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ワーナーBD一本化とPS3のPS2互換機出荷完了は、コンテンツ配信のための準備段階

CNET JapanSCE、プレイステーション3 HDD 20GB/HDD 60GBモデル国内出荷完了を発表」の記事

今後は、PS3専用ソフトウェアのさらなる開発強化とラインアップの拡充に伴い、高品質のゲームをはじめとする次世代エンタテインメントを楽しむことに特化し、また省電力化を実現したHDD 40GB標準搭載の新PS3(CECHH00シリーズ)を戦略的に集中展開することにより、PS3プラットフォームの普及拡大を強力に推進していく
この記事は、かつてのPS2の資源(ソフト)を有効活用していきながら、PS3を開発していく段階を完了したことを示している。PS2とPS3が共存しあう時代は終わり、PS2とPS3がそれぞれ違う道を選ぶことになったのではないか。そして、やがては、PS2はディスクの形で販売することよりも、現在行なわれているPS1のコンテンツ配信と同じように、PS3への配信の形で供給されるのではないだろうか。

これは、パッケージビジネスからダウンロードビジネスへの転換を示している。まあ、そのことはまた、ゲームショップやレコード店などソフトショップの将来にも大きくかかわることなのだが。

実は、「ワーナーブルーレイ一本化とフォーマット戦争」を書くとき、彼らの選んだ理由の

「消費者の要求にこたえるための長期的な戦略上の決定。フォーマットの混乱が長期化することでハイディフィニションDVDが失敗してしまう。Blu-rayへの一本化が、市場の成功へつながるだけでなく、小売店やプロデューサ、そしてなにより消費者への利益につながると信じている」(米WarnerがBlu-rayに一本化。6月以降BDのみ発売−「消費者は明確にBDを選択した」IT media)
について少し考えたことがある。フォーマット戦争によって、消費者を買い控えさせているために、本来の収益をふいにしているのではないか。特にショップのためにも。でも、そんな悠長なことは言っていられないようだ。映画業界では次の段階に進んでいる。それは

新たなフェーズに突入したBlu-ray Disc市場〜関係各社の反応は?〜(IT media)に、

ハリウッドのホームビデオビジネス担当者たちの間では「BD対HD DVDのフォーマット戦争」から、「BD対ネットワークビデオ配信がどのような関係で発展していくか」に話題の中心が移ってきている。

つまり、BDの敵はHD DVDではなく、ビデオ配信であるという論調だ。この話題はパッケージメディア対ネットワークという、DVD時代にもあった議論の延長だ。BD規格にはネットワーク機能も取り込まれており、今後の発展次第ではネットワークコンテンツもBlu-rayの名前の元に取り込んでいく可能性もあるだろう。また、性質が異なる2つの流通経路は、互いに併存していくという意見も多い。

そのことについては、「マイクロソフトの変心とコンテンツ配信の時代」ですでに触れたし、その動きはゲーム業界にも当然波及し、冒頭のPS3のプラットフォーム化がその次の段階である。

当然、「PS3のホームサーバ時代が始まった」で久夛良木氏の講演「PS3が創るリアルタイムコンピューティングの未来」にも触れられている。

同時に、全世界数千タイトルにも及ぶ「プレイステーション」ならびに「プレイステーション 2」の貴重なゲーム・ライブラリ群も、さほどデータ容量が大きくないものから順に、ネットワークを通じてダウンロードできるようにする。併せて、コンピュータエンタテインメント業界がこれまでに生み出してきた数々の名機の中から、まず「メガドライブ」や「PCエンジン」のタイトルを、エミュレータによりネットワークを介してダウンロードできるようにしていく。2000年に「プレイステーション 2」を発売時に標榜していた「

ネットワークで配信(再配信)可能なコンテンツには、ゲームの他にも、映画・音楽、許諾を受けた放送番組、あるいは個人が撮影した膨大な数の写真や動画などがあるだろう。今後、家庭において「プレイステーション」自体がホーム・サーバーとなり、他の携帯機器やネットワーク接続されたデジタル家電機器、さらにはパソコンにも、ゲームや映像や音楽を配信することも可能になる。

の構想の一段階が始まることを意味している。 わざわざ、互換性が問題になる時期は過ぎたと考えているのだ。
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