はどこへ向かうのか。」で引用したトフラーの「ノスタルジア軍団」の言葉を思い出す。
 新しい文明が古い文明を侵食する時期には、二つをくらべる動きが起こるのは避けがたい。過去の文明で有利な立場にあった人や、うまく順応してきた人がノスタルジア軍団を作り、過去を賞賛するか美化し、まだ十分に理解できない将来、不完全な将来との違いをいいたてる。
 見慣れた社会の消滅で打撃を受け、変化のあまりの速さに未来の衝撃を受けて、何百万、何千万の欧米人が工業経済の名残が消えていくのを嘆いている。
 職の不安に脅え、アジアの勃興に脅えているうえ、とくに若者は映画、テレビ、ゲーム、インターネットで暗黒の未来のイメージにたえず接している。メディアが作り上げ、若者の憧れの的とされている「スター」は、街角のチンピラや傍若無人な歌手、禁止薬物を使うスポーツ選手などだ。宗教家からはこの世の終わりが近いと聞かされている。そしてかつては進歩的だった環境運動がいまでは大勢力になり、破局の予言をふりまいて、「ノーといおう」と繰り返し呼びかけている。(アルビン・トフラー著「富の未来」講談社
 パニック映画でよくあるシーンは、主人公たち数名の人は、自分の力で道を切り開こうとするが、大多数の者は、誰かの救いを待つと答える。そして生き残るのは道を開いた人たちだ。同じように、希望ある人は、「具体的な何かを行動によって実現しようとする願望」(希望学とは)によって変革に立ち向かうが、希望のない人は、ノスタルジア軍団に変貌して変革されることを妨げる。
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