夢幻∞大のドリーミングメディア

素人だから言えることもある

「torne」は「Google TV」の第一章だった?(ホームサーバの戦い・第64章)

WebテレビとGoogle TVの違いについてこんな記事があった。

 テレビとネットの融合はある種の必然と見られてきたが、これまで10年以上、多くの試みがあったにもかかわらず失敗に終わっている。その理由として、グーグルは3つの理由を挙げる。

 1つは既存のテレビのレベルに合わせてしまって低機能だったこと。貧弱なUI、遅い動作など、まるで携帯電話向けに開発されたWAP端末のようなものだった、という。

 もう1つの理由は、これまでのWebテレビがオープンでなかったこと。さまざまな規格が乱立し、クローズドなプラットフォームも多かった。

 Webテレビが普及しなかった3つ目の理由としてグーグルが挙げたのは、利用者がテレビとWebのどちらかを明示的に選択しなければならなかったこと。Webを見ることもできるテレビでは、多くの人はテレビばかりを見て、Web閲覧はほとんどおまけという状態だった。(「Google TV」は従来のWebテレビと何が違うのか?)

 つまり、今までのインターネットテレビは、テレビがメインでWebがおまけであり、より手軽にWebに接するような機能になっていなかったことだ。そこで、
組み込み型のテレビを除くと、Google TVは既存のテレビに対して機能を付加する形となっていて、すでにあるテレビやテレビの視聴習慣はそのままに、そこに対してWeb体験のベストな部分を付け加えるというアプローチを取ったという。Google TVの最初の画面は通常のテレビ画面で、ここから上に登場するサーチバーで、テレビのチャンネルや番組、Webのコンテンツを検索することができる。(「Google TV」は従来のWebテレビと何が違うのか?)
 これって、torneと同じだ。Torneとは、PS3専用の地デジチューナーと録画機能キットで、9980円で売り出された。その機能の中に
 番組視聴中に気になった情報を、ネット検索する「見ながらネット」。(SCE、PS3用地デジレコーダキット「torne」−9,980円。PSP転送も可能。250GB PS3セットも発売)( 3月より9980円でPS3がハイビジョンレコーダーになる理由(ホームサーバの戦い・第47章) )
があり、ソフトウェアキーボードながら、ネット検索ができる。この場合、放送中のテレビ画面(録画した番組や番組表でも)を左側に表示しながら、右側の画面で検索したブラウザを表示できる。このWeb機能を拡大し、Google検索やGoogle Earthを見ることかできれば、Google TVに進化できるのではないだろうか。また、ソニーのブラビアでもアプリキャストとして表示しているニュース一覧からインターネットブラウザに切り替えることができる。

 「Google TV」にソニーが参画することに疑問を持つものが多いが、これらの実績から次の段階にGoogleが登場する理由は想像できよう。6月には、torneは2.0にバージョンアップされ、長時間録画モード(AVC圧縮)、追いかけ再生などの新機能にも対応するという。そのうち、Google TVモードも現れるかもしれない。
ブログパーツ