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素人だから言えることもある

ACジャパンという穴埋めCM

民放テレビが、一斉に地震関連番組になった途端、増えてきたのが「ACジャパン」というCMだ。ウィキペディアによると、

また、災害・テロ・皇室の慶弔などにより予定されていた番組が報道特別番組に変更された際も、一部スポンサーの広告が差し替えられているためCM枠の穴埋めが必要となり、ACのCMが放送される(連続して放送されることもある)。例として昭和天皇崩御時や阪神・淡路大震災、2011年東北地方太平洋沖地震発生時がある。特に後者の際は食品・電機メーカーを中心にCMの放送が自粛されたこともあり、ACのCMが1週間で91時間放送された。これは当時における従来の半年分に相当する。これを受け、一部視聴者から苦情の電話が各社へ殺到した。
(ACジャパン-Wikipedia)
ACジャパンはすべてのメディア企業が参加しているため、広告料が取れない。
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の4大マスメディアを他に、街頭ビジョンや屋内ビジョン、駅や電車内などの交通広告、インターネット広告などを展開していま す。会員媒体社は、CM、新聞広告、ポスターなどの枠を無償で提供しています。

放映時間、掲出スペースなどは、各媒体社の自主的な判断に委ねられていますが、その広告費の総額は正規料金換算で約797億円という大きなものであり、これは一広告主の広告費としてはトップクラスに入ります。(媒体と広告実績)

テレビ広告量の減少が、ACジャパンのCMを増やしている。一方、差し替えられた番組の制作料が減るわけではないので、その分、テレビ局の持ち出しとなる。かといって、一局でも通常番組を流せば、視聴者からクレームを受けてしまう。おそらく、3月中旬と言えば、4月改編を前にスペシャル番組が流れているころだ。当然、いつものタレント勢揃い番組が作られているはずである。しかし、この地震報道は、そのチャンスを失ってしまった。余震が続く中、いつこの報道特別番組を打ち切るか、4月の改編を前に各テレビ局は悩んでいるのではないだろうか。

追記

現在、ACジャパンではお詫びが載っている。

「東北地方太平洋沖地震」にあたって
ACジャパンのCM放送についてのお詫びとお知らせ

この度、東北地方太平洋沖地震で被災された皆様、ご関係者の皆様には謹んでお見舞い申し上げます。

現在、民放テレビ・ラジオ各局において、震災の報道の合間にACジャパンのCMが多数放送されております。

これらのCMは、ACジャパンの会員社である放送各局でACジャパンが制作した公共広告を放送していただくためにご提供し、放送局のご判断で必要と思われた場合にお使いいただく広告素材です。

未曾有の大惨事となったこの度のことを受けて、多くの企業がCMの放送を自粛され、ACジャパンのCMが放送されることになりました。これらのCMはかならずしも非常時に対応できるようには作られておりません。そのため、視聴者の皆様に大変ご不快な思いをおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます。

現在、ACジャパンでは、「東北地方太平洋沖地震」で被災された方々を応援する臨時キャンペーンCMを企画・制作中でございます。

被災地の方々におかれましては、一日も早い復旧がなされますことをお祈りいたしますとともに、ACジャパンでは広告活動を通じて支援活動を続けていく所存でございます。

皆様には、何卒ご理解をいただきたくお願い申し上げます。
以上

ACジャパンとしては、「これらのCMはかならずしも非常時に対応できるようには作られておりません。そのため、視聴者の皆様に大変ご不快な思いをおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます。」と言っており、それなりに自覚はあるようだ。しかも、地震被災者用のCMを作っているらしい。その頃まで、民放は待つだろうか。
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