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素人だから言えることもある

腐った饅頭は捨てるだけでよいのか?

「あるある」を打ち切ることは、テレビ局が「あるある大事典」を腐った饅頭だと思って捨てる行為に似ている。確かに、「あるある大事典」は香りもよく好評だったけど、中身は腐っていた。腐った「あるある」は捨てるべきである。そうすれば、他の饅頭は安全だ。

不二家のケーキはたまたま腐っていた。だから捨てるのだ。これと同じである。でも、待てよ。不二家のケーキは何で腐っていたんだっけ。品質管理がめちゃくちゃだった。めちゃくちゃなら何もかも腐っておかしくない。そういえば、「あるある」だって作り方がめちゃくちゃだった。それなら、他の番組はどうだ? 同じようにめちゃくちゃじゃないのか。

そういえばそうだ。「あるある」だけが腐っていたんじゃない。他の番組もそうだ。だったら作り方から変えるべきじゃないのか。作り方を変えなきゃ、また腐った饅頭を作ってしまう。

今、日本中の社会でモラルの低下が叫ばれている。あちこちで腐った饅頭がこっそりと捨てられている。だが、腐った饅頭を生み出した構造に目を向けなければ、この国はどんどん体力を失わせているのと同じではないのか。

会社を人間の体にたとえれば、腐った饅頭は動脈硬化と同じだ。体のあちこちに動脈硬化ができて現場に血が通わなくなっている。現場に使い捨ての非正規社員を当て、管理職にのみ肥え太った会社ではいつ脳出血で倒れてもおかしくない。現場にこそ、力を注がなくてはならないのだ。そうでなければ、その会社自身が腐った饅頭となって捨てられるのが落ちである。


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