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素人だから言えることもある

考えない人間ばかりで日本は大丈夫か

ノスタルジア軍団では乗り越えられない

 「先のことを考えられない人たち」「なぜ、考えない人間が増えてきたのか」で、日本中、いやサブプライムローンを見るとアメリカも、考えない人間が増殖していることを見てきた。それでも、トップがしっかりしているから何とか乗り切れたというかもしれない。でも、ぼくは、「私たちは、インターネットで引き起こされたパラダイムシフトの真っ只中にいる」で、語ったとおり、まったく新しい「ブルー・オーシャン」という市場を開かない限り、この急激な変化は乗り越えられないのではないかと思う。
 「2007年とは何だったか。そして2008年はどこへ向かうのか。」で引用したアルビン・トフラー富の未来」の「ノスタルジア軍団」にこうある。
 新しい文明が古い文明を侵食する時期には、二つをくらべる動きが起こるのは避けがたい。過去の文明で有利な立場にあった人や、うまく順応してきた人がノスタルジア軍団を作り、過去を賞賛するか美化し、まだ十分に理解できない将来、不完全な将来との違いをいいたてる。

 見慣れた社会の消滅で打撃を受け、変化のあまりの速さに未来の衝撃を受けて、何百万、何千万の欧米人が工業経済の名残が消えていくのを嘆いている。

 日本のトップは、この「ノスタルジア軍団」のトップである。彼らの経験が役に立たない未来では、何の価値もない。

日本のトップは誇大自己症候群

僕は、「安倍さんの世界」や「小沢さんがわからない」で「誇大自己症候群」の性格に似ていることを指摘した。それは、精神科医の岡田尊司氏の「誇大自己症候群」という本から引用している。
(1) 自分のこと、自分の関心のあることばかり話したがる。逆に、自分の事が話題になるのを極力避けようとする。

(2)大げさな表現や大きなことを口にしたがる。ありふれたことではなく、普通の人が言いそうにないことを、さらっと言ったりする。意表をつくような、周囲があっというようなことをすることがある。どこか現実離れをした話をしたがる。

(3) 理屈っぽく、理詰めで話をする傾向がある。すぐに法律や専門的な知識を持ち出して、物事を論じようとする。話し方にも、自然な感情や思いやりに乏しい。逆に、感情を過度に煽るような、少し芝居がかったしゃべり方をする場合もある。

(4)過度に丁寧だったり、過度に傲慢な態度をとる。最初は緊張が強く、よそよそしくて警戒的だが、いったん話し出すと、ぺらぺらとよく喋り、急になれなれしい態度をとる。まだ、よく知らないのに、過度に相手のことを理想化したり、褒めたりすることもある。

(5) 少しでも自分の言ったことにケチをつけられたり、軽くあしらうような言い方をされると、そこにこだわった反応を示したり、顔色が変わる。

(6)自分のやり方にこだわりが強く、融通が利かない。物事の見方や関心、視野、活動領域、価値観が過度に固定し、それを広げようとしても強く抵抗する。潔癖で完全主義の傾向がみられる。

(7) 家族や身内を過度に理想化しているか、過度に嫌っている。友達に対しても、心から信頼するというよりも、どこか表面的だったり、自分の都合で相手を利用しようとする。

(8)些細なことで機嫌を損ね、立腹する。そんなときは、普段とは全く別人のように、態度が豹変するのが特徴である。

(9) 気まぐれに、考えや決定がころころ変わる。だが、相手が決めることは好まず、自分が決定権を持とうとする。

(10) 相手によってひいきをしたり、態度が違う。従順で思い通りになる相手は、お気に入りであるが、自分の意思を持った存在には、批判的で激しく嫌う。(岡田尊司著「誇大自己症候群」ちくま新書)

これは小泉元首相を含め、最近の政治家の行動なのではないか。そして「考えない人間」と同じく、挫折や失敗に弱いという特徴がある。簡単に投げ出すのもこの性格のゆえか。とにかく、考える人間が登場しない限り、日本には未来がない。
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