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素人だから言えることもある

コリコウな人々

 「バカ」について考えていくと、「リコウ」についても考えたくなる。特に、気になるのは「コリコウ」だ。小利口とも書く。

こ‐りこう【小利口】
[形動][文][ナリ]目先のことによく気が付き抜けめがないさま。「―な娘」「―に立ち回る」(goo辞書
 このようなタイプは、細かいことによく気がつき、大きな失敗はしない。だが、大局に立つことは苦手だ。ほどほどに知能が高く、常識を守り、保守的だ。常識を打ち破る人間に対して、抵抗したり、足を引っ張る。官僚的、組織的ともいえる。また、目の前しか見えないので、自分の今の地位や生活を守ろうとする。「バカ」なら、先に不安を感じないが、「コリコウ」ゆえに、あらゆる情報から不安の種を見つけ出してくる。今、日本人の大半はこのタイプだ。

 一方、ノーベル賞受賞者のように何十年もかかって何かを成し遂げる人間は、常識の壁をぶち破ってもそれに徹しようとする「バカ者」の要素が必要である。「バカ者」とは、

「バカ者」とは、常識にとらわれずに直感的に行動する人間のことである。それが一見するとバカに見えるから「バカ者」となづけられるのだ。(企業ブランディングと地域ブランディング)
 「バカ者」の言動は、「コリコウ」には理解しがたい。ある意味、「バカ者」は天才の異名である。例えば、将来のスティーブ・ジョブズがあなたの会社に入社したとしよう。果たして、あなたは、彼の真価を理解できるだろうか。おそらく、彼は組織を壊すものとして、「コリコウ」である全社員から排除されるだろう。それほど、組織の変革は難しい。
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