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素人だから言えることもある

オリンピックが見せてくれたスマートテレビの夢の夢(ホームサーバの戦い・第125章)

スポーツ観戦はライブで観なければ意味がない

連日の深夜ロンドンオリンピックの結果は、翌日新聞やワイドショーでダイジェストで結果を教えてくれるが、それでは心が離れてしまい、そこに参加している気分がなくなる。どうしても、リアルタイム観戦で観なければ意味がないのだ。そしてツィッターが、一緒に見ている観客の反応となる。ところが、テレビ一画面では間に合わない。昨夜などは、バレーボール準決勝と女子サッカー決勝が同時進行で放送されており、視聴者は巧みにテレビをザッピングしながら見なければならない。

朝日新聞〈記者レビュー〉右往左往の五輪観戦では、こんな感じで見ているという。

BS1でアーチェリーを見つつ、手元の携帯ワンセグで柔道を映すが、画面が小さすぎて青と白の柔道着、どっちが杉本選手かも判別できない。混乱する間に3競技とも日本は金メダルを逃した。はぁ……。
5日はフェンシングの男子フルーレ団体決勝と、卓球女子団体の準決勝がかぶり、フェンシングに集中した隙に卓球の勝利を見逃した。
感動の瞬間をすべて見たいと思うのが間違いなのか。五輪を楽しむのってなんか難しい。
僕の視聴は、ロンドンオリンピックでNHKのテレビの見方が変わった(ホームサーバの戦い・第123章) で書いたとおりだが、テレビに二画面機能がついているかどうか、パソコンにチューナーがついているかどうかで、視聴者の環境は大きく変わる。

もし、テレビの中で様々な情報を同時画面で見られるようになりたいというのが「スマートテレビ」だ。「スマートテレビ」の特徴は、

放送局やインターネットプロバイダから配信された放送を受動的に見るだけのテレビではなくて、 ユーザ側から働きかけて必要な映像・情報をオンデマンドで利用できることや、 映像コンテンツに関する各種情報を検索して表示できることや、 インターネット上のSNS(Social Network Service)を利用できることなど、高度なインターラクティブ性が「スマート」 という言葉が表す一つの特徴といえます。
また、映像を始めとする各種コンテンツとのインターラクティブ性や、 スマートフォンやタブレット端末などのモバイル機器や関連デジタル機器とのインターラクティブ性を実現するためのプリケーション (Apps)を、スマートフォンのように追加していけるのが、「スマート」が表すもう一つの特徴といえます。
更に、テレビを操作するインターフェースとしてスマートフォンやタブレット端末を利用できる点も特徴といえます。 例えば、テレビのコントロールをスマートフォンのタッチ操作で行ったり、 タブレットで見ている映像等をタッチ操作でテレビ画面上に表示させられることなどがあります。(スマートテレビ(Smart TV)とは− 特徴・使い方と動向・展開 −)
したがって、「スマートテレビ」はオリンピック観戦に最もふさわしい機能だ。今まで、「スマートテレビ」と言われても、私たちはなかなか理解しがたかった。たとえば、ようやくテレビはネットの重要性に気付いた(2)(ホームサーバの戦い・第111章) の中で、佐々木俊尚氏が
佐々木 そうですね。日本ではこのスマートテレビといわれるような種類の製品がほとんど出回っていないのが現実なので、多分ビデオを見られた視聴者の方々も、一体何なんだろうこれはと若干不審に思われる方も多いんじゃないかなと。何が面白いかよくわからない。
それは当然のことだ。テレビは一画面で一番組を見るものと思い込んできたからである。テレビは、受動的に見るものではなくて、インタラクティブ性を持って積極的に使うものと変貌しつつあるのだ。

オリンピック以後のテレビ環境は変わるか

ただ、オリンピックは間もなく終わる。これからは生ワイドショーと、あらかじめ録画されたバラエティーの日常に戻れば、リアルタイムの熱狂など過去の夢となってしまう。僕たちは、番組コンテンツの変革により、よりインタラクティブな方向性を模索しなければならない。
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