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ブルーレイにパラマウント・マイクロソフトも乗り換えという噂

 IT plus(1/9)によれば「新世代DVD、パラマウントもブルーレイに乗り換えか・FT報道

8 日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は米映画大手のパラマウント・ピクチャーズが新世代DVD規格を巡って、東芝などが推す「HD—DVD」陣営からの離脱を検討していると報じた。4日にはワーナー・ブラザーズが同陣営から離れ、ソニーなどが推す別の規格「ブルーレイ・ディスク」の支持に回った。パラマウントはHD—DVD陣営に加わった際に、ワーナーが離脱したら追随できる契約条項を認められているという。
 それを伝えているGIGAZINEの「次世代DVD規格争いはブルーレイの勝利で終結か」の中で
また、タイムズ紙によればHD DVDプロモーショングループ約130社のうち、最大で20社が陣営を離脱する可能性があるそうです。もしパラマウントがブルーレイ陣営に回った場合、HD DVD陣営に残る大手はユニバーサルのみとなり、ブルーレイがハリウッド映画の約7割をおさえることになり、次世代DVD規格争いに終止符が打たれることになります。
 なぜ、ワーナーがブルーレイ移行に態度表明をしてから数日でパラマウントまでブルーレイに移行するのか。それは、マイクロソフトの「フォーマット戦争を継続させなければならない」(「ワーナーブルーレイ一本化とフォーマット戦争」)工作が終わったことを意味する。

 「ワーナーブルーレイ一本化とフォーマット戦争」のCNET Japanの「MSとバイアコム、広告とコンテンツで5億ドル規模の提携」や、「家電・コンピュータ業界がコンテンツの囲い込みを急ぐわけ」で紹介した「マイクロソフト=NBCユニバーサル、ディズニー、MGMスタジオ」など、コンテンツ配信の下準備が整ったことだからだ。

 ビル・ゲイツ氏の最後の基調講演で語られたのは、HD DVDの話ではなく、マイクロソフトのセットトップボックスを使ったコンテンツ配信の話だった。

 Microsoftは、IPTV(従来のケーブルテレビや衛星テレビに対して、インターネットプロトコルで配信されるデジタルテレビ)分野における進展についても言及した。現在、IPTVソフトウェア「Microsoft Mediaroom」を搭載したセットトップボックス約100万台が商業利用されており、提携企業は契約者数を1分に2人のペースで増やしているという。Microsoftにとって米国最大の顧客であるAT&Tは、2008年末までに自社サービスの利用者を100万人まで増やす計画だ。

(中略)

Microsoftは今回の基調演説の直前に、British Telecom(BT)との契約に調印した。この契約により、BTはXbox 360をIPTVのセットトップボックスとして利用する最初の企業となる。Gates氏は2007年のCESで、Xbox 360をセットトップボックスとして機能させる計画を発表していた。

 Microsoftは、同社のMediaroomによるIPTVサービスとゲーム体験を統合した「BT Vision」は、2008年半ばから顧客への提供を開始する予定だと述べた。

 また、オリンピックに関して、MicrosoftとNBCは、3000時間を超えるオリンピックイベントの映像を生中継とオンデマンドで配信するサイトを共同運営する。サイトの運営は広告収入によってまかない、売り上げは両社で分配する。両社が提携してオリンピックの報道を行うのはこれが初めてではない。2002年のソルトレーク冬季五輪でも2社は提携している。

 Gates氏によると、IPTVは生中継やオンデマンドで見たいイベントを見ることができるという点で、普通のテレビ放送よりはるかに優れているという。

 「放送という枠組みでは、IPTVによる配信ほどオリンピックのすばらしさを満足に伝えることはできない」(Gates氏)

 Microsoftはさらに、Metro-Goldwyn-Mayer(MGM)の映画やDisney-ABC Television Groupのテレビ番組をXbox 360を通じてダウンロードできるようにする契約も発表した。Disneyとの契約により、標準(SD)フォーマットと高精細(HD)フォーマットの両方で、「デスパレートな妻たち」「LOST」「グレイズ・アナトミー」といったABC制作のドラマや「シークレット・アイドルハンナ・モンタナ」といったDisneyの子供向け番組など、500時間以上の番組がXbox 360に提供される予定だ。

 おそらく、ビル・ゲイツ氏の頭の中からHD DVDはきれいさっぱり忘れられているに違いない。典型的なのは、CNET Japanの「マイクロソフト、Xbox 360でBlu-ray Discサポートの可能性を示唆」の記事、
もしHD DVDが劣勢となった場合、MicrosoftはBlu-ray Discに対応した周辺機器をサポートするのかという質問に対し、MicrosoftのXboxハードウェア担当グループマーケティングマネージャーであるAlbert Penello氏は次のように答えた。「消費者の選択であるべきだ。(Blu-ray Discに対する)消費者の需要が高い場合、われわれとしても考慮する必要がある」

Time Warner 傘下で家庭用映画販売大手であるWarner Bros.が先週、HD DVDのサポートを中止してBlu-ray Discを採用すると発表して業界を驚かせた。これについてPenello氏は、「Microsoftは、(Warner Bros.の決定が)Xbox 360の販売に影響を与えるものではないと見ている」と述べた。

その理由として、
 Xbox 360はプラグインで利用できる外付けHD DVDプレーヤーを別売りしている。一方のソニーは、Blu-ray Discを普及させようと、PLAYSTATION 3のマシン本体にBlu-ray Discプレーヤーを組み込んだ。
 確かにこの選択は、ソニーのブルーレイへの力の入れ方と、マイクロソフトHD DVDに対する力の入れ方の違いが、マイクロソフトHD DVDに対して腰が引けているという感じがあった。なるほど、発言どおり、Xbox360にはそれほど影響がないだろう。しかし、今回の発言は、それほどブルーレイが人気が高ければ、オプションでブルーレイも導入しますよとも聞こえるのだがどうだろうか。その瞬間、東芝は最大の支援企業を失うことになる。そして、ユニバーサルはどう出るだろうか。
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