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素人だから言えることもある

オンリーワンの時代

 企業はなぜ、合併したり買収したりして巨大になろうとするのか。それは、トップになるほど、金が集まるシステムになっているのではないだろうか。当然、その金を求めて下請けが集まる。テレビの構造を通して、僕は日本の企業全体がそうなっているような気がしてきた。一握りのトップだけが儲かり、その下請けは過労死直前まで働き続け、そのほかには仕事が回ってこない。

 2年前、SMAPの「世界に一つだけの花」(作詞・槇原敬之)が紅白歌合戦で歌われた。僕は、「ナンバーワンよりオンリーワン」というタイトルで、「ナンバーワン」世代と「オンリーワン」世代を論じたことがある。

人はなぜ、トップ(ナンバーワン)を目指すのか。そこにトップしか儲からない構造があったからなのだ。

 そのような構造は、停滞し、必ず腐敗を招く。トップには権力と金が集中するからだ。政治はもちろん、テレビ局、不祥事が続発する企業。ありとあらゆる業界がきしみ始め、腐敗臭が漂っている。第2の波から第3の波への改革の今、この「トップしか儲からない構造」を変革していかなければ、日本の未来は想像できない。

 そのような不安の中で「世界に一つだけの花」が好まれた。第2の波では「ナンバーワン」世代が羽振りを利かせた。しかし、それではトップ以下の企業はあまり儲からない。過労で体を壊すよりも、ほどほどの労働でほどほどの収入を得る「オンリーワン」世代に変えてもらいたいという気持ちがそこにある。

 インターネットで現在、伸びているのはアマゾンとグーグル。両社の共通はロングテール部分に注目している点だ。普通の商店では、スペースの関係で、トップの企業の売れる商品しか置けない。売れなかったロングテール部分を切り捨ててきた。このロングテールにお宝が含まれていることに気がついたのである。

 第3の波の時代は、「オンリーワン」世代が伸びていくチャンスがある。インターネットでブログであらゆる人が意見を言い始めた。その中でランキングが高いものは、グーグルに選ばれる。なぜなら、ブロガーたちは、生産消費者だからだ。ブロガーたちは、さまざまなブログから知識を消費し、知識を生産する。このことは「第2の波では組織、第3の波では個人が主体にで書いたとおりである。
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