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素人だから言えることもある

インターネットでバカになる人、リコウになる人

 ダイヤモンド・オンラインで「iPad、グーグル、ツイッターでヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか〜米国の著名テクノロジー思想家ニコラス・カーが語る“ネット脳”の恐ろしさ」というやたらに長いタイトルのインタビュー記事を読んだ。何でも、ニコラス・カーという人が『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』(青土社刊)という本を書いたという。このおどろおどろしいタイトルにだまされてはいけない。結局、結論は一番最後の、

記憶しなければ、考えることができないから、物事を頭に入れないとだめだ。何でも検索エンジンで見つけることはできない。
 考えることが減れば、それだけ検索に頼ることになり、検索に頼れば頼るほど、記憶しなくなる。そうするといつか頭が空(カラ)になる。問題は、自分の頭の中で物事を関連させて考えることをしないと、ますます外部にあるコンピュータベースに、関連することを頼ることになる。われわれの思考の豊かさは自分の脳の中にあるつながりから来るのであって、脳の外に存在するネットワークにあるつながりから来るのではない。(iPad、グーグル、ツイッターでヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか〜米国の著名テクノロジー思想家ニコラス・カーが語る“ネット脳”の恐ろしさ)
 つまり、インターネットに頼ると記憶しなくなり、頭が空になる。これは、漫画を読むと頭がバカになると同じ論調である。でも、この言葉は彼の言葉の一面しか捉えていない。インターネットは単なる道具である。しかも、かなり優秀な道具だ。それを忘れて何でもインターネットを頼るようになると、考える前に検索に走る。
 ただ、だからといってグーグルによって「馬鹿」(stupid)になっているかと言うと、その言葉を使うことには私も慎重だ。とういのも、(インターネットを活用しようがしまいが)、いろいろな意味で頭がいい人はいるからだ。英語の原題は、「The Shallows」だが、「馬鹿」というよりも人を「shallow(浅薄)」にする。物事について創造的に、複雑に、概念的に考えることをできなくさせる傾向があると言っているまでだ。(iPad、グーグル、ツイッターでヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか〜米国の著名テクノロジー思想家ニコラス・カーが語る“ネット脳”の恐ろしさ)
 そこで考えることが必要になる。すなわち、自分の頭で考えることだ。僕は、学んだ事を自分の頭に入れるには、まず書き写すことが必要だと思っている。読んだだけでは頭に入らないからだ。そして、何度か読み直す。このインターネット(パソコン画面)と自分の頭とのやりとりが「考える」ことだと思っている。それが
われわれの思考の豊かさは自分の脳の中にあるつながりから来るのであって、脳の外に存在するネットワークにあるつながりから来るのではない。(iPad、グーグル、ツイッターでヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか〜米国の著名テクノロジー思想家ニコラス・カーが語る“ネット脳”の恐ろしさ)
ということなのである。
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