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素人だから言えることもある

なぜ、誰も小沢一郎を理解できないのか

 現在、民主党では代表戦を前にゆれている。鳩山前首相ともあろう人が、わざわざ菅現首相と小沢一郎前幹事長の間で行ったり来たり。まるで、小沢氏は鳩山氏の師匠なのか?
 民主党の中も変だ。小沢派も反小沢派も、小沢一郎氏が何を考えているのか、さっぱりわからない。どちらも、本人の言葉よりも伝聞が主体としているからだ。ただ、分かったことは、小沢氏を理解している者は誰もいないということである。

 これには2つの考え方がある。

 一つは、小沢氏は、一般人よりもレベルが高いので、我々一般人には理解できない。つまり、カルト宗教の教祖のようなものである。だから、信者は、教祖の小沢氏に振り回される。そして、一般人に対しての説明も結局チンプンカンプンとなる。

 もう一つは、リスクゼロ企業ほどタダ乗り社員(フリーライダー)が多いの中の「クラッシャー型」の「自分はできる」と勘違いしているタイプではないか。

「自分はできる」と思い込んでいるのだが、周囲の評価はまったく逆。仕事のやり方を改めてほしいと周囲は思っている。
 しかし、本人にその認識はなく、逆に自己過信が大きいので、人への態度が横柄・攻撃的であったり、けちをつけたりしてくる。人間関係のトラブルも起こしやすく、問題があるので注意をすると逆ギレして、全部人のせいにする。
(週刊ダイヤモンド」8月28日号「解雇解禁 タダ乗り正社員をクビにせよ」34ページ/河合太介著「フリーライダーを見過ごせば企業はジワジワと衰退する」)
 僕は、小沢一郎氏については、「小沢さんがわからない」「誰も小沢さんがわからない」「私たちの心の中に潜む「小沢一郎」的部分」などで、岡田尊司氏の「誇大自己症候群」(ちくま新書) を使って、考えてきた。岡田尊司氏は、その中で
 誇大自己症候群の人にとっての対人関係の特徴は、所有と支配という色合いを帯びるという点である。誇大自己症候群の人は、相手を自分の思い通りにしようとする。相手の思いを汲み取るのではなく、自分の思いを押しつけようとする。相手の気持ちに関係なく、自分の意向に従わせようとするのである
 誇大自己症候群の人は、相手も同じように意志や感情をもっていることが、そもそも理解できないか、頭ではわかっていても、それに対してほとんど配慮や関心を払わない。自分の考えだけが正しくて、一番よいと思っているので、それを受け容れない人は、愚かで悪い人とみなされてしまう。自分の思い通りになり、意のままに支配できる存在は「可愛い」存在であり、そうでない存在には「むかつく」のである。(岡田尊司著「誇大自己症候群」ちくま新書)
と語っている。どうも、小沢氏は相手と対等に話し合おうというつもりはないようだ。鳩山前首相が、まるで小沢氏の弟子のように見えるのは、そこにあるようだ。
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