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素人だから言えることもある

テレビ最悪の日

今年のCESのテレビたちは最悪の日を迎えたようだ。
CNET Japanの「米ギズモードのスタッフ、いたずらでCESの出入りが禁止に」によると、

 Gizmodogate事件(Gizmodoが2008 International CESの会場で、TV-B-Goneを使いながらデモンストレーション中の薄型テレビの電源を次々と落としていった事件。そのときの様子はこちら)について、CESを運営するConsumer Electronics Associationから以下のような声明が送られてきた。
 「メディア関係者として入場資格を取得していたウェブサイトGizmodoの参加者が、ショーフロアで不適切な行為をしたとの報告を受けた。Gizmodoのスタッフは、複数企業の展示ブースの運営を妨害し、少なくともそのうちの1社は記者会見を中断させられた。問題を起こしたGizmodoのスタッフは特定されており、今後のすべてのCESイベントへの入場を禁止する。
 Gigazineでその模様が載っていた。
ほとんどの種類のテレビの電源をきることができるという壮絶な威力のリモコン「TV-B-Gone」というのがあります。狙いとしては、無意味にテレビによって占領されている時間をもっと他のことに使うため、テレビの電源を強制的に切るというものなわけですが、これをなんと現在行われているCES2008の会場で海外の本家Gizmodoスタッフが実行しているムービーを編集して公開中です。
突然消えるモニターにプレゼンターなどはパニックになり、さらにはモニター経由で展示しているものがすべて機能しない状態になっていく様はなかなか壮観です。
 さて、その「TV-B-Gone」(テレビよ、消えろ)を発案したミッチ・アルトマン氏は、
シリコンバレーに本社を置くデータストレージ・メーカー、米スリーウェア社を設立したアルトマン氏にとって、TV-B-Goneは、どこにでも存在して人の注意を奪い続けるテレビの呪縛から人々を解放するという意味あいを持っている。(中略) アルトマン氏は人と人との会話をもっと盛んに、充実させるためにTV-B-Goneを作った。そして、この意味で、TV-B-Goneは自身が手がけたなかで最も役に立つ道具だと考えている。(どこのテレビもすぐ消せる、新型リモコン『TV-B-Gone』(上))
テレビ反対派の活動家でコンピューター・プログラマーのデビッド・バーク氏は、6歳の娘と訪れたディズニーランド・リゾート・パリで『ミクロキッズ』(Honey I Shrunk the Kids)という乗り物の順番待ちをしていた。待合室の壁一面をテレビが覆い、米イーストマン・コダック社のコマーシャルを流し続けていた。バッグの中にリモコンの試作品を持っていたバーク氏がボタンを押してみると、すべての画面が消えたという。
 「自分がやったことを誰も知らないのだと思うと、おかしくてたまらなかった」とバーク氏。周りにいた人たちはテレビが消えたのに気づいたが、誰も文句を言わなかったという。
 無責任に力を振るっているだけではないかという批判に対して、バーク氏はこう答える。「人の注目を惹こうとするさまざまな戦術については聞いたことがあると思う。しかし、そこで狙われているのは、あなた自身の意識なのだ。誰かが常にあなたの意識に侵入してくるような行為を許すべきではない。テレビ関係者たちは、われわれをテレビに縛り付け、逃げ出せなくする巧妙な方法を、次々に考え出している(どこのテレビもすぐ消せる、新型リモコン『TV-B-Gone』(下))
 テレビ関係者、恐れよ。このTV-B-Goneは、私たちに教えてくれる。テレビは電気なければただの箱だということを。そしてさらに強力な最終兵器「Ultra TV-B Gone」が開発された。
ノイズと害毒を垂れ流し人間を堕落させる悪の象徴テレビを一撃で絶命させる必殺の光学兵器(平たくいうとリモコン)TV-B Goneに「ウルトラ」バージョンが登場。
各社の電源信号を内蔵してあらゆるテレビを消せるキーホルダTV-B Goneにはレンズで射程距離を延長するTVスナイパー、武器を隠匿しつつハンズフリーで視界内のテレビを次々と消せるTV-B Goneハットとさまざまなアイテムが開発されてきましたが、Ultraバージョンは4×5の20連赤外線LEDと9V電池で30メートル近い長射程を実現。
 さて、コンテンツ配信で矢面に立たされるテレビ局、この最終兵器で運命はいかに。何?今、テレビ局の大道具室であらゆるパソコンの電源を切る装置を開発中だって?そりゃ、まずいよ。そんなもの作られたら、シャレにならない。
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