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素人だから言えることもある

現代日本に龍馬が生まれにくい理由

 どこかのワイドショーで、「出よ、龍馬」なんて特集を組んでいたが、龍馬が生まれない理由はただひとつ、若者に十分にチャレンジさせないことだ。あなたの会社に、夢ばかり語っている若者がいたとする。社長が、彼に目をかけて支援したとしても、あなたたち社員は、とんでもないといって、反対するだろう。その若者の失敗で、会社が傾くかもしれないからだ。「コリコウな人々」で、僕はこう書いた。

 「バカ者」の言動は、「コリコウ」には理解しがたい。ある意味、「バカ者」は天才の異名である。例えば、将来のスティーブ・ジョブズがあなたの会社に入社したとしよう。果たして、あなたは、彼の真価を理解できるだろうか。おそらく、彼は組織を壊すものとして、「コリコウ」である全社員から排除されるだろう。それほど、組織の変革は難しい。
 この将来のスティーブ・ジョブズを将来の坂本龍馬と読み替えてもいい。ひょっとしたら、この将来の龍馬の価値をあなたはしっかり見定め、この龍馬はやがてあなたの会社を大会社に導くかもしれない。そう言って、あなたは社長や社員全員に説得できるだろうか。人々が、龍馬を褒めちぎるのは、彼が成功したからである。失敗の確率は、99.7パーセントかもしれない。しかし、その将来の龍馬を本当の龍馬にするには、彼の行動を理解し、支援を惜しまないことだ。そうしなければ、その将来の龍馬は、永久に芽が出ないかもしれない。
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