夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

2015年にクラウドコンピューティング革命が起こる(ホームサーバの戦い・第60章)

ジョブズ氏の構想によると

 前項「Steve Jobsの2015年のiPad考(ホームサーバの戦い・第59章)」で、こんな文章を引用した。
アップルは必死になって新しいエコシステムを育てようとしている。26年を経た Macintosh 環境に取って代わるものを、きっかり5年の間に成熟させようとしている。クラウドコンピューティング革命が PC 産業を押し潰すまでに残された時間をそう捉えているのだ。2015 年までの間に自らを全く異なるタイプの企業に変えることが出来なければ、アップルの命運は他の PC 産業と同じく、取り残された存在[irrelevance]と化してしまう。(Steve Jobs が Flash を嫌う本当の理由)
 そして、クラウドコンピューティング革命が起こるとどうなるか。
もしアナタが 2015 年に iPad を使っているとしたら、自宅にブロードバンドを引くことなぞ意に介さないだろう。どこにいても必要なときデータを得ることができるからだ。(Steve Jobs が Flash を嫌う本当の理由)
 これは恐ろしい事を言っている。つまり、2015年になると、光ファイバーで全国を埋め尽くすことなどナンセンスといっているのだ。もちろん、ジョブズ氏はアメリカ国内の事を言っているのだろう。だが、アメリカでクラウドコンピューティング革命が起これば、日本政府も即座に対応せざるを得ないだろう。そうなると、ソフトバンクの「光の道」構想など海の藻屑となって消えてしまう。

地デジのラストワンマイル

 どこかで、似たような光景を見たことがある。それは地デジの話だ。VHFからUHFに変更したため、波長が短くなり、中継塔をたくさん作らなければならなくなった。90パーセントの工事が終わり、残り10パーセントは山奥や離島など難所ばかりで工事費が莫大にかかる。池田信夫氏などは、衛星で流せば工事費など削減できると言っている。だが、それは民放の大反対で消えてしまった。その理由はローカル局の存在価値がなくなるからである。ほとんどの番組は東京のキー局が作っている。ローカル局は、地域の政治家と結び付き、地域の企業のCMを流している。とにかく、これらの利権の塊となった放送局をなくせないために膨大な工事費のために税金を湯水のごとく使わざるを得なくなっている。

 アフリカ各国では、固定電話を引くよりもケータイ電話が最初に普及してるという。おそらく、クラウドコンピューティング革命が起これば、FTTHを全戸に張り巡らすこともナンセンスとなっているだろう。
ブログパーツ