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素人だから言えることもある

一回、つぶれた方が良い

 これは、αブロガーの佐々木俊尚氏の「2011年新聞・テレビ消滅」(文春新書)の言葉である。この本にはマスメディアへの嘆きが横溢している。



 もっと単刀直入にいえば、こういうことだ。


一回、つぶれた方が良いんじゃないの?


 業界人はいったん野に放たれて、国民みんなで「マスメディアって必要なの?」ってことを考え直すのだ。そこでやっぱりマスメディアは必要だ、そうしなければ情報がうまく回らないんだという合意もできれば、きっと先見の明があるだれかが新しいマスメディアを立ち上げて、そこにまた優秀な人材が集まっていくだろう。


 でもその新しいマスメディアはきっと、いまの劣化したバカげた日本のテレビ、新聞とはまったく違うものになっているに違いない。(佐々木俊尚著「2011年新聞・テレビ消滅」文春新書)


 民放がずらっとゴールデンタイムに報道番組を並べたが、内容を見ればどれも同じ。市橋容疑者の逮捕のときなど、TBSのディレクターまで逮捕された。



【市橋容疑者逮捕】公務執行妨害容疑で逮捕のTBSディレクターを釈放(産経新聞2009.11.12 23:23)


 千葉県警行徳署は12日午後、英国人女性死体遺棄事件で市橋達也容疑者(30)を送検する際に公務執行妨害容疑で逮捕したTBS社員を同社情報制作局の代田直章ディレクター(30)と明らかにし、同日夜「逃亡の恐れがなく、身元がはっきりしている」として釈放した。


 代田ディレクターは12日午前11時半ごろ、千葉県市川市の行徳署前の路上で、警備に当たっていた警察官(24)を突き飛ばし、市橋容疑者を乗せたワゴン車の前に立ちふさがって運転席側窓ガラスを数回たたくなどしたとして、現行犯逮捕された。


 代田ディレクターは釈放後「何か撮影しなければとの思いに駆られた。自分が一番先に車の前に立ちはだかった意識はないが、申し訳ないと思っている」と話した。


 これなど、過熱報道による条件反射的な行為である。これほど報道陣が押し集まっていかに見苦しい行為か気がつかないのだ。まさに、「テレビ局、こんなにいらない」である。僕は、このエントリーでこう書いている。



 僕は、こう思った。ワイン色のワゴン車を空から追いかけるヘリコプター同士が、どこでもいいから接触事故を起こしてくれたら、自分たちの行為がいかにナンセンスかを思い知ることだろう。


 ヘリコプター事故ではなかったが、このくらいの事件では、マスメディアにとって勲章のようなものである。反省するまで行かないだろう。


 僕は、ここで提案する。一度、全テレビ局と全新聞社の事業仕分けを視聴者の前でするのだ。もちろん、財務省主導でなくて、視聴者主導で。そして、第三者の調査グループが、綿密な調査をする。過去に行った、誤報や問題点をマイナス点とし、心に残る記事やこの番組は必要だという点をプラス点にして換算する。1点でもプラスが残った方が、その新聞社やテレビ局は残れるが、0点以下の場合は、廃業とする。こうでもしなければ、彼らはマスメディアの役割とは何かということに気がつかないだろう。


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