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素人だから言えることもある

菅首相も小沢氏も橋下知事も秋葉市長もみんなネット

 今年は、年初めから、ネットを活用した政治家が増えてきた。みんな、自分の言いたいことが新聞で伝えられないことに不満が高まっている。羅列してみると、

1月6日 秋葉広島市長(Youtube)

広島市の秋葉市長が、今期をもって退任する意向を表明しました。
秋葉忠利 市長の退任表明は突然のことだったため、関係者や市民は驚きを隠せず、戸惑いが広がっていたためか秋葉市長 は、Youtube (ユーチューブ)動画を通して不出馬の理由を自ら動画会見で発表しました。(秋葉忠利 広島市長、退任表明!Youtube動画 で会見コメント)
1月7日 菅首相(ビデオニュースドットコム)
 2011年最初のマル激は菅直人首相をゲストに迎えた。現職の総理大臣として初のインターネット放送出演となる菅氏と神保・宮台両キャスターが、現政権の課題を議論した。
 自身の初出馬が76年のロッキード選挙だった菅氏は、金の力で政治が左右されることへの反発が政治家としての原点にあるという。そして、世襲でも高級官僚でもない、「サラリーマンの息子」だった自分が国会議員に当選し、総理まで登りつめた自身の経験から、国民が誰でも参加できる政治の実現こそが、自身の政治の原点だと話す。(マル激トーク・オン・ディマンド 第508回(2011年01月07日) 特別番組 菅首相生出演!総理の言葉はネットに響くか)
1月11日 小沢氏(朝日ニュースター)
「20年以上もマスコミからずっと批判されているとさすがに草臥れますよ。正直に言えば、永田町に行くのがバカバカしくて政治家を辞めたくなる時もあります。でも、そこで逃げたんじゃ、応援してくださっている地元の支援者にも申し訳ないと思って、がんばっております」
 昨夜(1月11日)、筆者がキャスターを務める「ニュースの深層」(朝日ニュースター)に一時間の生出演を果たした小沢一郎氏は、番組冒頭、こう漏らした。(小沢一郎氏が「ニュースの深層」に生出演。番記者の現場立ち入りを禁じた筆者の真意とは)
1月12日 大阪府橋下知事
 4月の統一選を前に、大阪府の橋下徹知事が報道のされ方に不満を漏らす場面が目立っている。12日の会見でも一部報道を批判し、動画サイトで引退表明した広島市の秋葉忠利市長らを例に「最後の既得権益の固まりであるメディアに風穴が開きつつある」と、ネットを通じた政治家の発言力強化に期待を寄せた。選挙が近づき、自ら掲げる「大阪都構想」について批判されることも多くなり、メディアへのいらだちを隠さなくなっている。
 「あの記事で何を問いたいのか分からない」。この日の会見で、橋下知事は平成23年度の目玉施策、高校無償化制度の拡大について批判的な記事を書いた記者に逆質問するなど、冒頭から荒れ気味だった。
 10日夜に出演したラジオの討論番組の報道をめぐり、「2時間しゃべっても新聞は2、3行にしかならない」と不満を漏らす場面も。
 一方、秋葉市長のほか、民主党小沢一郎元代表、菅直人首相らも動画サイトを活用し始めたことを例に挙げ、「インターネットはすごい。いよいよ情報の発信主体は無限大になる。最後はメディアも有権者に選ばれるかどうか」とメディアの存在価値に言及。「僕自身が付加価値をつけながら、有権者が望むような情報をインターネットで提供したら、どうなるのかと考えている」とも話した。(橋下知事、報道に不満爆発「直接ネット発信考える」 批判記事記者へ逆質問)
 これは、マスメディアが、ストレートに国民に政治家の意見を伝えてこなかったことを意味している。やはり尖閣諸島の衝突事件の時に書いた「ネットメディアが国家を翻弄する意味を考える」で引用した瀧本哲史氏のツィート、
マスメディアが編集によって特定のアングルから報道していることが暴かれてしまった現在、「客観報道」なる神話は崩壊したが、このことはネットメディアがより客観的であることをもちろん意味せず、むしろ発信者のアングルがよりはっきり出るメディアだと思った方がよいhttp://twitter.com/#!/ttakimoto/status/29694183370
に明確に表れている。本音を言うなら、ネットという評価が政治家の間で確定してしまった。
一次情報はネットで当事者により公開され、要約や編集はプロアマ含めた有志のジャーナリストが行う、そして新聞やテレビはそれを後追いし大衆に拡散する。その新しい世界では、流通過程の全体を貫き、情報の真実性を保証してくれる媒体はどこにも存在しない。(朝日新聞12月23日「論壇時評」)( マス・メディアの終焉(マス消滅元年・8 )
こうして、マス・メディアはその存在価値を失ってしまった。
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