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素人だから言えることもある

結局、PS3が売れるという構図

ゲーム対戦、第一ラウンドの勝敗は決したようだ。次世代DVD対戦はどうだろうか。

かつてBALLというサイトで「勝ち馬になりたい」という題で僕はこんなことを書いた。

ある意味、ベータ方式の問題点はカセットのサイズから始まったため、1時間という短さであったためだ。それに対してVHSは映画が録れる2時間と長時間なことであった。ソニーは「勝ち馬」となるために映画会社を買収していった。コロンビア、トライスター、MGMそれぞれの過去からの数千本の映画コンテンツはソニーにとって有力な資産となる。プレイステーションはもともと、任天堂ファミコンに接続するディスクシステムであった。しかし、幻の機器となってしまい、改めて独自に同じ「プレイステーション」の名前で発売し、現在では世界中に1億台を超えるという。次世代のBD陣営にソニーはかつてのライバル松下をひっぱりこんだ。すべては「負け馬」であったソニーを「勝ち馬」とするためである。
さらに同じサイトの「勝ち馬か死か」でも
ソニーはPS3に5000億円の開発費をかけた。今度の値下げでさらに赤字は膨らむだろう。しかし、なぜそれほどまでしてPS3を普及させようとするのだろう。
それはソニーの苦い体験からきた。ベータ対VHS戦争である。前項で書いたように、膨大な映画ソフトを生かすにはブルーレイを普及させなければならないのだ。PS3はその先陣を切らなければならない。しかも圧倒的な数で。PS3には負けは認められない。たとえ、赤字という血を流し続けようと、勝ち馬になることを宿命付けられているのである。(「勝ち馬か死か」)
 ソニーは映画会社やレコード会社を買収して以来、そのソフトを生かすために、たびたびメディアの改革を行っている。たとえば、レコードからCDの移行であり、ベータからVHSへの移行であり、カセットからDVDの移行であった。

 このことは「地デジが生まれた本当の理由」にも書いたことだ。

 メディアが変わるときはいつも供給側の都合である。決して需要側の要望を受けたものではない。たとえば、レコードがCDに変わったときも、レコードの売れ行きが落ち、ある程度いきわたってしまったためであり、これ以上需要を掘り起こせなかったからである。レコードを手に入れたものは、また同じレコードを買おうとは思わない。CDになれば、また同じ曲であっても買ってくれる。映画においても同様である。DVDが一通りいきわたると、今度は安売り合戦が始まっている。数千円で売っていたものが今では千円以下で手に入れることもできる。したがって、ブルーレイディスクやHD DVDで同じ映画をもう一度高く売ろうと考えるのである。(「地デジが生まれた本当の理由」)
 こう考えればもうわかることである。PS3がブルーレイ陣営の一翼を担わざるを得ないということを。なぜなら、ブルーレイではPS3より安いプレイヤーを作る意思はない。それは、SPE(ソニーピクチャーズエンターテイメント)のアメリカの映画興行界での地位を表している。このソフトとハードの融合した唯一の企業「ソニー」の現在の存在価値である。
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