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素人だから言えることもある

「回転寿司番組」だらけのテレビ

あるある打ち切りとその後」に書いたように、これからの健康情報番組は、今の製作体制では大変作りにくくなっていくことが考えられる。

 その番組の検証が必要とされるならば、そんな手間のかかる番組など誰も作ろうとしないからだ。そうなると、どうなるか。僕は「技術の継承なくして優良なコンテンツは残せない」で書いた「回転寿司番組」が増えていくのではないかと思うのである。

 現実に、ワイドショー番組でもコメンテーターの数が増えている。今まで、1人か2人のコメンテーターですんでいたものがスペシャリストと称するコメンテーターが増えてきた。これは、今までのコメンテーターの数に無理があったからという考え方もわかる。何でも知っているコメンテーターなど空想の産物であり、それぞれのスペシャリスト(弁護士・経済評論家・雑誌編集者など)に頼むことで、番組の信頼性を高めようとする意思も現れている。だが、結局は司会者の割り振りで選ばれたコメンテーターが語っている限り、なんら「回転寿司番組」と変わりはない。問題発言をしたところで、司会者が謝ればすむことであり、番組がなくなる必要はない。(もっともVTR部分に「やらせ」があった場合は問題だが)

 ともかく、クレームがつかない番組が増えていく傾向は止めようがない。クレームがつかないのは、一つはタレントのおしゃべりであり、いわゆる「スピリチュアル」番組や「細木」番組のような予言番組であり、お笑い番組である。これらの番組では、現在大量のタレントが登場し、「回転寿司番組」となり果てている。

 日本のテレビドラマはコミック原作が多く、そのコミックが海外に輸出されるのと同時にドラマのVTRも売れている。ところが、「回転寿司番組」はどうか。一人ひとりのタレントの内情に詳しくない外国人にはどの番組も同じようでつまらないと思うのではないか。もしTVのコンテンツを海外に売れるものにしたいと思ったら、他の番組のものまねはやめてユニークな番組を作るしかないと思うのである。
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