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素人だから言えることもある

中東の反政府デモは、「現実がひっくり返る年」の始まり

独裁政権の特徴はメディアを握ること

CNNによれば、
北アフリカのチュニジアに端を発し、エジプトのムバラク政権を崩壊させて中東に広がった反政府デモはリビアにも飛び火した。イランやバーレーン、アルジェリア、ヨルダン、シリア、イエメンでも、国民の不満にソーシャルメディアが火をつける形で抗議デモが続いている。(抗議デモがリビアに飛び火、中東各地も混乱続く)
という。チュニジアやエジプトのこの反政府デモの原因はSNSであるという。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)というのは、インターネット上で人々が交流するソーシャル・メディアのことであり、日本語では「交流サイト」と訳されることが多い。利用者は自分の趣味などを登録しておき、共通の趣味を持った他の複数あるいは特定の利用者との関係を築きながら、情報の交換や共有のために利用するのが一般的である。

このSNSは、高速インターネットやスマートフォンなどの普及も背景として、利用者数が世界中で急速に拡大したため、強力な口コミ手段となった。米国では、アドレスを知らなければ情報を伝達できない電子メールに代わって、SNSへのシフトが進み、情報伝達手段として活発に利用されている。また、チュニジアで発生した反政府デモが、エジプト、イエメン、ヨルダンなど、中東・北アフリカの周辺諸国へ一気に波及した一因としても、フェイスブック(Facebook)などのインターネットサービスによる仲間への呼び掛けや口コミが、「反政府機運」を広げることにつながったと指摘されている。

中国では2009年の夏から、フェイスブックへの接続を遮断しているという。中国政府の検閲や遮断などの圧力で、米ネット検索最大手グーグル(Google)が撤退したのは、記憶に新しいが、フェイスブックも進出を模索しているという憶測が飛び交っており今後の動向が注目される。(【特集】(2)世界最大のSNS!『フェイスブック』が与えるソーシャル化■チュニジアやエジプトでは「反政府機運」を広げる)

多くの独裁国家が恐れているのは、国民がメディアを握ることだ。軍事クーデターが、最初に新聞社やテレビ局を狙うのもそのためである。ところが、インターネットにより、国民が自由に発信できるメディアを握った現在、独裁政治そのものが成り立たなくなってしまう。

今年は「現実がひっくり返る年」

ぼくは、[お題]大予想「現実がひっくり返る年」でこう書いた。
今、起きている事態は、このような過去の常識にとらわれた既得権社会が崩壊しつつあるということではないか。今までは、政治家やマスコミなど一握りのメンバーによって社会が動かされてきたが、インターネットによりすべての国民が参加することが可能になりつつある。([お題]大予想「現実がひっくり返る年)
独裁政権にしいたげられた人々は、自分から発信する自由を生まれて初めて得た。不満や怒りで始まったものであり、初めは暴動や混乱を起こすかもしれない。しかし、時間はかかっても、この人々の中から民主化のリーダーが登場することを願わずにはいられない。
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