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素人だから言えることもある

オーダーメイドできる通信端末〜どこでもテレビ

通信端末というと、どうしてもケータイやスマホの延長だと考えてしまう。でも、ユーザー・エクスペリエンスの時代(ホームサーバの戦い・第98章) でも引用した久夛良木健氏のアイデアはそれを超えている。僕は、久夛良木氏は、クラウドについてどう考えていたか(ホームサーバの戦い・第61章) で引用した言葉をささげたい。

久夛良木氏は今後、あらゆる動画がネット上に存在し、テレビはそれを映し出すだけの装置になると予言する。「IPTVになれば、無数のコンテンツが世界中に存在することになる。電波の場合は周波数が有限のため、チャンネルという概念があったが、これからはチャンネルではなく、コンテンツを見るというエクスペリエンス(経験)の時代になる」(久夛良木氏)

ユーザーはいつでも好きなときに、好きな端末でネット上にある膨大なコンテンツの中から、好きなものを楽しめるようになるというのが久夛良木氏の考えだ。これまでユーザーは、テレビ局が放送した番組をリアルタイムに見るか、HDDレコーダーなどに録っておく必要があった。しかし今後は、ネットにつなげば好きなものを自由に視聴できるようになると予測する。

「今まではチャンネルのあるものがテレビだった。しかしこれからは、画面が付いているものはみんなテレビだということになる。どこでもドアのように、見たいものがすべてどこでも見られるようになる」(久夛良木氏)(久夛良木健氏と麻倉怜士氏が描く、テレビの未来とは)

久夛良木氏はここでも、エクスペリエンス(経験)を強調するが、すべてのコンテンツがクラウドにあれば、自由自在に引き出す時代がやってくる。テレビの世界も通信端末の一分野に過ぎなくなる。
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