イージス艦・新ことわざ集
監視員多くして船衝突する
衝突7分前に当直全員交代、レーダーの船影無警戒事故当時、当直は艦橋に10人、CICに7人など計26人体制だった。レーダー監視を補う見張り員は、艦橋の左右と後部甲板に配置。あたごでは艦橋の右側にいた見張り員が衝突した午前4時7分の12分前に、右前方に清徳丸のものと思われる赤と白の灯火を確認。しかし、その情報が当直士官など他の乗組員に伝わらず、レーダー員は事故直前まで清徳丸の接近を把握していなかったことになる。船頭多くして船山にのぼる
物事を進めるにあたって、指示をする人が多いために統一がとれず、 まったく見当違いの方に物事が進んでしまう。(ことわざの説明はことわざの木から)
兵法読みの兵法知らず
論語読みの論語知らず書物を読んで、言葉の上では理解するが、その真髄を体得せず、まして実行などできないことをいう。
艦橋(かんきょう)下暗し
燈台(とうだい)下暗し手近のことはかえってわからず、気がつかないでいるという意味。
生兵法(なまびょうほう)は怪我(けが)のもと
生兵法は事故のもと未熟な兵学・武術の心得は、身を守るどころか 、かえって大怪我をする原因になる。少しその道を知って自信のあるつもりの者は、それに頼ってかえって大失敗をする。
無盾
どれほど立派な盾(イージス)であっても、無能な兵隊が扱っていては、盾がないのも同じである。矛盾
『韓非子』の一篇「難」に基づく故事成語。「どんな盾も突き抜く矛」と「どんな矛も防ぐ盾」を売っていた楚の男が、客に「その矛でその盾を突いたらどうなる」と問われ答えられなかったという話から。もし矛が盾をつき通すならば、「どんな矛も防ぐ盾」は誤り。もしつき通せなければ「どんな盾も突きとおす矛」は誤り。よってどちらを肯定してもおかしな事になってしまい、男の嘘が発覚した。(矛盾Wikipedia)追記: 「赤と白の灯火」とあるが、引用した読売新聞記事の誤記。正確は「赤と緑の灯火」