乱射事件とブログ
「ウェブの登場により、基本的に仲介者が排除され、現場にいる一般の人々が、自分の情報を世界中の視聴者に向けて直接発信できるようになった」と語るのは、Online Journalism Reviewの編集者、Robert Niles氏だ。同氏はさらに次のように続けた。「無論、ジャーナリストたちは、それらの情報を徹底的に取材し、実際に情報を発信した目撃者や潜在的な目撃者を探し出してインタビューを行い、より詳細な情報を引き出してニュースの完成度を高めることが可能だ。これにより、ニュース収集プロセス全体の大幅な迅速化が可能になる」もちろん、ここではジャーナリストは単なる仲介者になりかねない。ニュースは編集され、吟味されたニュースより生のままのニュースが、ブログとしては面白いニュースになる。なぜなら正確なニュースなどブログでは求めていないからだ。
さて、僕は「ブログと報道」でブログと報道の立場が逆転しつつあると書いた。ニュースは生が喜ばれる。噂の段階でも、生々しいニュースほど、真実よりも広まる危険性がある。そして、改めてジャーナリズムの存在意義を考えていかなければならない。