夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

iPhoneのとんでもない未来

やがてパソコンはモバイル化する

 EeePCなど低価格パソコンの登場で、パソコンメーカーの再編が近づいているというニュースがあった。
エイサーCEO初来日、パソコン業界の再編示唆
 世界シェア3位のパソコンメーカー、エイサーグループのジェイティ・ワン最高経営責任者(CEO)は4日、京都市内で講演し、「日本国内にはNEC、富士通、東芝、ソニーといった4つの主なブランドがあるが、M&A(合併・買収)が進み今後1—2年以内に3社に、さらに1—2年で2社にまで減るだろう」と業界再編が加速する可能性を指摘した。同氏が来日したのは初めて。

 業界再編が進む理由についてパソコンの価格下落が激しく、国内メーカーが利益の確保に苦しんでいる点を指摘。

このニュースを受け、GIGAZINEでは、国内大手パソコンメーカー、撤退が相次いで数年で半減かとの記事を書いている。
以前GIGAZINEで、「EeePC」などの低価格ノートパソコンの影響を受けて、国内出荷台数首位を誇るNECが収益環境の悪化からパソコンの値上げを行うことを決定しており、他社も追従する可能性が高いことをお伝えしましたが、それだけ国内メーカーは苦境に立たされているということなのでしょうか。

(中略)

実際にすでに過当競争による収益環境の悪化を受けて日立が家庭用パソコンの生産・開発から完全撤退しており、ほかの分野においても三菱電機や三洋が携帯電話事業から撤退したほか、映像がなめらかになる「倍速液晶」を開発した第一人者であるビクターが国内の液晶テレビ事業から撤退するなど、国内大手メーカーの「選択と集中」が加速していますが、大手メーカー各社が携帯電話や液晶テレビなどの事業で協業を行っていることを考えると、業界再編はありえないことではないのかもしれません。

すでに、パソコン事業は、携帯電話産業と同じく、成長産業(作れば売れた時代)から、成熟産業(独自な機能がない限り、価格を下げないと売れない時代)に変わりつつある。その点では、これらの産業がレッド・オーシャン時代を迎えていることは容易に想像できる。

僕は、「モバイルインターネットはPCを救う?(ホームサーバの戦い・第21章) 」の中で、Googleエリック・シュミットCEOの言葉を引用した。

その番組でSchmidtは,Googleは絶えず新しいことに挑戦し,急成長を続けていくと主張。またGoogleは将来,デスクトップ事業よりもモバイル事業で多く稼いでいくだろうと予言した。(Google CEOのシュミットが予言,将来はモバイル事業がPC事業を上回ると)
また、アルファブロガーの江島健太郎氏のブログ「iPhoneという奇跡」でも、
パーソナルコンピュータにとっての携帯電話とは、典型的な「イノベーションのジレンマ」ですが、アップルは、この決して当事者には克服できないと予言されたジレンマを乗り越えてしまいました。メールやちょっとした調べ事など、ほとんどの日常的な用事が携帯端末だけで完結するようになり、ヘビーデューティーな限られた用途でしかパソコンが使われなくなっていくであろう未来を先取りし、自ら先手を打ったのです。技術経営的な観点からみても、お見事というほかありません。
と述べている。現在、日本でのiPhoneは既存のケータイにとってあまりに使い勝手が悪く、苦戦しているが、これからの第3・第4世代のiPhoneの機能向上によって市場を開き、パソコンはモバイル化するしか生きる道はないことを示しているのである。

また、先ほどあげた「モバイルインターネットはPCを救う?(ホームサーバの戦い・第21章) 」でも、Street Viewが、自宅でパソコンを通して見るよりも、モバイルを通して見るべき機能であることを指摘したが、最近読者ブロガーで話題のChromeもモバイル用OSのAndroid向けに開発しているという。(グーグル共同創設者S・ブリン氏、「Android」向け「Google Chrome」の開発を示唆)

つまり、Googleは常にアプリケーション開発でも「Android」を意識しているのである。

未来のiPhoneのとんでもない時代

 アップルは、iPhoneを売るためにこんな特許出願をしたという。
アップル、音声と顔認識を組み合わせた新マルチタッチの特許出願

 Appleは、将来の事業戦略の中心ともなる、マルチタッチインターフェースの改良へとつながる、新たな手法を模索しているようだ。

 Unwired Viewは、iPhoneで用いられているマルチタッチ入力に、音声認識や顔認識技術まで追加するユーザーインターフェースシステムのアイデアが含まれた特許をAppleが出願していることを明らかにした。

この出願についてGIGAZINEは、
Appleが新たな入力インターフェースの特許を出願、実現するとえらいことに?


これはマルチタッチ入力に音声入力を組み合わせることで、画像をタッチしてリサイズや回転させながら、「色を変えろ」などと音声入力することで、タッチするだけではできなかった複数の操作が可能になるというもの。

さらにiPhoneなどに搭載されている加速度センサーとマルチタップ入力を組み合わせることで、タッチジェスチャーの精度を向上させる方法や、搭載されているカメラを使ってユーザーの目の動きを追尾し、それに合わせて画面上のカーソルを操作する方法、ユーザーの表情を認識して困っているようであればヘルプ画面を出すといった方法についても触れられています。

つまりこれがすべて実現した場合、iPhoneiPod touchに向かってブツブツ何かをつぶやきながら不自然なまでに喜怒哀楽を顔に浮かべつつ、目を四方八方にグリグリ動かしているユーザーを街中で見かけるようになるということなのでしょうか…。

いわば、見えないWii(ただしセンサーは顔だけ)を使って屋外で遊んでいるようなものである。近い将来、このような怪しいおじさんやおばさんがたくさん出現すると、GIGAZINEは予言している。
ブログパーツ