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マイクロソフトは「Virtual Earth」、ソニーは?

 僕は、Google Earthセカンドライフ版「Second Earth」を考えて見たが、ソニーは「Home」を発表した。それについては、「ソニーの次の手、Sony TV」に書いた。さて、今度は、マイクロソフトが「Virtual Earth」を発表した。

MS、「Virtual Earth」の今後の計画を明らかに に よると、マイクロソフトは 3 次元地図「 Virtual Earth 」の発表をした。いわば、 Google Earth の 3 次元バージョンであろう。この「 Virtual Earth 」を Xbox360 のゲームに活用することを考えているという。

そういえば、 SCE久多良木社長の講演 でこんなことを語っている。

 今、エンタテインメント業界が最も注目すべきアプリケーションの一つは、地図データベースかもしれない。

 最新のサービスでは、探索衛星から取得した衛星写真と地図データベース、そして主要な建物の形状と高さに関するデータから、実際の都市空間を作り上げ、そこをリアルタイムに飛び回る(フライトスルーする)ことが可能になっている。残念ながら、現在の解像度では個々の建物を判別できる程度だし、道路上の車も走行せずに停止したままである。季節の移り変わりも、この仮想空間に反映されていない。最大の問題は、時間軸がまるで止まってしまっていることだろう。

( 中略 )

 高度にリンクされたネットワーク上の巨大な地図データベース、これを仮に GMS (グローバル・マップ・システム)とでも呼ぼう。 GMS を基本に、多くの人が一定ルールに従いながら、情報を次々とアップデートしていくのではないだろうか。建造物の詳細な情報や、そこに実在する店舗やレストランの情報、果ては娯楽施設や秘密の隠れ家に至るまで、現実の姿を反映した GMS ができあがることだろう。

 これらの端末として身近な「プレイステーション 3 」が利用されるなら、多くの人々がブログを書く手軽さで、草の根的に身の回りの景色をアップロードするのではないかと期待する。「プレイステーション 3 」によって、自宅にいながらにして、 GMS の世界を自由自在に飛び回ることができるとしたら、それは「どこでもドア」を実現できたことになるかもしれない。サーバー上にスーパーエージェントが誕生すれば、それは現在の検索エンジンよりも適切に、特定ユーザーの嗜好を 120% 満足させるかもしれない。

 さらに、久多良木氏は、ゲームに活用することを考えている。

 事例を挙げるならば、ゲーム・ソフト「グランツーリスモ」では、サーキット・コースの現地ロケーション・ハンティングに始まり、コースおよびそこから見渡せる範囲の地形の写真撮影、実際に車を走らせての動画撮影、精密なレーザー測量、それら素材を集めてのモデリング、道路脇の看板の作成などに、膨大な時間と費用をかけている。コースを走る車は、実在する各 GT Car のボディ / エンジン / 車体構造 / サスペンション / 剛性 / 重心 / タイヤの摩擦係数などを、自動車メーカーとの綿密な関係の下、技術資料や CAD データから抽出し、プレイステーション用のデータ構造に変換する。これにより、まるで実際のコースにいるかのようなリアリティをもちながら、刻々とリアルタイムに更新される物理シミュレーションにより、迫真の車の動きが表現される。

( 中略 )

 先に説明したネットワーク越しの GMS を活用すれば、同じような効果が得られる。たとえ一部とはいえ、ゲーム中の主要な画面設定をそれぞれのゲーム制作チームがスクラッチから用意しなくてすむ。ツールがさらに洗練されれば、作り込んだ特定シーンの制作も、さほどの追加費用と時間をかけなくてもすむかもしれない。余った開発パワーは、本来のゲーム・システム開発やアーティスティックな部分に集中できるようになるだろう。

 Google Earth単体では、どうしても活用しにくいが、ゲームに使えれば、コストや手間の削減に応用できる。おそらく、マイクロソフトが考える「Virtual Earth」も同じように捉えていると思われる。そこでソニーがもし同じような「Sony Earth(仮名)」を作り、「Home」と組み合わせるとすればどんな世界が誕生するであろうか

自分の庭を世界各地に置ける

 自宅から、富士山が見られたり、ピラミッドやエッフェル塔を持ってくることができる。

部屋のトビラが「どこでもドア」となる

部屋を訪ねるたびにまったく違った空間に移動することができる。Second Lifeほど広い空間がない「Home」では、このような「Sony Earth」を使ってテレポーテーションシステムを可能とする。
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