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素人だから言えることもある

金持ち老人たちはなぜ元気なおばさんに引っ掻き回されるのか

相次ぐ女結婚詐欺事件と勝間vs池田論争

 34歳の女と、35歳の女の結婚詐欺事件と相次ぐ不審死。特に、34歳の女の事件の被害者たちは高齢であり、犯人は介護ヘルパーとして被害者たちに出入りし、金額も高額だった。それほど、被害者たちは、高額な貯金を持ちながら、孤独な実態を明らかにした。
 
 一方、勝間和代女史と池田信夫氏のネット上の論争。きっかけは、11月5日の菅直人副総理・国家戦略担当相の「マーケット・アイ・ミーティング」に勝間和代さんが登場したことから。
 勝間さんはプレゼンの中で、「日銀の白川総裁はデフレスパイラルではないという認識だが、現状はデフレスパイラルだ」と政府・日銀の認識の甘さを指摘。若年層の雇用の厳しさ、自殺率の高さに表れる社会不安などを挙げながら、「デフレは百害あって一利なし」と強調した。そしてデフレ対策として、政府と日銀が政策合意を結び、インフレターゲット政策などを行うことを提案した。 
 その後の意見交換で、「具体的にどうすればいいのか」と聞く菅担当相に対して、勝間さんは「通貨発行量をふやすのがいちばん簡単」「要は中央銀行のお金を大量に刷って、それを借金として政府がばらまく」と回答。菅担当相が「簡単に言えば、国債を50兆なり70兆なり出して、日銀に買い取らせるということか」と聞くと、勝間さんは「そういうことです」と答え、「国債の発行が悪いことのように国民は教育されているが、将来への投資と考えるべき」と主張した。(勝間和代さんのデフレ退治策、菅直人副総理は納得せず 毎日新聞 2009年11月06日
 それに対して、池田信夫氏が反論。

勝間和代氏のためのマクロ経済学入門 複雑な問題に簡単な答はない* など。詳しくは、勝間vs池田でググレばよい。(池田信夫の光速10カウント 余裕の大勝利宣言の巻などまとめ記事多数)

 今回のエントリーでは、どちらが正しいかについては書かない。誤りであれば修正していけばよいのだから。それよりも、この勝間和代女史というあまりにもタフな存在と、百戦錬磨の池田信夫氏との組み合わせだ。たとえると、勝間女史という元気なおばさんは、革命家であり池田氏という金持ち老人は既得権者とも読める。既得権者は、自分の存在を脅かされる革命を恐れる。だから、そんなことをされたらとんでもないことだという。だが、一方で勝間女史のような元気なおばさんの、行動的な女性をうらやましく思う。金持ち老人というのは、大体批判はするが行動はしない。無血革命を標榜する民主党政権も鳩山氏を見ればわかるように、金持ち老人の範疇に入る。日本人の多くが、彼女の行動をいぶかしく思うのは、今までの既得権をなくしたくないと思っているからだ。そして、日本人の習性は、決して前面に出ず、文句を言いながらしぶしぶ付いていくというものだから、彼女の行動がいかに突出しているかがわかる。何しろ、11月1日のクロストークのタイトルが「貧困対策で国民は覚悟を」というのだから、民主党の無血革命ではなく、本気の流血革命を迫っているのである

 そして、私が問いかけたいのは、相対的貧困率を下げるために、私たちが増税まで負担する準備があるのかということです。あるいは、正規雇用の賃金を引き下げ、非正規の賃金を引き上げる準備があるのか、仕事を分け合うワークシェアリングの準備があるのかということです。
 相対的貧困率の引き下げ目標は、総論として、ほとんどの人が賛成すると思います。しかし、相対的貧困率を本当に大きく引き下げるためには、むだな公共投資を減らすなどの財源確保だけでは足りないため、相対的貧困になっていない世帯から貧困世帯へ所得移転が必要になる可能性が高いのです。それだけではなく、貧困対策に押されて他の歳出の余裕が相対的に減ることになるかもしれません。
 しかし、政府と国民がスクラムを組み、貧困でない家庭が積極的に貧困対策に協力しない限り、この問題は解決しないと考えます。そして、国民の側もそこまでの覚悟を持って、貧困対策の支援に取り組むことを提案したいと思います。そうすれば、政府も所得の再配分がやりやすくなるはずです。(貧困対策で国民は覚悟を)

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