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素人だから言えることもある

600本目のエントリー

300本の法則のジンクスを越えて

 今回のエントリーは、通算600本目に当たる。もちろん、CNET Japanで書いたブログを含んでいる。「過去のエントリーはデータベース」でこう書いている。
CNET Japanで書いたエントリーは627本であった。僕は、その中から、ランキング・索引ものを削除した。そこに載っているタイトル数は膨大であり、そのタイトルすべてにリンクがついている。それぞれのリンクを修正する時間はないし、過去のランキングを見返したところで意味はない。さて、こうやって562本まで減らした
 つまり、翼で(6月17日から)新たに書いたのは、38本であった。僕は、300本と言うことにこだわっている。その理由は、
 僕には、ひょっとしたら300本の法則というジンクスがあるのかもしれない。というのは、このCNET Japanの読者ブロガーを始めたのは、2006年12月。その前に書いていたBALLというサイトでは、2004年1月から2007年2月頃まで300本以上のブログを書いていた。以上と言うのは、WEBを保存したのは2007年1月5日までで、280本。その後は、原稿のみしか保存していない。ただ、2007年1月26日に300本索引を書いているのだから、300本は書いているはずだ。このサイトは、300本を過ぎた頃に、サーバーのトラブルが起こって閉鎖してしまった。そして、今回も600本を越えたCNET Japanの読者ブログの閉鎖。300の倍数とブログの閉鎖は関連があるに違いないという僕のジンクスは決定された。2回の体験しかないけど。(過去とつながる)
 したがって、今回のエントリーからは、600本から900本目に向かっていく。もし、翼を改めて1本目から始めたら、また300本目頃にトラブルが起こるかもしれない。このジンクスどおりならば。そして、僕はこのジンクスから抜けられなかったかもしれない。だから、600本を過ぎたということに僕はこだわるのである。

記事のスクラップブック

 ブログのネタを見つけるために、ネットを探ったり、新聞記事を集めたりして素材を集める。それはただの材料であり、完成されたものではないので、普通、手元に置き、まず公開されないだろう。どうしても必要な文章なら、最小限の引用にとどめる。これはノートと著作物の関係に似ている。

 僕は、そこに疑問を覚える。ブログは公開されたものだ。だが、著作物ではない。人によっては、ブログを出版する人もいるし、毎日の日記代わりに書く人もいる。こう考えていくと、ブログは非常に幅広い分野がある。僕は、それだったら、素材集めから公開してもいいのではないかと思った。そもそも、最小限の引用でリンクを付けたところで、かなりの人はそこまで読んでくれないだろう。しかも、新聞記事は数日で消えてしまう。もし、かなり後に検索で訪ねた人が、その記事の一部だけ引用されても全容がわからないとしたら、そのブログ自体が未完成なものとなってしまう。未完成でもいいじゃないかと言う人もいるだろう。だが、僕としては、せめてその一つ一つのエントリー内では、毎回完結したいと思うのだ。

 したがって、これは面白いと思った記事のスクラップブックをブログとして提供する。素材をあからさまにすることで、改めてそのネタを自己満足でなしに眺めることができるし、その記事は自分のデータベースとすることができる。

 数日立つと、新たな記事を見つけ、データベースとなった記事とともに次の展開をすることができる。もし、ノートのままや公開されない記事のスクラップ帳では、このような展開は考えられないのではないか。なぜなら、自分の中で熟成しているうちに、タイミングをなくしてしまうからである。

何度でも読み返せるブログを書きたい

 僕は、自分のプライベートな話はしない。むしろ、透明人間でありたいと思っている。雑誌のリポート記事やノンフィクションでは、地の文章(ノンフィクションではナレーション部分)と取材した専門家の言葉で成り立っている。ブロガーである自分には、マスコミというプレッシャー(圧力)機関が、後ろに控えていないので、なかなか専門家に取材することは難しいし、始めからあきらめている。

 したがって、僕はこの専門家の発言の部分を資料に頼る。しかし、雑誌のリポート記事の専門家の発言が、発言者の名前が書いてあるにせよ、あまりにも取材記者が恣意的に選択しているように見えるのは偏見であろうか。少なくとも、僕のエントリー記事においては、その引用記事の出所を明らかにしている点では、よりましだと思っている。

 僕は、600本のエントリーを通して、実にさまざまなテーマで書いてきた。まったく違う分野であっても、とにかく当事者が書いた文章や発言を憶測や感想なしで取り入れてきた。そこに個人的な感想を述べるのは、次の第二段階であり、そのテーマの素材では、そのエントリーだけで貴重な資料となる事を大事にした。そうすれば、結局は、何度でも読み返せるブログになるはずだからである。そして、自分のデータベースになることは、他人にとっても貴重なデータベースになる。

 第二段階では、そのデータベースを他のデータベースと付き合わせ、その問題についてまた別の見方がある事を紹介した。さらに、まったく違うジャンルの話も含め、その傾向を考えてきた。僕は、透明人間と称しながらも、実は、600本のエントリーで自分の考え方をその中に示してきたのである。
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