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素人だから言えることもある

KYと忖度(そんたく)政治

 最近、新聞紙面で踊っている言葉がある。「忖度(そんたく)政治」という言葉だ。忖度とは



(気持ちを)察する・計る・推しはかる・(心を)汲む・汲みとる・おもんばかる・斟酌(しんしゃく)する・(〜の)立場にたつ・(〜を)考慮する・配慮する(Weblio類語辞典)


 よく似た言葉の流行語を思い出した。「KY」という言葉だ。



その場の雰囲気や状況などを察する(感じる・掴む)ことを「空気を読む」とも表現する。KYはこの「空気」と「読む」の頭文字で、主に空気が読めない人を意味する。また、逆にそういった人に「空気を読め」と提言する際にも「KY」と耳元で囁くなどして使われる。女子高生がメールのやりとりで使い、普及した。
若者の間では以前から使われているが、2007年、こういった頭文字略語の存在が話題となり、広く知られる。(日本語俗語辞書)


 生方議員の副幹事長解任騒動は、小沢氏の気持ちを忖度した高嶋氏が生方氏を解任した事件だが、結局、小沢氏の空気を読み違えていたから、高嶋氏は「KY」というわけだ。もし、メディアがこれほど騒がなければ、生方氏の方が「KY」になる。小沢氏は、後から発言なので、そもそもどうとでも取れる発言か、初めから発言しなかったことにすることさえできる。


 亀井大臣の郵政改革発言と鳩山首相の「了解した・了解しない」騒動は、同じ鳩山首相の「トラスト・ミー」騒動を思い出す。どちらも自分の都合のよい方向に相手の判断を曲解させる。これは例の「非核三原則」密約騒動だって同じだ。お互いに曲解することで何とかバランスを取っているだけで、何も解決していない。


 このような騒動が多発する理由は、党内で対話がないことである。野党時代では、与党を追及するだけなので、議員同士の意思統一など関係なかった。ところが、与党になると、今まで広げに広げてきた大風呂敷(マニフェスト)をまとめる段階になり、そこにしっかりしたビジョンが必要となる。ところが、対話がないので、「KY」以前の問題になる。空気を読むべき空気(ビジョン)すら存在しないのである


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