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素人だから言えることもある

ソフトバンクの300年後を想像してみる

なぜか似ているレイ・カーツワイルの説

 孫正義氏のソフトバンク新30年ビジョンを見た。さすがに、2時間以上は、パソコンでは無理。
30年ビジョンといいながら、なぜか話が300年ビジョンに。ソフトバンクは、将来、脳型コンピュータを売りたいと思っているらしい。
脳細胞にはシナプスというものがある。
シナプスがくっつく・はなれるの二進法でものを計算したり考えたりしている。
コンピュータとまったく同じ構造。
生理学的、生物学的にはもちろん違いますよ。

メカニズムは二進法でできている。

人間の大脳には約300億個のシナプスという脳細胞がある。
300億個の二進法、くっついた・はなれたを脳細胞が行っている。

大脳が物を考えているわけですから、大脳の脳細胞の数300億個を、コンピュータのワンチップの中に入ってるトランジスタの数が、人間の大脳の数をいつか越えるわけです。いつ越えるんだろうと私が20年前に計算してみました。予測してみました。

計算した結果、2018年です。(ソフトバンク孫正義社長による「新30年ビジョン」書き起こし Part1 )

 そして、話は100年後になり、このスピードで増えていくと、一枚のチップに1垓倍のデータが入るという。1垓倍とは1兆の1億倍と言うのだから、チップ一枚にとんでもないデータが入るということになる。ところで、これらの脳型コンピュータをどうするか。孫氏はこんな事を言う。
この100年間、10年で3.5歳ずつくらいのびている。

科学技術、DNAによる治療、人工臓器の一般化というものが300年以内にやってくる。

DNA治療の一般化、人工で作られた、人から移植するのではなく、自分自身の細胞からつくる。拒絶反応もない。
それが一般化していく。

人間のパーツを入れ替えて長生きする。心臓をいれかえる。肝臓を入れ替える。あちこちいれかえる。
どこまでが自分だろう。

脳が一番大切。
脳を入れ替えるのがなかなかむずかしい。

脳を入れ替えることはできませんが、脳を補強することができるようになるだろう。

実は人間の脳は、手足と、いろんなところにある神経で通信している。微弱な電流が流れている。

人間の神経、脳が考えて指、手足を動かす。通信している。

人間の体を通信の媒体とみなすと、脳からコンピュータのチップに体を通じて通信するという時代が300年以内に必ず来る。

チップを体にくっつける。チップと脳が通信しはじめる。
チップをどうやってくっつけるんだ?
チップエレキバン

(笑い)

はりつけなくても時計でもいい。ピアスでもいい。
人間の体にチップが直接触れる。チップと脳が通信する。
そのチップと離れたところにいるチップが無線で通信する。

そのチップと相手の脳が体内通信をする。

そうすると、まるでテレパシー。

それが科学技術で300年できるようになる。

チップとチップが無線で通信する。(ソフトバンク孫正義社長による「新30年ビジョン」書き起こし Part1 )

 似たような話を引用したことがある。
 カーツワイルのシナリオによると、人間は遺伝子操作で自らを作りかえて長く健康に生きるようになる。生まれもった DNA に頼っていたら、とうてい期待できないほど長く健康に。そのためにまず、遺伝子を手直しして病気を減らし、移植用の臓器を培養し、老化に伴う悲惨な状態をあらかた先延ばしにする。

2020年代の後半には分子サイズのナノマシンを誕生させ、それをプログラムして、DNA 本来の力だけではけっして成し遂げられない仕事をさせるようになる。この技術が実用化されれば、老化を減らすどころか若返ることも夢ではない

体内の分子をひとつひとつ掃除して作り直していけばいい。無数のニューロンがひしめく脳の中にナノマシンを送り込めば、知性を高めることもできるだろう。記憶力は向上し、命令ひとつでまったく新しいバーチャル体験もできる。

想像力もしかりで、強化していない現状の脳では思いもつかない発想を得ることができる。やがて ( とはいえかなりの短期間で)、人類は完全なデジタル生物になるだろう。脳は分解・再構築されて、現在よりはるかに強力なデジタルバージョンとなる。(チップ・ウォルター著/梶山あゆみ訳「この6 つのおかげでヒトは進化した」早川書房)(「人類Ver.2.0“サイバー・サピエンス”」は登場するか)

このナノマシンを脳型コンピュータのチップと読みかえれば似通ってくる。別に、孫氏がカーツワイルの学説をパクッたわけではないだろう。おそらく、脳型コンピュータを調べていくうちに、カーツワイルの学説にぶつかったというのが正しいのではないか。そして、300年後の人間像を分かりやすく説明するためにカーツワイルの学説を活用したのではないだろうか。ともかく、難しい学者の名前をわざわざ出す事を省いたのかもしれない。

300年後のソフトバンクは「brain library」が主要産業に

 冒頭で2018年にはチップ一枚に人間一人分の脳細胞のデータが入るという話をした。30年後には100万倍のデータが入るという。僕は、単純に脳の記憶の補充や、DNAによってパーツの入れ替えも結構だが、チップの容量に対して用途があまりにももったいないのではないかと思う。

 そこで、僕はもっと脳の記憶について研究をして、過去の人のDNAからその人物の記憶を甦らせることはできないかと思う。僕は、「グーグルライブラリーに目指して欲しい「brain library」」でこう書いている。


別に脳髄が陳列してあるわけではない。それは僕のひとつの夢だが、過去の著名人の脳の記憶を知りたいと思ったのだ。もちろん、それは不可能かもしれない。たとえば、天才ダ・ヴィンチの目にしたものとか、宮沢賢治が花巻で見た光景とか、学術的ではなく、彼らの人生を映像として体験したい、どう感じたかを感覚的に知りたいというライブラリー「頭脳図書館 brain library 」があれば、いつでもその時代に戻ることができるし、その感覚を共有することができる。

そのうち、遺言で自分の記憶チップを残すことができるようになるだろう。そのほかに、記憶チップがなくても、緻密にシミュレーションしてその時代の人物になる記憶を作ることは可能だと思う。孫氏なら、坂本龍馬の記憶を作って、心を癒すために、その記憶にどっぷり浸かるなんてこともありうる。そのときは、ソフトバンクではなくて、ブレインバンクに名前が変わっているかもしれない。映画「トータル・リコール」でシュワルツネッガーに火星旅行をプレゼントしたリコール社のように。
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